菅野家住宅

更新日:2024年08月15日

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菅野家住宅「離れ座敷及び台所」他 が追加指定されました

令和6年8月15日、菅野家住宅の「離れ座敷及び台所」「四番蔵」「二番蔵及び三番蔵」が、重要文化財(建造物)に追加指定されました。

菅野家住宅 追加指定画像

追加指定理由

菅野家住宅の土蔵群は大火前に建築されたものが残されており、貴重である。

離れ座敷及び台所は明治33年(1900)の大火後に新築されたもので、土蔵群とともに主屋の再建と一連で整えられ、防火を意識した造りとし、上質な材を用い格調高い意匠をみせる。既指定の主屋等に追加し、菅野家住宅の屋敷構え全体を保存する。

菅野家住宅

菅野家住宅外観

北海道との通商で巨万の富を築いた高岡有数の商家。明治中期から銀行や高岡電灯、高岡紡績などを起業し、高岡の近代化に貢献する一方、政界にも進出し、高岡政財界の中心的な存在として活躍しました。明治35年に建築された高岡の代表的な土蔵造りの町家です。
菅野家は、現在も住居として使用されていますが、御当主のご理解のもと、ミセノマ、ホンザシキ、ブツマなどを一般に公開しています。

施設の概要

明治32年(1899)の富山県令第51「建物制限規則」により、大火後の繁華街における建物は土蔵造りの防火構造とすることが義務付けられました。明治33年(1900)に起きた大火によって菅野家の主屋は焼失しましたが、前述に基づいて、土蔵造りの主屋で再建されました。

外観は黒漆喰仕上で、太い出桁とその先に何段もの厚い蛇腹をまいています。また、棟には大きな箱棟を造って鯱や雪割りを付けるなど、全体的に重厚な意匠となっています。

一方では、防火壁正面の石柱、正面庇の天井飾りの鏝絵や軒を支える鋳物の柱などの細部の要所には、細かな装飾が施され華やかな意匠としています。

内部は、土蔵造りでありながら柱や長押などが部材が細く、土蔵を意識させません。特にホンマなど外向きの部屋は、数寄屋風で木割りが細くすべて白木の柾目の檜とし、天井板も屋久杉等の厳選された銘木をふんだんに使用しています。壁は自然石を砕いた粉をまぜた鮮やかな朱壁で、年月を経ても色落ちしていません。

菅野家住宅主屋内部

ご利用案内

ご利用案内
住所 富山県高岡市木舟町36番地
開館時間 午前9時30分~午後4時
休館日 火曜日、8/13~/17、12/28~12/31、1月、2月、その他臨時休館日
観覧料 一般(高校生以上)300円(20名以上240円)、中学生以下無料
問い合わせ 菅野家住宅 0766-22-3078

 

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財保護活用課
〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50
電話番号:0766-20-1453
ファックス:0766-20-1667

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