おくのほそ道の風景地-有磯海-
文化庁では、『おくのほそ道』に登場する名所・旧跡のうち、優れた風致景観を名勝「おくのほそ道の風景地」として文化財に指定しています。
本市においては、平成26年3月18日に「有磯海(女岩)」の指定を受け、その後平成27年10月7日には義経岩の範囲が追加で指定されるとともに、「有磯海」(ありそうみ)へと名称変更されました。
おくのほそ道の風景地-有磯海-の概要
所在地
高岡市太田地内
指定理由
- 松尾芭蕉が数多の岩礁から成る「有磯海(女岩)」の海景を「わせの香や分入右は有磯海」の句に取り込んだ由緒地であること
- 「有磯海」は大伴家持の古歌にちなむ越中の代表的な歌枕であること
- 一帯は、「ありそ」の本来の意味である「荒磯」の景観をみせること、『万葉集』に由来する歌枕「有磯海」と「渋谿(しぶたに)」に関わる由緒地であること
- 源義経一行の雨宿り伝説が残る義経岩周辺の雨晴海岸からは、「有磯海」の荒磯を象徴する女岩を前景として、遙か立山連峰を望むことができ、観賞上の価値が高いこと
指定の経過
- 平成26年3月18日、10県12市町13箇所が名勝に指定【有磯海(女岩)】
- 平成26年10月6日、5箇所が追加指定、名称変更(10県15市町18箇所)
- 平成27年3月10日、6箇所が追加指定、名称変更(11県18市町24箇所)
- 平成27年10月7日、1箇所が名称変更(11県18市町24箇所)【→有磯海】
- 平成28年10月3日、1箇所が追加指定(12県19市町25箇所)
その他
市内における国の名勝指定は初となります。
更新日:2024年03月25日