市長あいさつ
令和8年度
就任1年のごあいさつ

覚悟の「チェンジ」と、未来へつなぐ高岡のカタチ
市長就任から1年を迎えて―「感謝」と「謙虚」の原点
市民の皆さま、こんにちは。高岡市長の出町譲です。 高岡市政の舵取りをお預かりしてから1年となりました。この間、市政運営にあたり、ご協力をいただき、ありがとうございます。
私には、市政を運営していく上で、胸に刻み続けている2つの大切な言葉があります。それが「感謝」と「謙虚」です。皆さまに支えられており、深い感謝の念を常に抱きます。そして、決して驕(おご)ることなく、自らを省みる謙虚な姿勢で市民の皆さまの声に耳を傾けます。この原点をすべての政策の根底に据え、私はこの1年間、全力で駆け抜けてまいりました。
私が一貫して訴えてきたのは、「税金の使い方のチェンジ」と「対話の政治」です。この2つの基本理念をもとに、私たちは今、数々の新しい政策を次々と打ち出しています。
最優先課題としての震災復興―「住民負担ゼロ」への挑戦
困っている人に手を差し伸べることこそが、政治の原点であり真髄です。そうであるならば、現在の高岡市政における最優先課題は、能登半島地震からの迅速かつ確実な復旧復興にほかなりません。私は選挙戦を通じて、被災された方々の暮らしを守るため「液状化対策における住民負担ゼロ」を強く訴えてまいりました。震災によって突然の困難に直面し、不安な日々を過ごされた市民の皆さまに寄り添い、一日も早く安心した暮らしを取り戻していただくこと。これこそが、行政をお預かりした私の最大の使命であると考えたからです。
当初、周囲からは「実現は極めて困難だ」と冷ややかに見られていました。しかし、就任後、県からの力強い財政支援をいただくことができたのです。さらに、他の被災した自治体も足並みをそろえて「住民負担ゼロ」の方向へと舵を切っていきました。すべての方々に、深く感謝をせずにはいられません。

また、震災からの復興をさらに加速させるため、私は就任後ただちに「復興会議」を立ち上げました。この会議には専門家だけでなく、実際に被災された地域に暮らす地元の皆さまにも、大切な当事者メンバーとして加わっていただいています。復興会議では、数十年先を見据えた長期的なまちづくりのビジョンを真摯に議論する一方で、「今すぐできる、今こそ必要な取り組み」にも全力で知恵を絞ってまいりました。それが、人と人との絆を再び結ぶ「高岡ほっとカフェ」をはじめとする住民交流の取り組みや、傷ついたまちと皆さまの心を優しく照らす「イルミネーションの点灯」といった、住民主体の暮らしに笑顔を取り戻すための「心の復興」を支援する施策です。インフラを元通りにするのと同じくらい、皆さまの心に希望の灯をともすことが重要であると考え、スピード感をもって実践してまいりました。


利他の精神に基づく決断―未来へ負担を残さない選択
一方で、限られた財源のなかで「命と暮らしを守る予算」を確保するためには、巨額の負担がかかる公共施設についてもチェンジが必要です。市庁舎や体育施設の整備計画に関しては、これまでの計画を一度立ち止まらせ、方針を転換させていただきました。これについては今後、市民の代表である議会の皆さまと開かれた場で徹底的に議論を尽くし、真に市民のためになる持続可能な形を模索してまいります。
こうした私の判断の根底にあるのは、京セラ株式会社の創業者である稲盛和夫氏が何よりも重視されていた「利他の精神」です。行政の長として、前例主義に囚われることなく「どうすれば市民の皆さまのためになるのか」「どうすれば皆さまが幸せになれるのか」という利他の心を常に中心に置いて決断いたしました。未来への負担を減らし、今本当に必要な投資を見極めなければなりません。
「対話の政治」が結んだ果実―若者移住支援と教育のチェンジ
そして、私が「税金の使い方のチェンジ」と並ぶもう一つの柱として掲げる「対話の政治」も、市民の皆さまと共に、今まさに素晴らしい果実を実らせ始めています。
皆さまと膝を交えて地域の未来を語り合う「まちかどトーク」は、7月末までに高岡市内36地区すべてで実施を完了いたします。

この徹底した「対話」のなかで、ある地区の皆さまから「高岡の活力を維持するために、ぜひ県外から若い夫婦に来てもらいたい」という切実なご意見をいただきました。私はこの対話から生まれたアイデアを事業化し、令和8年度予算において、県外からの移住夫婦に対する「家賃補助制度」を実際に打ち出したのです。この生の声から生まれた施策は、すでに6月末時点で5組もの若いご夫婦からお申し込みをいただくという、大変嬉しい成果へとつながっています。対話こそが、まちを動かす最高の原動力であると改めて確信いたしました。

そして、私の「対話」の足跡は、次世代を担う子どもたちの学びの現場へも広がっています。この1年、私は市内にある全33の市立学校すべてをまわりました。教室に入り、子どもたちや教員の皆さんと直接言葉を交わすなかで、私はこれからの予測困難な時代を生き抜くために「探究的な学び」が不可欠であることを痛感いたしました。
「探究的な学び」とは、子どもたちが机の上で与えられた答えを覚える受動的な学習ではなく、自分自身で社会の課題を見つけ、自ら調べ、自ら考える力を養う能動的な学習です。高岡の、そして日本の未来をひらくのは、この「自ら一歩を踏み出す力」にほかなりません。そこで、令和8年度は高陵中学校、高陵小学校を「探究的な学び」推進モデル校に指定し、実践研究に取り組んでいます。ここで何より驚かされ、感動したのは、現場の先生方の熱意です。今ではそのモデル校の枠を越え、他の学校の教員の皆さんも「自分たちの学校でも「探究的な学び」にチャレンジしたい」と、非常に意欲的に取り組んでくれるようになっています。高岡の教育の現場に、新しい変革の風が確かに吹き始めています。
命と暮らしを守る二大改革―持続可能な医療と交通ネットワーク
このほかにも、対話の現場でいただいた生の声をもとに、命と暮らしに直結する重要な改革を、トップ会談や勉強会を通じてスピード感をもって動いています。
まず「病院改革」においては、今年度から市内4つの公的病院の連携と機能分担を話し合う「持続可能な医療を考える高岡市長・公的病院長の会」を創設しました。それぞれの病院が持つ強みを活かした明確な「機能分担」を打ち出し、「高岡市全体を一つの大きな病院」とする先進的な構想を進めています。
この方針に呼応する形で、高岡市医師会が主導となって画期的なシステムが動き出しました。それが、高岡医療圏で導入された「家持あんしんネット」です。このシステムは、医療機関をデジタルネットワークで結び、患者さまの同意を得た上で、厚生連高岡病院、高岡市民病院、済生会高岡病院の3つの医療機関それぞれの医療情報を確認することができるようにした仕組みです。救急受診や転院時でも途切れることのない継続的な医療を受けることができ、より安全・安心な医療につながります。


また、「公共交通改革」でも、交通事業者3社の社長をお招きして私自身も交えた勉強会を重ね、地域の移動の足をどう守るか徹底的に議論いたしました。その結果、今年度、行政が関与して、交通事業者同士が協力し合う体制づくりといった、これまで行政が手掛けてこなかった未知のチャレンジに取り組みます。また、利用者の予約に応じて効率的に運行する「AIオンデマンドバス」や、高岡の交通結節点である新高岡駅と高岡駅の間を結ぶ「次世代EVバス」の運行といった、未来の公共交通のトライアルを行います。テクノロジーを駆使し、お年寄りも子どもも誰もが自由に移動できる未来の「暮らしの足」の形を、この高岡の地に作り上げたいと考えています。
これら医療や交通の改革は、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。目に見える完成形にたどり着くまでには、まだ少し時間がかかるかもしれません。しかし、何よりも心強く、ありがたいのは、公的病院や医師会の皆さま、そして交通事業者の皆さまが、私とまったく同じ「市民の命と暮らしを守らなければならない」という方向を向き、並々ならぬ熱意を持って共に歩んでくださっていることです。同じ志を持つ強力なパートナーが地域にいるからこそ、私はどんな困難な改革も必ずやり遂げられると信じています。

誰もがワクワクする未来へ―「住みたいまち 高岡」の実現
さらに、子育て世代を応援するおむつ券の交付や、地元のシンボルである古城公園の整備も、皆さまのご意見を取り入れながら一歩ずつ着実に実行へ移してまいりました。
こうしたこれまでにない大胆な「チェンジ」と「対話」を、この1年という短期間でかなり形にすることができたのは、私の力だけではありません。現場を預かる市職員の皆さんの多大なる努力のおかげです。新しい市政による方針の転換に対して、最初は戸惑いや負担も大きかったと察します。しかし職員たちは、「市民のために」という私の掲げる変革の理念をしっかりと受け止め、市役所が一丸となって柔軟に対応してくれました。前例のない課題に対しても熱意をもって、知恵を絞り、市民のために必死に汗を流してくれました。心から感謝しています。
私たちの改革はまだ始まったばかりです。これからは誰もが未来に胸を躍らせるような、「ワクワクする高岡」の姿を皆さんと共有しなければなりません。
これからも私は、市民の皆さま、議会、職員への感謝を忘れず、常に謙虚な姿勢で暮らしの現場へと出かけ、お約束した公約を一つひとつ着実に形にしていきます。
誰もが「ずっとここで暮らしたい」「子どもたちの世代へ引き継ぎたい」と思える、「住みたいまち 高岡」を、皆さまも共につくり上げていきましょう!
令和8年7月12日 高岡市長 出町譲
令和7年度
新年のごあいさつ
明けましておめでとうございます。市民の皆様には、希望に満ちた新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。
昨年7月の市長就任以来、皆様の期待と信頼にお応えできるよう、市政運営に全力で取り組んでまいりました。責任の重大さを痛感しつつ、市民の皆様との対話を重視し、良いものは更に伸ばし、変えるべきものは変えることで、チェンジを実現してまいります。
昨年は、旧高岡市と旧福岡町の合併20周年という節目の年でもありました。記念式典や市内各地のイベントには多くの皆様にご参加いただき、地域の一体感が育まれました。特に、伏木高校書道部が書いた「何度でも挑め!可能性は無限大」という言葉に、未来の高岡を切り開く力強さを感じ、私自身も失敗を恐れず挑戦する姿勢を改めて心に刻みました。
最優先課題である令和6年能登半島地震からの復旧・復興では、県が液状化対策の新たな支援を決定し、被災5市が歩調を合わせ「住民負担ゼロ」と打ち出したことにより、復興に向けた大きな一歩を踏み出すことができました。復興会議で新たな復興計画の策定を進め、被災された方々が将来にわたり地域で安心して暮らせるよう、復旧から復興へと歩みを進めてまいります。
また、公共交通、子育て、医療も重要な課題です。市民にやさしい公共交通の実現、安心して子どもを産み育てられる環境づくり、持続可能な地域医療体制の構築など、未来を見据えた政策を展開します。
現在、「住みたいまち 高岡」の実現に向け、次期総合計画の策定を進めています。市民の皆様の意見を反映させ、高岡市のこれからを、市民の皆様と共に考え実現するための大切な計画にしたいと思っております。昨年10月から市内各地区で実施している「まちかどトーク」では、地域の課題やありたい姿について議論しています。こうした対話を通じて、市民主体のまちづくりを進めてまいります。
本市が直面する様々な課題に目を背けることなく、「明日の高岡市は、今より良くなる」という希望を持って、ひたむきに挑戦を続けてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和8年1月1日 高岡市長 出町 譲
就任のごあいさつ
この度、高岡市長の重責を担わせていただくこととなりました、出町譲です。皆様から寄せられた期待と信頼にお応えできるよう、全身全霊で取り組みます。
最優先課題は、令和6年能登半島地震からの復旧・復興です。発災から1年7カ月、今も多くの市民が生活再建や液状化等で不安をかかえていらっしゃいます。まずは現場に出向き、こうした方々の生の声を聞いて、行政として何ができるのか、検討します。記者時代からの「現場百遍」の姿勢を続けます。
他にも、公共交通、医療・福祉、子育て・教育、産業振興など、課題は山積しています。人口減少社会においては、今までのやり方では限界があります。令和の時代にあわせた、新たな手法への挑戦、チェンジが必要なのです。市民の皆様と対話を重ねながら、市職員とともに「挑戦する市役所」を目指しております。
誰もが満足感のある「住みたいまち・高岡」「みんな笑顔の高岡」の実現に向け邁進させていただきます。
これからの市政運営について、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、ご挨拶といたします。
令和7年7月12日 高岡市長 出町 譲





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更新日:2026年07月12日