発災から100日を迎え、目指すべき高岡の姿(市長メッセージ)

更新日:2024年04月09日

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元日に発生した令和6年能登半島地震から今日で100日を迎えます。
改めて、お亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての方にお見舞いを申し上げます。

高岡市では先月25日に高岡市震災復興計画をお示しし、その中で「強い高岡」を目指すという復興ビジョンを掲げました。

私はこの「強い高岡」には色々な想いを込めています。
蛇口をひねれば水が出るなどの当たり前を取り戻すための「インフラ『強』靭化」。
いつ起こるか分からない災害に備え、様々な計画を見直し、行政や地域などの役割分担なども再確認していく「体制『強』化」。
災害が起きても市民全員が他の人の心にも寄り添える「災害と向き合う『強』い心」など、これらのハード、ソフトの両面を強くし、「強い高岡」を目指す必要を感じています。

発災以降、心が痛む出来事が沢山ありました。
私だけではなく、その声は市職員や復旧に全力で取り組んでおられる市民に対しても、事実や根拠のない、個人的な感情に近い、心無い声が多数ありました。
誹謗中傷は一時の気持ちのはけ口やストレス発散になるかもしれませんが、互いの気持ちがまとまることはありません。
それぞれの気持ちが一つにまとまらなければ、復興に向け、前へと突き進む求心力は高まりません。

「1日も早く日常を取り戻すために、やるべきことをやる。」

私をはじめ市職員、復興を本気で目指す方は全て同じ思いです。
将来のまちの姿を考え、現実と向き合い、顔をあげて、前を向いて進む先にしか復興の光は存在していません。

被災された皆さんの辛く、悔しく、時に怒りを覚えられることがあること、私は痛いほど理解していますし、私自身もそのような感情を抱くこともあります。
それでも誰かのせいにして、矛先を変えることは現実からの逃避だと自分に言い聞かせ、諦めることなく、立ち向かってきました。

災害と向き合い、乗り越えていくためには、現状に怯むことなく、各人が自分の今やるべきこと、未来を見据えて取り組むことを見出し、それぞれの役割に対して、責任をもって取り組んでいくことだと思っています。

「今日より明日、明日より明後日」

一歩ずつ、一日ずつ、着実に復興に向けて、歩みを進めていきます。
引き続き、復興に対し、全ての市民の皆さまのご理解とご協力を心からお願い致します。

令和6年4月9日

高岡市長 角田悠紀