Vol.10 高岡環状道路(北側区間)整備で渋滞緩和も
私は先日、国土交通省に高岡環状道路(北側区間)の整備について、要望してきました。実際の整備はどのタイミングになるのか、決まっていません。少しでも早くという思いで、要望しているのです。この道路は、高岡のまちづくりそのものに大きく貢献します。市内の渋滞が緩和されるのです。
さて、高岡環状道路(北側区間)というのは、どのあたりの道路でしょうか。国道8号の下田交差点あたりから能越道の高岡北インターあたりを結ぶ道路を想定しています。ただ、今の段階では、ルートがどこになるのか決まっていません。ルートなどを決めるには3回小委員会を開催し、2回意見聴取しなければなりませんが、1回目の小委員会と1回目の意見聴取が終わったばかりです。まだ長い道のりです。
それでは、この道路ができると、どのような影響が出るのでしょうか。高岡市内では交通渋滞が頻繁に発生しております。主要な渋滞箇所数は富山県内で2位、さらに死傷事故件数も富山県内で2位となっています。環状道路ができれば、こうした渋滞や事故が少なくなる可能性が大きいのです。
注目すべきキーワードは「通過交通」です。地域を単に通るだけで、その地域内には目的地を持たない交通のことを指しますが、高岡市中心部は、通過交通のため渋滞しているのです。北側に環状道路をつくれば、その道路にクルマが流れ、中心部の渋滞は緩和するというのです。
身近なことも変わります。高岡市には厚生連高岡病院や高岡市民病院などがありますが、氷見方面からの救急・救助体制が強化されることになります。また、高岡市には観光名所も数多くあります。勝興寺、瑞龍寺の2つの国宝と山町筋、金屋町、吉久の3つの重要伝統的建造物群保存地区がありますが、環状道路ができれば、アクセスも向上します。
さらに、中心市街地への通過交通が少なくなれば、歩行者の安全性が向上します。その結果、歩けるまちづくりにつながるのです。
道路はまちづくりにとって、極めて重要です。だからこそ全国の自治体が道路整備の予算を獲得するため、血眼になっています。11月5日に東京で開かれた「安全・安心の道づくりを求める全国大会」は、そんな自治体が結集していました。参加した首長の数は1,112人です。殺気立つなか、私も参加しました。高岡環状道路(北側区間)を早期に整備するため、今後も汗をかかせていただきます。
(国土交通省北陸地方整備局で要望書の提出後、市役所職員と打合せ)







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更新日:2025年11月19日