令和7年高岡市議会9月定例会(令和7年9月1日)

更新日:2026年01月08日

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令和7年高岡市議会9月定例会市長提案理由説明

第一 市政の運営にあたって

一 はじめに

 令和7年9月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、市長就任のごあいさつとともに、今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

 はじめに、8月に発生した大雨災害への対応について申し上げます。

 8月7日未明からの大雨に際し、本市では土砂災害発生の危険度が高まったことから、午前8時30分に福岡町上野・上向田・西明寺地区に避難指示を発令し、木楽館を避難場所として開設したほか、市内27箇所に自主避難所を設け、市民の安全を守るために対応にあたりました。

 この大雨により、市内においては2件の人的被害をはじめ、住家等の建物への浸水、道路・農地の冠水等の被害が確認されました。 被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧に向け、全力を尽くします。

 さて、私は6月29日に実施されました高岡市長選挙において、市民の皆様からご支持をいただき、高岡市政をお預かりすることになりました。

 私のチェンジ、変革への思い、高岡の現状を変えたいという思いが市民の皆様に広がった結果、多くのご支持をいただくことができたものと受け止めています。その責任の重大さを痛感しており、市民の皆様の期待に応えるため、誠心誠意取り組みます。

 急激な人口減少に伴い、公共交通、医療、公共投資、子育て・教育、産業振興など様々な分野において、これまでのやり方が限界を迎えています。公共交通にしても、医療にしても、物事を変えるには大変なエネルギーが必要です。

 ただ、私は現状は「待ったなし」の状況だと思っています。変化を恐れ、課題を先送りしては、市民への負担は大きくなる恐れがあります。私の任期4年でぜひとも実現しなければなりません。

 チェンジを実現するには、皆様の理解や共鳴が必要です。市議時代から市長就任までの間、市民の皆様の声を聴くため、連日のように街頭に立ち、200回以上の対話集会を開催しました。今後も、記者時代からの「現場百遍」の姿勢を忘れることなく、市民との対話を重視した「市民主体のまちづくり」を進めます。

 これからの4年間、市民の皆様をはじめ、議会、経済界、市職員など様々な方のご意見を伺いながら、「住みたいまち高岡」の実現に向け、市政運営に取り組みます。

 議員各位をはじめ市民の皆様には、格別のご指導とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 市長に就任して改めて、高岡はこれまで市民が受け継いできた歴史、文化、産業などの分野で、全国でも誇れる力があると感じています。

 7月18日に国の文化審議会で、本市在住の林曉氏の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の追加認定について、文部科学大臣に答申されました。

 林氏は漆を塗ることを主とする、漆芸の基本となる「髹漆」の技法を高度に体得され、日々研鑽に取り組まれています。また、長年にわたり富山大学芸術文化学部において後進の指導・育成に尽力されてこられました。

 富山県内在住者として現役ではただ1人の人間国宝となります。 林氏の人間国宝認定は、高岡市民にとっての誇りです。心から祝福いたしますとともに、林氏の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。

 高岡市民の誇りといえば、高岡古城公園です。私も毎日のように、地域の方々と一緒にラジオ体操をしていますが、本年は古城公園創設から150年の記念すべき年であり、高岡市立博物館においては、特別展「高岡古城公園の150年」が開催中であります。

 古城公園が存在しているのは、現在でいえば高岡市長に当たる第17大区区長、服部嘉十郎さんのおかげです。服部さんが城址保存の請願運動に動かなければ、古城公園の地は民間に払い下げられ、開墾地となっていました。私は服部さんについて、古城公園の創設者として、もっと市民に知ってもらいたいと考えています。

 服部嘉十郎の頌徳碑は、中の島にありますが、その銘板は老朽化により印字が読みにくくなっています。先人を顕彰する意味合いもあり、修繕作業を行っていきます。

 古城公園は高岡市内でも有数の観光客の多いスポットです。城郭としての魅力をより磨き、インバウンドにもアピールできる美しい古城公園をつくる必要があると思います。

 そのため今取り掛かっているのは、古城公園の景観再生プロジェクトです。昨年度も市内外の皆様より2,000万円近くのご寄付をいただきました。樹木の伐採によって、古城公園内の石垣が良く見えるようになったとの声をいただいています。今年度も樹木管理行動計画を前倒しして整備を進めるべく、8月1日よりクラウドファンディングによる支援を募集しております。市民の憩いの場であるとともに、重要な観光資源でもある古城公園がより良いものとなるよう取組を進めていきます。

 

二 市政運営の基本姿勢について

 本市が取り組むべき最優先課題は、令和6年能登半島地震からの 復旧・復興です。

 本市では昨年3月に策定した復旧・復興ロードマップに基づいて取組を進めていますが、その復旧・復興の歩みは続けながらも、私は改善すべきところは改善を図りたいと考えています。

 それには、まず住民の皆様との対話が必要です。私自身が現場に 出向き、不安な気持ちを抱える方々に寄り添い、一緒にまちの未来を描くことが大切です。こうした思いから、市長として初登庁した 当日に、被害が大きかった伏木・吉久・横田地区を視察しました。

 7月23日より伏木地区6会場において、復興まちづくり構想の策定に向け、東京科学大学、富山大学、土地・建物の専門家の方々などに参画いただきながら、まちづくり懇談会を開催しました。

 さらに、8月には伏木・吉久・横田地区において、地域住民との対話集会を開催しました。地域が抱える不安は何なのか、どのように解決することができるのか、地域の皆様と対話を重ね、共に復興 のためのアイデアを練り上げていきたいと思います。

 次に、「市民主体のまちづくり」の推進について、私は選挙戦において、市民の皆様との直接対話の場を設けたいと訴えてきました。 この約束を実現するため、高岡市連合自治会にご協力いただき、私自らが市内36地区に伺い、地域の皆様と意見交換を行う「まちかど トーク」を開催します。

 今後、各地区の連合自治会と開催日程や取り上げるテーマ等を調整し、順次開催していきます。

 次に、高岡市総合計画について申し上げます。総合計画は高岡市 の羅針盤ともいえる重要な計画です。

 令和9年度から始まる、新たな10年間の総合計画の策定に向け8月20日に高岡市総合計画審議会の第1回総会を開催しました。

 現行の総合計画の基本構想及び第4次基本計画の期間は令和8年度までとなっていますが、本市を取り巻く社会的、経済的な環境は 大きく変化しています。

 多様化・複雑化する地域課題に迅速かつ適切に対応し、将来にわたって持続可能な市政運営を行うため、「住みたいまち 高岡」を 将来像とする新たな総合計画の策定に向け、検討を進めていきます。

 10月には次年度の予算編成の第一歩として当初予算編成方針を発表させていただきます。

 特に、施設整備等の大型投資を伴う事業には、市民の皆様のご理解と共感をいただけるよう、慎重に議論を重ねながら検討を進めます。市民の皆様からお預かりした税金の使い道について、市民をいちばんに考え、市民のために使うという意識を持って予算編成を行います。

第二 提出議案について

 次に、ただいま上程されました予算議案5件、条例議案10件、その他議案8件、認定議案2件の計25件についてご説明申し上げます。

 議案第78号から第82号までは、一般会計及び特別会計の補正予算です。

 補正予算の規模は、

 一般会計 14億3,572万2千円の増額

 特別会計 12億   421万8千円の増額

 合計        26億3,994万円の増額です。

 今回の補正予算の主な内容について、ご説明申し上げます。

 令和6年能登半島地震からの復旧・復興については、被災した道路・河川、下水道の災害復旧事業について、来年度に発注を予定していた工事の前倒しや、液状化の被害が大きかった横田地区において、液状化対策の手法を検討します。

 いまだ、復旧・復興の途上であり、震災で苦しんでいる方、困っている方がいらっしゃいます。少しでも復旧・復興のために役立てたい。この思いから、私の今任期中は、市長給料を40%減額します。

 また、安心して子どもを産み育てるための支援策として、0歳児を対象におむつ券を給付し、子育て家庭の経済的負担を軽減し、こどもの健やかな成長を支援します。

 加えて、エネルギー価格や物価高騰の影響を受けている交通事業者、高齢者・障がい者施設及び保育施設などに対する支援を実施します。

 復旧・復興の実現や安全・安心の医療を維持するためには、今後、財政負担が多くなることが予想されます。それに備えるため、令和6年能登半島地震復旧・復興推進基金や財政調整基金に決算剰余金 の一部を積み立てます。

 続きまして、議案第83号から第100号までの条例その他議案について申し上げます。

 条例議案につきましては、市長給与の臨時削減を行う高岡市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改正する条例など、10件を提案しております。

 その他議案につきましては、JR城端線上黒田踏切改良工事に係る工事委託契約の締結など、8件を提案しております。 認定議案2件につきましては、令和6年度の本市企業会計に係る決算、並びに一般会計及び特別会計の歳入歳出決算を、監査委員の審査意見書を添えて認定を求めるものです。

 以上、提出いたしました諸案件についてご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議の上、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

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