Vol.40 走って、乗って、実感した「電車のすてきな未来」
7月5日の日曜日、どうしても「戸出の七夕」をもう一度見たくて、朝からひと走りしてきました。
片道およそ10キロ。心地いい汗をかきながら見上げる鮮やかな七夕飾りは、何度見ても胸がときめきます。僕にとってはこれが今年の「見納め」。少し名残惜しいけれど、「また来年を楽しみにしよう」と心に決めました。

帰りはのんびり、10時15分発の城端線に揺られることに。高岡駅までは210円の、ちょっとしたご褒美タイムです。
戸出駅で、これから高岡のニューオータニへランチに行くという5人の女性グループに出会いました。「ちょっと電車に乗って、美味しいものを食べに行こう」――そんな風に、普段のお出かけの選択肢に電車があることって、本当にすてきですよね。こういう日常の広がりこそが、地元の路線を元気にする一番の特効薬。「いい日曜日の過ごし方だなぁ」と、車窓を眺めながら心がじんわり温かくなりました。
♪ 街を歩く 心軽く 誰かに会える この道で
あのフレーズのように、なんだかわくわくしてきます。

うれしいニュース!「たまに乗る人」が昨年と比較し増加!!
そんな心地いい日曜日の翌日、7月6日にウイング・ウイング高岡で「城端・氷見線活性化推進協議会」の総会が開かれました。嬉しくなる報告があったんです。
いま、この地域の鉄道にとって大切なのは、通勤や通学の定期券を持たない「ときどき、お出かけで乗ってくれる人(定期外利用者)」を増やすこと。
2025年度の定期外利用者数割合は、城端線で26.3%(前年より1.9ポイント増)、氷見線で22.3%(同2.4ポイント増)と、どちらも伸びていたのです。

実はこれ、協議会が「2026年度までに達成したい」と目標にしていた数字(城端線26%、氷見線20%)を、1年も早くクリアしちゃったということ。すごいですよね!
なぜ、この「たまに乗る人」がそんなに大事なのでしょう?
今、両路線を多く使ってくれている人は、高校生などの通学・通勤のお客さまです。でも、これからは少子化でどうしても学生さんが減っていってしまいます。だからこそ、駅で出会った女性たちのように「お買い物やランチ、観光でちょっと乗ってみよう」という人たちが増えてくれないと、路線を維持できなくなってしまうのです。
2029年(令和11年)には、JR西日本から第3セクターの「あいの風とやま鉄道」へバトンタッチすることが予定されています。新しいスタートに向けて、みんなで「乗って応援」する輪を広げていきたいところです。
観光地も大賑わい、お出かけがもっと楽しく
この嬉しい変化を引っ張ってくれたのが、地元の観光地の大健闘です。
2025年度、沿線の観光スポットを訪れた人は439万人と、前の年より46万人も増えました!「ひみ番屋街」が約12万人増、高岡古城公園が約10万人増、雨晴海岸が約9.4万人増と、みんなが大好きな場所がどこも大賑わいだったそうです。

そのおかげで、電車の1日あたりの利用者も1万355人(前の年より353人増)と順調にステップアップ。城端線(6,416人)も氷見線(3,939人)も、どちらもしっかり仲間が増えています。
2026年3月からは「ICOCA」などの交通系ICカードも使えるようになり、切符を買う手間もなくなって、久しぶりに乗る人にもぐっと優しくなりました。
今年度、みんなで楽しめるデジタルスタンプラリーを沿線全体に広げるなど、さらに楽しい企画も始まります。これからは新しいピカピカの車両が入ったり、駅まわりがきれいになったり、バスとの乗り継ぎが便利になったりと、もっと「乗りたくなる」工夫が進んでいく予定です。
♪ オーシャンゼリゼ オーシャンゼリゼ
いつも何か すてきなことが あなたを待つよ シャンゼリゼ
「ちょっとそこまで、電車に乗って。」
私たちのローカル線は、ただの移動手段ではなく、いつも何か素敵な出会いや発見が待っている「街の主役」として、ゆっくり、でも着実に、新しい姿へ生まれ変わろうとしています。
(引用)
Michael Wilshaw/Michael A. Deighan作詞作曲. 安井かずみ訳詞(日本語)“オー・シャンゼリゼ”. GOLDEN☆BEST ピーター.ピーター(池畑 慎之介).Sony Music Direct,2009.(CD).





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更新日:2026年07月12日