Vol.11 伏木高校書道部と「ユニクロ」柳井会長に学ぶチェンジとチャレンジ
高岡市議会12月定例会が始まりました。初日に、チェンジに加え、チャレンジ、挑戦という思いを訴えました。
私は冒頭に所信の一端を述べました。所信というのは、市政運営にあたっての私の考え方です。そこで失敗を恐れず挑戦することの大切さを訴えました。新高岡市誕生20周年記念式典で、あるシーンが目に焼き付いたからです。議会でこんな発言をさせていただきました。
「新市誕生20周年記念式典では、『夢』をテーマに、伏木高校書道部による書道パフォーマンスや市内中学生による『夢発表会』、芳野中学校吹奏楽部による演奏が披露されました。いずれの発表もすばらしいものでしたが、特に私の心に響いたのは、伏木高校書道部が書いた『何度でも挑め!可能性は無限大』という言葉でした。
発表作品を書き終えた5名の生徒は、作品を手掛けること自体が挑戦だったとし、『失敗を恐れず挑戦してください』と、会場に向けて涙ながらに訴えていました。この精神は、まさにこれからの市政運営にも活かすべきものです。希望ある高岡の将来を見据え、失敗を恐れず挑戦することが大事だと改めて決意しました。」
「何度でも挑め!可能性は無限大」。私はこの言葉に共鳴を抱きました。挑戦には失敗はつきものなのです。失敗を恐れていては、何もできないのです。
私は市政運営にあたって、チェンジを掲げています。人口が減少している中、行政はいままでのやり方では限界があります。高岡市が変わるためには、市長である私、そして市職員も挑戦、チャレンジしなければなりません。
チェンジとチャレンジは表裏一体です。失敗を恐れて挑戦しないと、組織は停滞します。
私は、さまざまな経営者の考え方から影響を受けましたが、そのうちの1人は、株式会社ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長。いうまでもなく、ユニクロを世界企業へと押し上げたカリスマ経営者です。
柳井さんは著書『一勝九敗』の中で「10回挑戦して9回失敗しても、1度成功すればいい」との考えを示しています。
失敗の蓄積が次の成功を呼ぶのです。この考え方は、ファーストリテイリングの社内で共有され、挑戦と失敗を恐れない組織になったといいます。
柳井さんは「Change, or Die(チェンジ・オア・ダイ)」(変わるか、死ぬか)ともおっしゃっています。これは、もともとは経営学者、ピーター・ドラッカーの言葉です。組織のマネジメントの大御所です。組織運営する際には、極めて重要な指針なのです。
さて、翻って高岡市。新たな時代を切り開かなければなりません。そのためには、チェンジとチャレンジ。この2つの言葉を胸に刻みながら、市政運営をしていきます。





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更新日:2025年12月09日