令和8年高岡市議会3月定例会(令和8年3月2日)

更新日:2026年03月02日

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  • 第1 市政の運営にあたって
    1. はじめに
    2. 市政運営の基本姿勢について
    3. 市政の重要課題
  • 第2 令和8年度予算の概要
    1. 令和8年度予算編成の基本方針
    2. 歳出予算及び施策の概要
      • 【地域産業】
        1. ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している
        2. 水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある
      • 【歴史・文化】
        1. 世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている
        2. 暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている
      • 【交流・観光】
        1. 高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている
        2. 生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている
        3. 交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている
      • 【子育て・教育】
        1. 安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる
        2. 教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている
        3. いくつになっても興味のあることを気軽に学べている
        4. いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる
      • 【安全・安心】
        1. 誰もが生き生きと自立して暮らしている
        2. 健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる
        3. 地域の人々の手で環境が守られている
        4. 安全で快適な生活を送っている
        5. その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている
        6. 市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる
    3. 歳入予算の概要
    4. 組織体制
  • 第3 条例その他
  • 第4 令和7年度補正予算の概要
  • 引用

第1 市政の運営にあたって

1 はじめに

令和8年3月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

今年の冬は、大雪となりましたが、除雪作業に従事された皆様のおかげで、厳しい冬を乗り切ることができました。これから春を迎えるにあたり、感謝の想いでいっぱいです。

先般の衆議院議員総選挙では、高市総理は「重要政策の大転換」を訴え、自身の強い覚悟を示しました。この姿に多くの国民が共鳴したのです。国民は今、変化を求めているのです。高岡市も変革、チェンジしなければなりません。昨年6月に、いみじくも変化を求める市民からの負託を受けました。それから8カ月が経ち、この間、働いて、働いて、働いてきました。人口減少社会に対応するためには、一刻の猶予もありません。今回が私にとっての初めての当初予算編成となりましたが、その想いも込め「チェンジ元年予算」と銘打ちました。

去る1月に「二十歳の集い」を開催し、1,122人が出席しましたが、中にはこの式典のために帰省した人もいました。高岡に思い入れのある若者はかなり多いのです。このような若者たちに高岡に住んでもらうため何をすべきか。いったん都会に出ても、高岡に戻ってきてもらうためには何をすべきか。これは我々に突き付けられた重要な課題です。

そのようなことを考えていた矢先、高岡商工会議所女性会の新年例会にお招きいただき、コーラスグループの「オー・シャンゼリゼ」を拝聴し、改めて、この歌詞に共感しました。

 

「街を歩く 心軽く 誰かに会える この道で

可愛い君に声をかけて こんにちは僕と行きましょう

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ

いつも何か すてきなことが あなたを待つよ シャンゼリゼ」

 

まちを歩けば誰かと出会う、そのような「ワクワクする」まちづくりをしなければなりません。春になりました。高岡市は、富山県、いや、日本で咲き誇るまちにチェンジします。

2 市政運営の基本姿勢について

市政運営にあたっての基本姿勢について申し上げます。

市長に就任して以来、「対話」を重視した市政運営を行っています。未来に期待を持てる高岡にチェンジするためには、市民や関係者に理解いただくことが欠かせません。そのための手法が対話なのです。

就任当日に足を運んだのは、令和6年能登半島地震で液状化の被害が大きかった伏木、吉久、横田の3地区です。その後も対話集会を開き、被災者の声を聞きました。市内各地に出向き、様々なテーマで「まちかどトーク」も実施しています。本日までに市内36地区のうち19地区で行い、市民の皆様と一緒にまちづくりについて議論しています。また、高岡市立の小・中学校、義務教育学校、特別支援学校にも訪れ、これまでに33校のうち29校を訪問しました。子どもたちや教員の話を聞き、高岡の未来に思いを馳せています。

私は記者時代から、現場百遍を心がけていました。現場に神が宿っているからです。市長となり、様々なご意見をお聞きしながら痛感しているのは、市民の皆様の深刻な現状です。不安を希望に変えなければならないのです。「一人暮らしで将来が不安」、「物価高で生活が苦しい」、そのような不安を払しょくし、明るく、ワクワクするようなまちづくりをします。

また、令和8年度は大きな絵を描く年です。次の10年の高岡市の方向性を決める総合計画を策定します。将来像としている「住みたいまち 高岡」の実現に向け、全力で取り組みます。先人たちが築いてきた歴史・文化都市、商工業都市、自然都市としての重層的な高岡の魅力を大切にしながらも、AI(人工知能)の普及やグローバル化の進展を踏まえてチェンジしなければなりません。

新たな時代を乗り切るためには、外部の知見も必要です。行政運営に関する専門的な知識や豊富な経験を持つ「市政特別アドバイザー」などを積極的に活用します。中央省庁や全国の自治体とのネットワークづくりにも役立てます。

また、人口減少が急激に進む中、県西部6市の連携はますます重要です。2月末には、県西部地域の経済成長や市民サービスの向上を目指す第3期とやま呉西圏域都市圏ビジョンを策定しました。

3 直面する重要課題について

次に直面する市政の重要課題について、申し上げます。

まずは、令和6年能登半島地震からの復旧・復興です。昨年11月に設置した「高岡市復興会議」は、私が会長となり、地域住民の代表者、専門家と共に、被災地の未来を一緒に練り上げる挑戦です。初会合で提言された伏木地区でのイルミネーションは、わずか1カ月で実現しました。今後の復興のカギを握る「住民の団結力の結晶」と言えるものです。この点灯式には、震災以降、伏木を離れていた方も出席され、多くの方の笑顔を見ていると、今後は、「心の復興」も必要だと改めて感じました。今回の災害の教訓を踏まえて、新たな復興計画を策定します。復旧に留まることなく、より魅力的な復興のまちづくりの指針にします。

復旧・復興を進めると同時に、今後起こりうる災害への備えにも万全を期す必要があります。2月には消防本部・高岡消防署の新庁舎が完成したところであり、今後も市民の安全・安心を最優先に災害に強いまちづくりを目指します。

物価高騰の影響を受けている生活者や事業者に対し、国の交付金を活用した支援を行います。水道基本料金の減免のほか、高齢者・障がい者施設、保育所、認定こども園、幼稚園等の光熱費や食材費に対し支援します。また、住民税非課税世帯などへの生活支援も行います。

そして、誰もが安心して暮らすためには、地域医療体制の確保が不可欠です。昨年12月には、「持続可能な高岡市民病院のあり方検討会議」の提案書を受け取りました。市民病院の医療の質向上と経営健全化に向けた取組への提案、持続可能な地域医療体制に向けて市民病院が担うべき役割・機能について検討を進めるようご意見をいただきました。これらのご意見を踏まえ、令和8年度から「持続可能な医療を考える高岡市長・公的病院長の会」を立ち上げます。市民の安全・安心を支える地域医療体制を確保するため、医療の最前線の皆様と議論しながら方向性を探ります。人口減少社会において、地域医療が厳しい環境に置かれているからこそ、先手を打って、地域の医療を守ります。

次に子育て・教育についてです。妊娠、出産、育児と切れ目なくサポートする環境整備を進めます。また、生活困窮世帯への支援、不登校や外国人児童生徒への支援、障がいのある児童生徒への支援など、子ども達一人ひとりに寄り添います。4月には旧平米小学校の一部が教育総合支援センターへと生まれ変わります。ここを拠点に、子どもたちの健やかな成長と自立を支えます。子どもや親にやさしいまちづくりを進めます。

また、公共交通の改革も待ったなしです。昨年から市内交通事業者、専門家を交えた勉強会を開催し、現状と課題について意見交換しています。利用者の減少や運転手不足など、公共交通を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。事業者同士が競争するのではなく、協力する仕組みづくりが求められています。お年寄りから子どもまで誰もが快適に利用できる、やさしい公共交通の実現を推進します。

高岡の歴史と文化が凝縮された高岡古城公園の魅力を磨き上げます。部局横断の若手職員で構成するワーキンググループを立ち上げました。県内唯一の日本100名城である高岡城の歴史的価値を再認識し、より多くの人に楽しんでもらえるよう取り組みます。

高岡の夏の風物詩と言えば「高岡七夕まつり」です。昔は多くの人で賑わっていましたが、最近は元気がないと指摘されます。夏の思い出をつくり、地域への愛着や誇りを高めていただくため、華やかな祭りの演出に取り組みます。まちを歩けば誰かと出会う、いつも何か素敵なことが起こる、そのようなワクワクするまちづくりを進めます。

第2 令和8年度予算の概要

それでは、令和8年度予算編成の基本方針、歳出予算及び施策の概要並びに歳入予算の概要について申し上げます。

1 令和8年度予算編成の基本方針

最初に、令和8年度予算編成の基本方針について申し上げます。

人口減少社会において、将来にわたって持続可能な市政運営を行っていくためには、変化を恐れず不断に「チェンジ」する姿勢を持ち、全ての人にやさしく、誰もがワクワクするような高岡へとチェンジしていかなければなりません。

令和8年度予算につきましては、これまでの手法にとらわれず、新たな取組により、高岡の未来に期待を持てるまちづくりを推進します。

さらに、震災からの「復旧・復興」については、単なる復旧に留まらず、被災者の生活と地域の復興を目指した、より魅力的なまちづくりを推進します。

「住みたいまち 高岡」の実現に向けて踏み出す強い決意と、市民の皆様からお預かりした税金は、市民のことを一番に考え、市民のために使うという強い信念のもと、「チェンジ元年予算」として編成しました。

この基本方針のもとに編成した結果、令和8年度の予算規模は、

一般会計においては、  818億5,900万円

特別会計は、9会計の合計で 694億7,710万円

総計では、                1,513億3,610万円となりました。

前年度と比較すると、一般会計では0.1パーセントの増加、特別会計を含めた総計では、0.2パーセントの増加で、過去最大となっております。

2 歳出予算及び施策の概要

続きまして、令和8年度主要施策の概要について、総合計画に掲げた「めざすまちの姿」に沿って、その主な内容をご説明申し上げます。

地域産業

(1)ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している

まず、『ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している』まちについて申し上げます。

「新たな事業活動の創出」につきましては、地域を牽引する次世代の経営人材や新たな起業家を発掘・育成するため「たかおか型ビジネスサポート体制」の構築を図ります。起業を志す方や、事業のさらなる発展を目指す経営者を対象に、本市にゆかりのある著名な起業家や企業経営者を講師に招いたセミナー等を開催します。

また、山町筋伝統的建造物群保存地区にある旧高岡共立銀行、いわゆる赤レンガ建物についてです。レストラン及びホテルとして利活用するために所有者が実施する改修工事に対し補助を行います。歴史的価値のある建造物として、その保存と活用を支援し、山町筋を中心とした周辺エリアへの波及効果を通じて、市域全体の魅力向上に繋げます。

「地域産業の競争力強化」につきましては、リサイクルアルミの活用促進に向けて、アルミニウム産業の集積地としての強みを活かし、地域内での資源循環を促進するなど、高付加価値化を進めます。

「中小・小規模企業の経営基盤強化」につきましては、ふるさと納税制度を最大限に活用し、地域内事業者の売上拡大と新たな販路確保を支援します。寄附返礼品の魅力向上を図るほか、旅行等で高岡を訪れた方が現地で寄附し、食事などのサービスを受けることができる「現地決済型サービス」を導入し、地域への誘客と消費を喚起します。

「雇用・勤労者福祉の充実」につきましては、伝統工芸品分野において深刻化する後継者不足に対し、新たな担い手確保を図ります。

「職人」の仕事の魅力を伝えるプロモーション活動を展開し、内定後の移住、就業までを一貫してフォローすることで、職人を志す学生とのマッチングを促進します。

(2)水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある

次に、『水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある』まちについて申し上げます。

「農業の持続的発展」につきましては、高岡産食材を学校給食向けに出荷するときに発生する手数料を生産者に補填します。これにより生産者の経済的負担を軽減し、生産意欲の向上を図ります。

「林業の振興」につきましては、森林の保全と効率的な維持管理に向けた取組を進めます。また、民間施設の木造化や木質化等に対して支援することで、高岡市産、富山県産の木材の利用を促進します。

歴史・文化

(3)世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている

次に、『世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている』まちについて申し上げます。

「文化財の保存・活用」につきましては、国史跡である「高岡城跡」の歴史的・文化的価値を保存・継承するとともに、公園としての魅力も最大限に活かします。そして、高岡の歴史・文化への理解と愛着を深めます。

「魅力発信事業」として、高岡開町の日である9月13日にあわせ、記念イベントを実施します。さらに、高岡古城公園の公式ホームページにおける史跡情報の拡充や多言語化による情報発信の強化を図ります。また、桜や紅葉シーズンに合わせたライトアップなども実施します。加えて、古城公園を訪れる方々の快適性向上のため、和式トイレの洋式化を行うほか、これまでも実施している樹木整理を加速させます。

また、本丸土橋周辺の堀に堆積している土砂は、本来の姿を取り戻すために撤去工事が必要です。その実現に向け堆積土の調査及び測量を実施し、最適な工法の検討を進めます。

(4)暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている

次に、『暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている』まちについて申し上げます。

「地域に根ざした創造的な芸術・文化活動の育成」につきましては、質の高い芸術文化に触れることのできる機会を提供することにより、若手作家などの創作意欲を高めます。さらに、芸術・文化活動に関わる市民の裾野を広げ、高岡の芸術文化の継承と発展を目指します。そのために、昨年「髹漆」の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定された高岡市在住の漆芸家である林曉氏の記念展を開催し、その卓越した技術と芸術性、高岡が誇る伝統工芸の魅力を発信します。

交流・観光

(5)高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている

次に、『高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている』まちについて申し上げます。

「観光資源の発掘と保存・活用」につきましては、観光客の満足度向上と地域経済の活性化のため、観光地としてのブランド価値向上と、各種イベントの魅力向上を図ります。近年、インバウンドを含め大勢の観光客が訪れているJR雨晴駅周辺の受入態勢充実に向けた取組を進めます。さらに能登半島地震の影響により減少した伏木地区の観光需要の回復と誘客促進を図ります。そのため、市内を訪れる観光客の動向を分析するとともに、観光客を伏木地区へと誘導するための周遊ルートの造成や情報発信の強化に取り組みます。

また、高岡の夏の風物詩である「高岡七夕まつり」において、大型七夕の本数増加や七夕飾りのボリュームを増やすなど、より華やかな祭りを演出することで、地域への愛着や誇りを高めるとともに、市外、県外からの観光客の増加を目指します。

「国内・国外交流の推進」につきましては、市内外の多様な人材の交流を促し、国内外に選ばれる魅力ある都市を目指します。市外からの移住者、特に地域おこし協力隊の任期終了者には、起業支援を通じ、市内への定着と新たな挑戦を促します。また、若い世代の定住を後押しするため、県外から転入された新婚世帯に対し賃貸住宅の家賃を支援します。

(6)生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている

次に、『生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている』まちについて申し上げます。

「商業・サービス業の振興」につきましては、訪れるたびに新しい発見があるまちづくりと地域経済の活性化のため、中心市街地における持続的な賑わいの創出を図ります。「高岡まちなかエリアプラットフォーム事業」では、地域の店舗経営者等をキーマンとして、中心市街地の課題解決や将来像を検討する自発的な取組を支援します。課題の抽出や解決策の検討に加え、市の施策へのフィードバックやアイディア収集を行います。

「まちなかまるごとマーケット化事業」では、中心市街地におけるイベントの立ち上げ支援や、既存の御旅屋人マーケットと連動するイベント開催を支援します。そしてイベントを面的につなげることで、非日常空間を広げ、歩いて楽しいまちづくりに取り組みます。

「住宅・宅地の整備」につきましては、地域の安全・安心な住環境を確保するため、空き家問題への対応を強化します。民間活力を活用した実態把握調査を実施し、市内全域の空き家分布や老朽度を把握します。また、管理不全な空き家に対し、自治会が主体となって実施する危険防止措置費用の補助内容を拡充します。

(7)交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている

次に、『交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている』まちについて申し上げます。

「高岡駅・新高岡駅の周辺整備」につきましては、新高岡駅周辺駐車場において週末を中心に満車となる日が多く、混雑緩和策が課題となっています。これまで駐車スペースの増加や、市公式ホームページにおけるリアルタイムな混雑状況の表示改善など、混雑緩和策を実施しております。さらなる対策を検討するにあたり、需要を把握するための実態調査を実施し、改善方法を検討します。

「高速道路網・幹線道路網・地域公共交通体系の整備」につきましては、自家用車利用への偏り、運転手不足といった課題に対し、市が主導して、利便性と持続可能性を両立した解決策の実証事業に取り組みます。市民にとって、もっと「使いやすい」「使おう」と思えるような新たな公共交通の実現を図ります。

「公共交通お出かけ支援実証事業」では、市内バス・タクシー・万葉線で利用できる割引券の配布や、交通事業者が販売する65歳以上を対象とした乗り放題パスの割引販売に対する支援を行います。公共交通を利用して、もっとお出かけしたくなるような働きかけを行います。

「次世代公共交通トライアルプロジェクト」では、次世代EVバスの実証運行を行うとともに、交通事業者のAIオンデマンドバスのトライアル導入を支援します。

加えて、「市民にやさしい公共交通のあり方検討事業」では、交通事業者や関係団体とともに路線バスなどの再構築の実現に向けたデータ収集や分析、ロードマップの作成、運行事業の共同化・協業化に向けた検討を行います。

「地域の足を考えるプロジェクト」では、市民自らが公共交通の未来を考えるワークショップを通じて、住民ニーズを直接反映した「地域の足」のあり方を共に創造していきます。

子育て・教育

(8)安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる

次に、『安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる』まちについて申し上げます。

「安心して妊娠・出産・子育てができる体制の充実」につきましては、妊娠・出産から子育てまで一貫した支援を提供し、経済的・精神的負担の軽減と安心して子育てできる環境整備を目指します。「ようこそ赤ちゃん!おむつ応援事業」では、0歳児へ年間6万円のおむつ券を給付します。また、特定不妊治療費助成を拡充し、先進医療費や受診証明書費用を助成します。さらに、ひとり親家庭等の生活安定とこどもの健全な成長のため、養育費の取り決めや履行確保にかかる費用を助成します。

また、5歳児を対象に、小学校入学までに必要な生活習慣や社会性などを確認するため、5歳児健診を実施します。子どもの状況や保護者の気づきの程度等、それぞれのケースに合わせて、保健・医療・福祉・教育分野の専門職が連携して支援します。これにより、子どもたちの就学に向けた準備を促し、小学校へのスムーズな移行をサポートします。

「地域の子育て力の応援」につきましては、地域全体で子育てを支援し、こどもたちが安心して過ごせる多様な居場所を提供します。夏休みなどの長期休業期間中の居場所の確保をはじめ、多世代交流や見守り等を通じた新たな居場所づくりの補助について、開設日数の要件を緩和します。また、公設放課後児童クラブでの体験活動など多様な学びの機会提供を支援します。加えて、放課後のこどもの居場所のひとつとして民間放課後児童クラブの利用を促進するため、利用料の一部を補助します。

(9)教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている

次に、『教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている』まちについて申し上げます。

「確かな学力・豊かな心・健やかな体をはぐくむ教育の推進」につきましては、すべての子どもたちが安心して学び、その可能性を最大限に伸ばせる環境を整備します。

「小学校給食費無償化事業」では、国や県の支援に市が差額を上乗せし、小学校給食費を完全に無償化します。これにより、子育て世帯の経済的負担を軽減し、家計状況に左右されない安定した学校給食の提供を行います。

また、新たに設置する「教育総合支援センター」に、豊富な経験や高い専門性をもった相談員、支援員等を配置し、関係機関と連携しながら児童生徒一人ひとりに合った総合的な支援を行います。加えて、「教育・福祉連携コーディネーター」を配置し、教育と福祉の連携による支援の充実を目指します。

「地域に開かれた特色ある教育活動の充実」につきましては、「探究的な学び」を推進します。モデル校での授業実践を通し、めまぐるしく変化する時代を生きる子どもたちの「自ら課題を発見し、解決する資質・能力」の育成を目指します。

また、「探究的な学び」をテーマに、著名人を講師に迎えた講演会を開催し、保護者や教育関係者だけでなく、地域住民などが広く参加できる場を設けます。これにより、これからの高岡の学校教育への理解を深め、市民全体で学びを支える機運の醸成を図ります。

「教育効果を高める教育環境の充実」につきましては、子どもたちが安心して学び、健やかに成長できる教育環境の整備を進めます。義務教育9年間の一貫した教育のため、高陵、高岡西部、伏木中学校区で施設一体型の小中一貫校の整備を進めるとともに、教育総合支援センターの機能拡充のための第2期工事着手に向け準備を進めます。

また、学校体育館に空調を整備し、児童生徒が安全かつ快適に活動できる環境を確保します。あわせて災害時の指定避難所としての機能強化を図ります。

「高等学校・高等教育機関の充実・連携」につきましては、本市における公立大学設立の可能性を検討します。地域の特性や強みを活かした公立大学に関する先行事例を調査・研究し、本市に最適な高等教育機関のあり方を探ります。

(10)いくつになっても興味のあることを気軽に学べている

次に、『いくつになっても興味のあることを気軽に学べている』まちについて申し上げます。

「ライフステージに応じた生涯学習の振興」につきましては、地域住民の活動拠点となる施設の環境整備を推進します。エネルギー価格高騰の影響を受ける単位自治会に対し、自治会公民館の照明LED化やエアコンの省エネ化等を支援します。また、地域交流センター等を管理する地区連合自治会に対し、省エネ設備の導入経費を支援します。さらに、震災で被災した自治会公民館に対して、修繕や建替え等の復旧工事費用を支援します。

「未来を担う世代の育成と若者が主体となるまちづくりの推進」につきましては、移住・定住や関係人口の拡大をテーマに、若い世代が主体的にまちづくりに関わるきっかけを提供します。本市出身の大学生等と連携し、首都圏の大学生や在住者を主なターゲットに、宿泊体験プログラムやまち歩き体験ツアーなど、本市との関係性を深める多様な機会を提供します。さらに、本市を愛する方々が一堂に会するサミットの開催や交流を促進する紹介カードの作成により、ネットワークの構築を図ります。これらの活動を通じて、まちづくりの担い手となる若者の増加を図ります。

(11)いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる

次に、『いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる』まちについて申し上げます。

「スポーツ施設の充実と効率的な活用」につきましては、市民が日常的にスポーツに親しむ機会を増やすため、高岡駅北口交流広場に3x3バスケットボールコートを整備します。日常的な利用に加え、イベントや体験会での活用も想定しており、市内外の若者が集い、交流が生まれる場を提供します。

安全・安心

(12)誰もが生き生きと自立して暮らしている

次に、『誰もが生き生きと自立して暮らしている』まちについて申し上げます。

「地域福祉の推進」につきましては、全ての人が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることのできる「地域共生社会」の実現を推進します。そのため、高岡市地域福祉計画の改定を進めます。また、市公式ホームページ内に「在宅医療・介護・障がい福祉サービスのポータルサイト」を開設し、調べたい内容ごとにサービスを検索できるようにします。

「障がい者(児)福祉・自立支援対策の充実」につきましては、全ての市民が、障がいの有無に関わらず、互いに人格と個性が尊重され、安心して暮らすことのできる社会の実現を図ります。在宅の障がい者の日常生活を支援するため、人工肛門及び人工膀胱、いわゆるストマ用装具の給付額を引き上げます。

「高齢者福祉の充実」につきましては、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせるまちづくりを進めます。在宅高齢者の方に対するおむつ券の支給要件を緩和し、介護者の経済的負担を軽減します。

(13)健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる

次に、『健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる』まちについて申し上げます。

「生涯を通じた健康づくりの推進」につきましては、ライフステージごとに生涯を通して健康な生活習慣作りを支援し、健康寿命の延伸を目指します。骨粗しょう症になりやすく骨折リスクの高い女性を対象に検診を実施します。予防・早期発見・早期治療を促進し、骨折のリスクを低減します。これにより、要介護状態になることを防ぎます。

「医療体制・医療制度の充実」につきましては、市民が安心して医療を受けられる持続可能な地域医療体制の構築を目指します。高岡市内の公的病院間の連携を強化するため、「持続可能な医療を考える高岡市長・公的病院長の会」を設置し、今後の地域医療の在り方について、継続的に協議を重ねていきます。また、高岡医療圏カルテ連携「家持あんしんネット」の安定運用・拡充を支援します。

さらに、高岡市急患医療センターにおいて高岡・射水・氷見の3市が連携して耳鼻咽喉科を新設します。これにより、1次救急医療体制を確保します。

(14)地域の人々の手で環境が守られている

次に、『地域の人々の手で環境が守られている』まちについて申し上げます。

「環境保全意識の高揚」につきましては、カーボンニュートラル実現に向け、市民・事業者一体となった機運醸成を推進します。「環境啓発拠点」を御旅屋セリオに整備し、企業等の脱炭素の取組の発信や、環境教育を行います。これにより、市民や事業者の環境問題への理解を深め、行動変容を促します。

「環境保全対策の充実」につきましては、特にカラス被害への対策を強化します。従来の追い払い用音声機器に加え、レーザー装置の貸し出しサービスを新たに始めます。

(15)安全で快適な生活を送っている

次に、『安全で快適な生活を送っている』まちについて申し上げます。

令和6年能登半島地震からの復興については、「新たな復興計画」を策定し、住民主体のまちづくりの活動を支援します。また、被災者の方が交流できる場を設け、互いのつながりや支援者との関係を深めることで不安や孤立感の軽減を図ります。あわせて、個々の困りごとや悩みを相談できる機会を設け、きめ細やかな相談支援体制を整えます。被災された市民や事業者への支援事業や災害復旧工事については、令和8年度も引き続き実施します。

液状化被害が大きかった地区においては、大規模地震発生時の再液状化被害を低減するため、有効とされる地下水位低下工法の事業化に向け、試験施工や試験結果の解析を進めます。

「防災対策の充実」につきましては、生活に不可欠なライフラインを維持し、災害に強いまちづくりを推進します。浸水被害を軽減するため雨水幹線の整備を進めます。さらに、局地的な浸水に迅速な対応ができるよう排水用ポンプを導入します。

また、ツキノワグマによる人身被害を防止するため、パトロールや捕獲活動に対する報償費を引き上げるほか、管理されていない果樹の伐採に対する補助を拡充します。

「消防・救急・救助体制の充実」につきましては、災害や緊急事態に迅速かつ的確に対応できる体制の確立を図ります。災害時の初動体制を強化するため、消防団員が消防ポンプ自動車の運転に必要な「準中型自動車免許」を取得する際の費用を負担します。また、救急隊員が医療情報を迅速に把握できる「マイナ救急」を令和8年4月1日から本格運用します。

(16)その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている

次に、『その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている』まちについて申し上げます。

「市民が主役の地域づくりへの支援」につきましては、住民が地域課題の解決に主体的に関わり、誰もが安心して暮らせる活力ある地域社会の構築を図ります。震災で影響を受けた地域の復興を支援するため、市民主体の交流イベントを企画・実施します。これは、市民の知恵と力を結集し、復興に向けた具体的なまちづくりのアイディアを実現するものです。これにより、地域住民の主体的な参画を促し、連帯感の強化と地域コミュニティの再構築を図ります。

(17)市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる

次に、『市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる』まちについて申し上げます。

「市民に開かれた市政の推進」につきましては、市民の視点に立ち、行政運営の透明性と効率性を高め、より質の高い公共サービスの提供を目指します。市政特別アドバイザー等を活用し、多角的な視点からの意見や提言をいただきます。これにより、高岡市が直面する複雑な課題の解決策を模索し、実現性のある政策立案に繋げます。

3 歳入予算の概要

次に、歳入予算のうち、主なものについてご説明申し上げます。

まず、市税収入につきましては、賃上げに伴う個人所得の増加による個人市民税の増加を見込むほか、新増築家屋や事業用償却資産取得見込みから固定資産税の増加を見込み、279億8,896万2千円を計上しております。

地方交付税につきましては、令和7年度の交付実績等をベースに、令和8年度の地方財政計画等に基づき試算したところであり、115億7,000万円を見込んでおります。

各種交付金等につきましても、地方財政計画等に基づき、それぞれ見込み額を計上しております。

国庫支出金及び県支出金につきましては、重点支援地方交付金の増加や、給食費無償化に伴う負担軽減交付金の増加など、事業内容、事業採択の見通しなどを踏まえ、それぞれの事業に見合った額を計上しております。

市債につきましては、今後も将来世代への負担を軽減させるため、令和5年度から取組を進めている高岡市行財政改革推進プランを踏まえ、今後も引き続き市債残高の適正な管理に努めます。

4 組織体制

行政組織につきましては、簡素で効率的な組織体制を基本としつつ、新たな行政課題や多様化する市民ニーズに対応する組織体制の構築を図ります。

持続可能な医療提供体制の構築に向けて、市内の公的病院の機能分化や連携を進めるための調整役として、福祉保健部に病院機能分化・連携を担当する参事と担当職員を配置します。併せて、市民病院の経営改革や院内及び関係機関との調整等を着実に進めていくため、市民病院事務局総務課に担当職員を配置します。

また、教育委員会におきましては、不登校児童生徒、外国人児童生徒など、一人ひとりの特性に応じた教育支援体制の拠点として、高岡市教育総合支援センターを開設します。

このほか、オタヤ市民サービスコーナーにつきましては、その利用状況を踏まえ、本年3月末をもって廃止するなど事務事業の見直しを進め、効率的で質の高い行政サービスの提供に努めます。

第3 条例その他

次に、条例その他議案について申し上げます。

条例議案につきましては、犯罪被害者等に対する支援の必要性について理解を深めてもらうとともに、さらなる支援・連携・協力体制の充実を図るための「高岡市犯罪被害者等支援条例」の制定など、20件を提案しております。

その他議案につきましては、旧平米小学校の校舎・体育館等の解体に係る工事請負契約の締結など5件を提案しております。

第4 令和7年度補正予算の概要

続きまして、令和7年度一般会計の補正予算について申し上げます。

今回の補正予算は、国の補正予算を活用した物価高騰対策の一環として実施するものです。

食料品価格の高騰の影響を受けやすい住民税非課税または均等割のみ課税される世帯への生活支援として「ギフトカード」を配布します。

補正予算の規模は、

一般会計 2億4,022万4千円の増額です。

最後に、報告案件2件につきましては、令和7年度高岡市一般会計補正予算の専決処分に係るもので、令和8年2月8日執行の衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査及びこの冬の除雪に対処するため補正予算措置を講じたものです。

 

以上、令和8年度予算をはじめ、提出いたしました諸案件について、その概要をご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議のうえ、

ご賛同いただきますようお願い申し上げます。

引用

Michael Wilshaw/Michael A. Deighan作詞作曲. 安井かずみ訳詞(日本語)“オー・シャンゼリゼ”. GOLDEN☆BEST ピーター.ピーター(池畑 慎之介).Sony Music Direct,2009.(CD).

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