<平成29年度>第30回ふれあいトーク「ジュニア会議」
平成29年7月28日(金曜日)in二上まなび交流館第1研修室
今回の「市長と語ろう!ふれあいトーク」は、市内に12校ある中学校の生徒会の皆さんと、まちづくり施策について理解を深めてもらうとともに、将来のまちづくりについて共に考えていくため市長と意見交換をしました。

【参加者】市内12中学校の生徒 96名
高陵中学校、高岡西部中学校、南星中学校、志貴野中学校、芳野中学校、伏木中学校、国吉中学校、五位中学校、戸出中学校、中田中学校、牧野中学校、福岡中学校
【意見交換】パネリスト 12名(各中学校から1名ずつ)
皆さんが市長になったらどのような政策をしますか
高陵)一年中快適に学習に取り組めるよう、充実した学習環境にしていきたい。市内には一年中快適に無料で勉強できる場が少なく、自宅で勉強できない人や勉強に集中したい人もたくさんいると思うので、集中できるよう空調設備が整った学習の場がもっと必要だと思う。
高岡西部)暑い夏や寒い冬に、生徒が集中力を切らさず快適に授業を受けることができるよう、市内の学校にエアコンを普及させたい。
市長)もっと勉強したいという皆さんの気持ちがよく伝わってきた。快適な環境で勉強することはとても大事なことである。現在、市内の各学校で普通教室の温度や暑い日が何日あるかなどを調査しており、皆さんがどのようにすれば快適な環境で勉強できるか調査している。また、皆さんにも工夫をしながら自分に合った環境で勉強してほしい。
南星)最近大きな地震や洪水、ミサイルなど危険なことが多いことから、市全体で行う大規模な避難訓練を多く実施していきたい。
志貴野)スポーツによって高岡を盛り上げる政策を実施したい。スポーツは全世界共通で楽しめるものであり、海・山・町があるこの素晴らしい高岡に、スポーツを通じて訪れてもらいたい。
市長)昨年のリオオリンピックで、南星中学校出身の登坂絵莉さんが金メダルを獲得し大変感激をした。諦めない、最後まで勝ちに行くという心の持ち方を皆さんにも学んでほしいと思う。現在、2020年東京オリンピックに合わせて、スポーツコアに総合的な体育館を建設する予定である。完成したら是非皆さんにも活用してほしいと思う。

芳野)学生の間は医療が無料で受けられるよう、医療費を無料としたい。学生の間は親の世話になっており、バイトを禁止されている高校もあることから、部活動等でケガが多い間は、医療費が無料になると学生は助かると思う。
市長)高岡市では、入院・通院ともに中学校3年生まで医療費が無料となっており、皆さんも具合が悪い場合は早めの治療を心掛けてほしい。
伏木)御旅屋通りなど以前からある商店街に人を呼び込む政策を実施したい。最近は大型ショッピングセンターやスーパーが増え、商店街で買い物をする人が減っている。誰でも気軽に立ち寄れ、高岡をもっと元気にするため一緒に話をしたり、人と人とを結びつけたりするような場を提供できたら良いと思う。
市長)人と人とのつながりがあるまちになってほしいとの思いは大事である。品物の売り買いだけではなく、毎日顔を合わせあいさつをかわしたり声をかけあったりすることでまちは元気になっていく。まちなかは、時間や空間が楽しめる場であってほしいとの思いがある。御旅屋通りではコンサートを開催したり喫茶ができるようにしたりと工夫されており、皆さんも商店街を歩いてくれるとまちが元気になるので、まちの中を歩いてみてほしい。
県外の人に伝えたい高岡の魅力を五・七・五で表現してください

高陵)町民の 文化花咲く 歴史都市
高岡西部)見に来られ 職人技術と 受け継ぐ誇り
南星)ゆめ乗せて 路面電車に ドラえもん
志貴野)古き良き 伝統の町 高岡は
芳野)装飾が 職人の技 御車山
伏木)古きよき 日本が息づく 蔵造り
国吉)世界一 御車山の 美しさ
五位)大きいぞ! 高岡大仏 日本一
戸出)八月に 提灯煌めく 七夕祭り
中田)歴史ある 職人のまち 高岡市

牧野)かたかごの 花咲く季節に 高岡へ
福岡)400年 歴史あふれる 高岡市
会場の皆さんからの五・七・五も紹介しました
- 400年 タイムトラベル できるまち
- 北前船 来ていた港に 今 飛鳥
- みんなのね 笑顔で大仏 よろこんぶ
市長)皆さん大変素晴らしいですね。五・七・五は日本人の心のリズムである。私も一つ詠んでみると「二上に 若者集う 輝く日」。今年は大伴家持生誕1300年である。家持は世界でも最古の定型詩詩集の編者で、大変素晴らしい歌を多く残している。しかも、越中国司になり越中の自然風土に大変感激したと思われ、歌風にも著しい変化が生まれ、歌人として新しい境地を開いたようである。
今年は、奥の細道サミットが高岡で開催される。文化庁では、『おくのほそ道』に登場する名所・旧跡のうち、優れた風致景観を名勝「おくのほそ道の風景地」として文化財に指定しており、本市では「有磯海」(ありそうみ)が指定されている。皆さんの五・七・五をきいて、歴史や文化、その中で培った祭りや伝統をとても大事にしてくれているのが分かる。皆さんには、是非高岡の良いところを発見して発信していただきたいと思う。
将来も高岡に住む場合、高岡に何があればいいと思いますか
国吉)親も子も両方が幸せになれるような、子育てしやすい制度があれば良いと思う。
市長)子どもが病気になった時に、きちんと預かってくれる機関が必要になると思うが、伏木にある「JCHO高岡ふしき病院」で、病気の子どもを預かる病児対応型を実施しており、市内ではそのような活動をしている機関もある。
五位)大きな野球場と、その隣に無料で使用できる大きな公園があれば良い。
市長)一昨年にボールパーク高岡ができたが、ナイター設備もあり、グラウンドの土は甲子園の土と同じものを使用している。周辺は広い公園にもなっており、是非皆さんにも活用してほしい。
戸出)高岡だけでなく全国的に有名なマスコットがあればいいと思う。知名度が上がれば高岡への関心も高まり観光客が増えて、瑞龍寺などの歴史的な建造物ももっと有名になるのではないか。
市長)市の公式マスコットでもあり高岡市の特別住民でもある「利長くん」と「家持くん」がいるが、他にも、エヴァンゲリオンのキャラクターデザイナーの松原秀典さんがデザインされた「あみたん娘」もおり、マスコットをもっと活用しながら高岡市をアピールしていきたい。ゆるキャラコンテストへの挑戦もしており、皆さんにも応援していただきたい。
中田)広い学習スペースがあり、蔵書も多く充実した図書館や大きな病院があれば良い。
市長)病院については、市内には公的病院が4か所あり、そのうち救急対応を行っているのは3か所で、第三次救急の病院は厚生連高岡病院のみである。夜遅くに具合が悪くなった時などは、急患医療センターもあるので利用していただきたい。適切な医療が受けられるよう、高岡市民病院、厚生連高岡病院、済生会高岡病院を中心にしっかりとした体制を作っていきたい。
牧野)気軽に利用でき、低料金の公共交通機関があれば良い。
市長)公共交通の事にも関心を持っていただき嬉しく思う。大事な課題であり、これから高齢者が増えて、車だけでは対応できない状況になった時に、万葉線やあいの風富山鉄道、バス路線などを活用していただくことは大事なことである。段々と乗車する人が減っている中、運営する側も苦労しているが、市でも応援しながら便利で利用しやすい状況を作っていけるよう努めている。皆さんにも出来るだけ公共交通機関を利用していただきたい。
福岡)高岡を象徴するような新しいランドマークがあれば良いと思う。以前、県外の友人に高岡を紹介した時、「高岡は何があるの?」と聞かれたことがある。例えば、大分県の温泉街では、Youtubeで紹介されていたりする。もっと高岡の伝統工芸や住みやすさなどの魅力を、YoutubeやSNSを活用して発信していけば高岡のPRになり、高岡を知ってもらえるのではないか。

市長)高岡にはいいものがたくさんあるので、どれが一番かというのは難しいが、高岡大仏と言うと皆さん納得してくれることが多い。歌人の与謝野晶子は、鎌倉の大仏を見る前に高岡の大仏を見ていたら鎌倉の大仏を美男におわすとは言わなかっただろうと言ったと言われている。また、ランドマークというと、他にも瑞龍寺や勝興寺がある。勝興寺は大広間などを覆っていた素屋根の解体が終わり、段々と本来の姿が現れてきたが、とても素晴らしいランドマークである。
また、山町筋にある赤れんがの建物を高岡市が譲り受けることになったが、高岡のシンボルとして大事に活用していきたいと考えている。
高岡市では、公式ホームページやフェイスブックなどで高岡の良いところをたくさん紹介しているので、皆さんにも是非見てほしい。
更新日:2024年03月25日