勝興寺第2期修理事業
重要文化財勝興寺大広間及び式台ほか11棟保存修理事業(第2期修理事業)
事業の概要
事業主
宗教法人勝興寺
事業内容
大広間及び式台、経堂、御霊屋、鼓堂、宝蔵、総門、唐門、式台門、台所、書院及び奥書院、御内仏、本堂渡廊下の保存修理事業を行います。
設計監理
公益財団法人文化財建造物保存技術協会(東京都文京区)
修理方針
- 大広間及び式台:半解体修理
- 経堂:屋根葺替、部分修理
- 御霊屋:屋根葺替、部分修理
- 鼓堂:半解体修理
- 宝蔵:半解体修理
- 総門:屋根葺替、部分修理
- 唐門:屋根葺替、部分修理
- 式台門:半解体修理
- 台所:解体修理
- 書院及び奥書院:半解体修理
- 御内仏:半解体修理
- 本堂渡廊下:復原
事業期間
平成17年7月1日~令和2年12月
事業費
約51億7千万円(文化庁、富山県、高岡市の助成及び事業主負担金による)
修理方針
- 建築当初材(木材・石材・瓦・くぎ等の建物に用いられているすべての材料)を出来るだけ再利用し、取替材を最小限度とします。
- 建築当初の材料(寸法・材種・形状・表面仕上等)、技法(組立て方等)を世襲します。
- 改造個所を調査して、建築当初の姿とその変遷を究明します。古文書・古写真等による歴史調査も行います。その結果、当初の形に復原する場合もあります。
- 技法・改造個所等の調査記録、歴史調査事項を修理工事記録として共に工事報告書として刊行します。

(勝興寺全景)
修理状況
本坊部分の屋根・軸部の解体の様子(写真は平成20年2月)

大広間

書院から台所・式台方向へ
素屋根の中では本坊の屋根の瓦、そして瓦の下から出てきた
こけらの解体が行われ、小屋組みが見えてきています。
書院(写真は平成28年11月)

軸組の修理が終わり、創建当初のこけら葺きに復原されました。
本坊(写真は平成29年7月)

修理のための覆い屋が解体され、本坊が姿を現しました。
本坊、本堂渡廊下(写真は令和元年7月)

式台玄関、本堂渡廊下が完成しました。
総門(写真は令和2年9月)

総門の修理が完成しました。
令和2年12月防災事業、公開活用事業も含め、工事が完了しました。
修理等に関する資料協力
財団法人文化財建造物保存技術協会重要文化財勝興寺本堂設計監理事務所
更新日:2024年03月25日