多機能地域自治とは
なぜ、今、多機能地域自治が必要か
地域では、自治会をはじめ、福祉や防災などの目的に応じた様々な団体が、私たちの暮らしを守り、支えるために活動されています。しかし、それぞれが目的別に活動していることから、必ずしも地域の課題や情報が共有できていなかったり、同じような取り組みがいくつかの団体で行われています。
また、人口減少や高齢化の進展、働き方やライフスタイルの変化などにより、これらの地域活動の担い手不足が大きな課題として指摘されています。これから先、人口減少がさらに進むと、担い手不足が深刻化するとともに、私たちの暮らしの困りごとも多様化、複雑化していくことが心配されます。
本市の場合、市域が広く、各地域がそれぞれ多様な課題を抱えているため、各地域で課題を共有し、解決していくことができる新たな地域のしくみづくりが必要ではないかと考えます。

多機能地域自治とは
多機能地域自治とは、地域で活動する自治会や地域のあらゆる団体が結集することにより、地域活動の効率化を図るとともに自ら地域課題を解決していく地域の新たなしくみです。
多機能地域自治のしくみを取り入れた組織を「地域づくり協議会」と呼んでいます。

目指す姿
地域の力を結集した地域づくり協議会が主体となって、地域に必要なことは「地域で決定し、実行する姿」を目指しています。市も、地域の挑戦を後押しし、地域がさらなる課題解決や活性化に取り組めるように支援します。

地域づくりのプロセス
(1)機運の醸成
地域の機運を高めるために、住民、自治会、各種団体などが集まり、地域の現状や地域づくり協議会のしくみについて理解を深めることが大切です。また、他市町村の先進地へ視察に行ったり、市内で先に取り組んでいる地域の事例を聞いたりすることで、自分たちの地域でも取り組むかどうかを検討しましょう。
(2)地域実態の把握
地域の未来を考えるために、地域の情報を知ることも大切です。中学生以上の住民を対象にした住民アンケートを実施したり、自治会や各種団体の活動や運営状況を一覧に整理するなど、地域の実態を把握しましょう。
(3)座談会の実施
組織をつくることが目的ではありません。地域のみなさんが地域のことについて話し合うプロセスが重要です。自治会関係者や各種団体長だけでなく、できるだけ多くの住民に参加いただき、多くの方の意見が反映できるような座談会の開催方法を検討しましょう。


(4)設立準備委員会の開催
地域づくり協議会の設立までには、組織体制や、役員体制、規約、事業計画などを決めていくことが多数あります。これらを中心となって行うため、地域内のキーパーソンの方や座談会で活発に意見交換した方などから設立準備委員会のコアメンバーを選びましょう。
(5)設立・活動開始
組織体制や役員体制などが決まったら、いよいよ地域づくり協議会としての活動が始まります。「今まで各団体が別々にやっていたことを協議会としてみんなで一緒にやってみよう!」、「地域の活性化のために、こんなことをしてみよう!」といった話し合いを行い、具体的な事業計画を立てて活動に取り組みます。

高岡市は応援します!
高岡市は人、拠点、資金の3つの視点で地域づくり協議会を応援します。
- 人
地域課にいる職員が、地域づくり協議会の設立や継続的な運営をサポートします。 - 拠点
地域づくり協議会の拠点として、地域交流センターの活用について、ご相談をお受けします。 - 資金
地域づくり協議会の設立を目的に、外部アドバイザーによる勉強会やアンケート分析等に係る費用を補助します。また、地域づくり協議会の活動に対して補助金を交付します。
地域づくり協議会の活動を支援する補助金についてはこちら
この記事に関するお問い合わせ先
地域課
〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50
電話番号:0766-20-1328
ファックス:0766-20-1641
更新日:2025年09月08日