高岡古城公園150周年記念特設サイト
高岡古城公園とは
慶長14年(1609)、4年前に隠居していた加賀藩前田家二代当主の前田利長公は、当時関野と呼ばれていた原野に高岡城を築城しました。
しかし、入城から5年後の慶長19年(1614)に利長が死去、翌年の慶長20年(1615)徳川幕府の一国一城令により、わずか6年で廃城となります。
武士は金沢に、町人も高岡を離れ、町は急速にさびれてしまいました。
このため、家督を継いだ加賀前田家三代当主前田利常は、城下町から町人たちの転出を禁止し、塩や魚の問屋を造らせ、城跡には米蔵や塩蔵を置くなどして、高岡を城下町から商工業の町へと転換しました。
利常は、高岡城跡の土塁や堀などをそのまま保有し、いざという時の防御の拠点として守ったと考えられています。
利常の優れた手腕により、高岡に物資を集め、まちは「加賀藩の台所」と言われるほどの経済都市へと発展しました。
そして、明治3年(1870)に再び危機に直面します。
明治3年、金沢(加賀)藩は城跡を飢饉(ききん)対策で開墾地として民間に払い下げることを決定しました。
こうした中で、当時の第十七大区長(市長に相当)服部嘉十郎ら有志が公園指定の嘆願書を県に提出し、明治8年(1875)に「高岡公園」に指定され、城郭は消失の危機を逃れました。
さらに、高岡城跡(高岡古城公園)は、戦災を逃れ、高度経済成長期にも開発されず、幾度の危機を乗り越え、いまも、往時の姿を多くとどめ、他の城のように堀が埋められることなく、築城時の姿が残され、当時最高水準の縄張りを体感できる公園となっています。
そして、今年高岡城跡が公園指定されて150年の節目の年に当たります。
この機会に改めて高岡古城公園の歩みを振り返り、高岡市開町の始まりの地であるこの公園を次の世代に繋げていきましょう。

●高岡古城公園指定150周年・国史跡指定10周年記念 特別展「高岡古城公園の150年」
高岡市立博物館
本展では高岡市立博物館 収蔵の高岡古城公園関係の絵図・地図を中心に展示・紹介します。
- 会 期:2025年7月26日(土曜日)~10月5日(日曜日)
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 会 場:高岡市立博物館 新館 企画展示室
- 入 館 料:無料
- 休 館 日:月曜日(ただし月曜日が祝・休日の場合は開館し、翌平日に休館)
☆会期中のイベント
1 講演会(要申込)
- 演 題:「近世における古城、明治近代化における高岡公園の開設と地域社会」
- 講 師:小林 昭裕 氏(専修大学経済学部 教授)
- 日 時:9月27日(土曜日) 14:00~15:30
- 会 場:高岡市立博物館3階講堂
- 定 員:60名(先着順・要申込)
- 受 講 料:500円(親しむ会会員は300円)
- 申込受付:9月6日(土曜日) 9:00より
- ・申込方法:電話(0766-20-1572)、ファックス(0766-20-1570)、メール(info@e-tmm.info)いずれかの方法で、住所・氏名・電話番号・親しむ会入会の有無をお知らせください。
2 展示説明会(全3回/申込不要)
- 日 程:7月26日(土曜日)、8月23日(土曜日)、10月4日(土曜日)
- 時 間:各日14:00~14:30
- 場所:高岡市立博物館
- 参加無料
詳しくは高岡市立博物館まで
景観再生プロジェクト
この記事に関するお問い合わせ先
景観みどり課
〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50
電話番号:0766-20-1416
ファックス:0766-20-1655
更新日:2025年08月06日