危険物の取扱いの留意点

更新日:2024年04月18日

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近年、危険物施設における火災事故の着火原因に静電気火花が毎年上位に挙がっています。今回、静電気火花で着火する可能性が高いガソリンについての特徴と日常生活で使用頻度が高い身近な危険物について説明します。

ガソリン(静電気)

ガソリンは、引火点がマイナス40度以下であるため、火気を近づけると引火しやすい物質です。

ガソリンは、揮発性が極めて高く火災が発生すると爆発的に炎が広がります。

自動車用ガソリンは、他の石油類と区別しやすくするためオレンジ色に着色されています。

ビーカーの中にある液体に火が付き、ビーカーの口から火が出ている写真
「特殊カメラで撮影したガソリン蒸気」というテロップが載っている、ビーカーに液体を注いでいるシルエットの写真

ガソリンを入れる容器は、消防法令により材質などが定められています。

灯油用ポリエチレンかんにガソリンを入れることは非常に危険であるため禁止されています。

保管する際は、容器を絶縁物(電気を通さないもの)の上に置かないでください。

「絶縁物上でのガソリンの保管は危険」というテロップが載っている、建物の隅でダンボール板の上にガソリンタンクが置かれている写真

ガソリンスタンドにおける注意点

セルフのガソリンスタンドでは、給油の際に必ず静電気除去シートに触れてから給油をお願いします。

ガソリンスタンドでは、利用者が自らガソリンを容器に入れることはできません。危険物取扱者の資格を持ったガソリンスタンドの従業員にお願いして詰替えをお願いします。

ガソリンスタンド内では、車両の接触事故として計量機やホースに接触する事故が多数報告されています。車両を移動させる際は、細心の注意を払っての移動をお願いします。

手のひらの形をしたオブジェの上に静電気除去シートが付いている写真
「灯油用ポリタンクにガゾリンは厳禁」というテロップが載っている、男性がガソリンスタンドの自動車用給油機を使い、灯油用ポリタンクにガソリンを注いでいる写真

出典写真:消防庁ホームページ:解説(PDF版):震災を踏まえた危険物の事故防止読本

身近な危険物について

私たちの日常生活で使用する身近な危険物として、

ヘアスプレー、制汗スプレー、殺虫剤、バーベキュー用着火剤、除光液、消毒用アルコール、マニキュア

などが挙げられます。発生しやすい火災の例として、バーベキュー用の着火剤を注ぎ足して使用したことにより、服などに燃え移り、火災が発生しまう例があります。身近な危険物は、入手しやすく使用する頻度も高いため、適切な使用方法を確認して使用をお願いします。

危険物安全週間推進標語ポスター

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