武田家住宅
武田家は、甲斐の武田信玄の弟逍遥見信綱(しょうようけんのぶつな)の子孫と伝えられており、代々太田村の肝煎(きもいり)やそれを補佐する組合頭を務め高300石といわれた豪農であった。
武田家住宅は、約230年前に建てられた豪農住宅そのままの姿を現在に伝えている。
この住宅は、寛政7年(1795)に伏木の勝興寺本堂が再建された際の木材で建てられたという伝承を持っており、構造や手法からもその頃のものであることが確認できる。
また山岡鉄舟や横山大観ら多くの著名人の作品を所有しており、当主の交流の広さを物語っている。
施設の概要
武田家住宅は、間口、奥行きともに約21メートル、建築面積457平方メートルに及ぶ大規模なもので、「ひろま」及び「ちゃのま」の天井に見られる「枠の内」と称される豪壮な梁組(はりぐみ)や、小壁の三段化粧貫(けしょうぬき)、竹簀子天井等(たけすのこてんじょう)に当時の農家建築様式の典型をみることができる。「ちゃのま」の巨大な自在鉤(しざいかぎ)は同家のシンボルである。
また、屋根の形式に特徴があり、正面から見ると茅葺(かやぶき)の寄棟造(よせむねづくり)であるが、背面は柿葺切妻造(こけらぶききりつまづくり)の屋根としており、その下部に茅葺屋根をまわし、さらに北側を除く3面に桟瓦葺(さんかわらぶき)の下屋(げや)を設けている。また、軒瓦には武田菱の紋が見られる。
武田家住宅は当初の形式をよく残し、この地方特有の屋根形式を持つ貴重な民家である点を評価され、昭和46年に国の重要文化財に指定されている。
ご利用案内
開館時間 | 午前9時~午後4時30分 |
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休館日 |
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観覧料 |
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交通機関 |
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連絡先(施設) | 富山県高岡市太田4258 武田家住宅 電話 0766-44-0724 (文化財保護活用課 電話 0766-20-1463) 武田家住宅(GoogleMap) (注意)団体での見学を希望される場合、できるだけ事前にご連絡ください。 |
その他 | 資料館のザシキ、ヒロマ等は、貸し出しが可能です。(利用料:1日あたり4,500円) 詳細は施設または文化財保護活用課までお問合せください。 |
更新日:2024年03月25日