Vol.44 富山大空襲 高岡巡回展に想う
高岡市長として2回目の夏を迎えました。当選直後の慌ただしかった昨年と比べ、今年は少しだけ静かな心で季節と向き合っています。この時期、思いを馳せるのは、戦争です。この夏に高岡市で初めて開催した「富山大空襲展 高岡巡回展」。来場者は想定をはるかに上回る2,300人でした。若者の姿も多くありました。
富山大空襲とは、81年前の8月1日深夜から8月2日未明にかけて、米軍のB29爆撃機が50万発以上の焼夷弾を富山市中心部に投下。2,700人以上が亡くなりました。市街地の99.5%を焼き尽くし、被災した人はおよそ11万人に上ります。広島、長崎の原爆の陰に隠れ、あまり注目されていませんが、ここにも深刻な戦争の現実があります。
巡回展は高岡市生涯学習センター1階交流スペースで、7月30日から8月5日まで開かれました。当時の状況を時系列に整理した分かりやすい大型パネルが展示され、被災された方々の証言などを通して、当時を振り返りました。
高岡市民にも関心をもっていただくため、高岡に関する展示パネルも加えられました。8月15日に終戦を迎えていなければ、高岡駅や伏木駅周辺でも空襲が計画されていたことが紹介されていました。
また、戦時中、伏木港・新湊一帯には「機雷」が大量に投下されました。伏木では、投下された機雷の不発弾処理中に爆発事故が起き、13人が亡くなっています。
巡回展のアンケートでは「知らない事実を知れて良かった。」「戦争は絶対にいけないと改めて感じた。」などの意見がありました。会場では親子連れも多く、10代の若者からも感想をいただきました。「戦争は絶対にいけないこと」という思いが、若い人たちにも確かに伝わっていることを感じました。
市民団体「富山大空襲を語り継ぐ会」を中心とした高岡巡回展の実行委員会の皆さま、ありがとうございます。
あの戦争を伝えることは、我々の大事な仕事です。






閉じる
更新日:2026年08月26日