Vol.27 市職員の皆さん、地域に飛び出そう

更新日:2026年04月09日

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令和8年度に入りました。市民の皆さま、今年度もよろしくお願いします。先日、「まちかどトーク」で市民の方から、「市役所の職員はもっと、自治会活動やPTA活動に積極的になるべきではないか」というご意見をいただきました。その通りですね。私もその考えに共感します。そこで、この4月から、具体的に動きます。

 

「地域に飛び出す公務員」いわゆる”飛び公”をご存じですか。役所の仕事以外に、PTA、自治会、消防団など、さまざまな地域の活動をやっていこう。そんな趣旨で作られたネットワークですが、私は4月から「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」に入りました。市長の立場として、高岡市役所の職員に、現場に出て欲しいという思いからです。

役所の中だけでは、見えない現場の課題はたくさんあります。

公務員が自分の時間を活用して、役所の仕事に、プラスワンとして、社会貢献活動、地域づくり活動、自治会、PTA、消防団、NPO法人などの活動に参画する。これが「地域に飛び出す公務員」です。市民目線の行政の推進につながります。

 

「地域に飛び出す公務員」というネットワークのもともとの提唱者は、高岡市の市政特別アドバイザーの椎川忍さんです。元総務省自治財政局長で、長く地域活性化センター理事長を務めていらっしゃいました。


なぜ、こうしたネットワークを立ち上げたのか。きっかけは、島根県の総務部長として赴任していた時の経験だそうです。


当時、私も時事通信記者で、島根に赴任しておりました。30年以上前です。椎川さんは総務部長でしたが、県庁にあまりいません。県内各地の現場に出向いていたのです。

島根県は東西に長く、面積が広い。そのため、県庁から離れた地域に「出前県庁」と称して、住民懇談会などを開催した。こうした現場で見聞きしたことが、椎川さんの脳裏にこびり付いたのです。「市町村の職員である以前に、地域住民ではないだろうか。」そして思い浮かんだのが、「地域に飛び出す公務員」。縦割り行政では見えない現場の問題点をくみ上げ、行政に生かそうという試みです。


椎川さんは古いタイプの公務員に対して手厳しい。

「住民の生の声を踏まえずに、国などが作った既存の法令や制度を忠実に運用することで仕事をした気持ちになっている。」


「公平・公正という建前にしばられすぎて、自助努力して頑張っている人や、ちょっと後押ししてあげれば伸びる人を、自助努力もしないで依頼心ばかり強い人たちと一緒にしてしまって応援しようとしない。」

「飛び公」創設に動いた椎川さんですが、公務員が自由に動くには、役所全体の風土改革が必要です。それにはトップである首長の理解は欠かせない。 2011年、旧知の首長などに働きかけ、「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」を設立されました。

設立以来、毎年1回、全国各地でサミットを開催しています。全国各地で活躍する「地域に飛び出す公務員」、さらには応援する首長と意見交換したいですね。


高岡市の職員ももっと地域に飛び出して欲しいのです。

私は市長就任以来、椎川さんをはじめ、政策アドバイザーから知恵をお借りしています。高岡をもっと開放的にチェンジしたいと考えているからです。