高岡市長の出張、7月に多いワケ

更新日:2025年08月06日

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7月に2泊3日の出張が2回ありました。就任した間もない段階で、各省庁を回ったのです。なぜ7月に頻繁に出張するのか。新聞の首長の動静を見て、不思議に思っている市民の方々も多いので、その理由をお伝えします。

 

私は7月に、国土交通省、総務省、経済産業省、文部科学省、文化庁などに出向き、それぞれの省庁の局長や課長などと面談しました。来年度予算に関する高岡の重点要望をまとめた資料を提出し、重点要望を訴えたのです。市役所の部長や課長の方々に一緒に、霞が関の官僚と会ったのです。

高岡市の行政運営には、国の支援は欠かせません。震災復興はもちろんです。また、城端線・氷見線、万葉線、路線バスなど公共交通の充実、能越自動車道や伏木港の整備、歴史のまちづくり、中心市街地活性化、雨晴海岸の利活用など、さまざまな高岡市の課題について、国に支援を求めることが、今回の出張の目的です。

 

実は、これは高岡市だけではありません。全国の自治体もこの時期、霞が関周りをするのです。7月は大事な時期なのです。ここで大事なキーワードがあります。

「概算要求」です。

 

各省庁が財務省に対して、来年度おおむねこれだけの予算が必要だと、訴えるのが「概算要求」なのですが、その締め切りが8月下旬なのです。

そのため、高岡市含めて全国の自治体は7月に各省庁に出向き、来年度予算について要望するのです。各省庁はこうした自治体の要望も聞きながら、8月下旬の概算要求を財務省に提出します。

 

9月以降は、財務省が予算編成について、各省庁と事業の必要性や予算額をめぐって議論を繰り広げます。そして、財務省は12月中旬に、「財務省原案」として、各省庁に内示します。新聞は一面でこの財務省原案を報じます。

 

国民生活直結の予算です。政府が予算案の最終調整を行って閣議決定します。そして、年明けから始まる通常国会に政府予算案として提出し、国会の可決を経て予算が成立します。翌年 4 月から予算の執行、政策の実施が行われます。今後も国の動きを注視しながら行政運営をしていきます。