令和3年高岡市議会7月臨時会
令和3年高岡市議会7月臨時会市長提案理由説明(抄)
市政の運営にあたって
市政の運営にあたって
令和3年7月臨時会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、市長就任のごあいさつを申し上げますとともに、今後の市政運営の基本的な方向につきまして所信の一端を申し上げます。
はじめに
初めに、7月上旬に全国で相次いだ豪雨災害についてです。熱海市で発生した土石流により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、各地で被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。激甚化する自然災害に対する備えを万全にするべく、これまでに得られた教訓を生かし、災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。
私は、7月4日に実施されました高岡市長選挙において、市民の皆様のご支援とご支持を賜り、高岡市政をお預かりすることになりました。誠に光栄であるとともに、その責任の重大さを痛感し、皆様のご期待に応えなければという使命感を持って行動してまいりたいと考えています。議員各位をはじめ市民の皆様の特段のご指導とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
さて、先週から東京2020オリンピック競技大会が開幕しております。バドミントン競技及び柔道競技では、本市にゆかりのある4選手が日本代表として出場されており、先日、それぞれの競技のジュニア選手が制作した応援メッセージを選手へお渡しいたしました。
現在選手の皆さんは、メダル獲得を目指し熱戦を繰り広げているところであり、中には予選リーグ突破をされた方もおられる状況です。先週からはレスリングポーランド選手団が市内で直前合宿を行っています。来月下旬から始まるパラリンピック競技大会も含めて、本市にゆかりのある選手、関係者をはじめ、日本中、世界中の選手の皆さんが最高のパフォーマンスを発揮されるよう、市民の皆さんと一緒に全力で応援していきたいと考えています。
まちづくりの基本姿勢
喫緊の課題である、新型コロナウイルス感染症対策については、対策の要となるワクチン接種の推進に積極的に取り組まなければならないと考えています。国からのワクチン供給や市内のワクチン接種の状況が日々刻々と変化する中、現場では、医療従事者や事務従事者など関係者が一丸となって、効率的かつ速やかな接種に向けて、懸命に取り組んでいます。これからも、「市民の生命と財産を守る」ため、関係機関と連携を図りながら、ワクチン接種をはじめ、感染拡大防止措置として「今すべきこと」を、着実に進めてまいりますとともに、本市の取り組みを確実なものとするためにも、国、県に対し、ワクチンの安定供給や医療提供体制の維持・強化などについて、引き続き要望してまいります。
私は、市政運営の理念として、「圧倒的市民目線の市役所改革・まちづくり」、「各地域・各企業が輝く地域創生の推進」、「未来に責任のとれる持続可能な市政運営」を掲げています。
コロナ禍にあって、全国的に地域経済や財政問題など様々な分野で閉塞感が生まれており、人口減少を克服し、地域の創生に取り組むことが急務となっています。
高岡はこれまで市民が受け継いできた歴史、文化、産業、教育など、それぞれの分野において、全国でも誇れる力を秘めています。
これから産まれてくる新しい命からこれまで高岡市を支えてくださったお年寄りまで誰ひとり取り残さないために、そして、20年後、30年後の高岡市が心豊かで暮らしやすいまちであるために、高岡の今を、そして未来を真摯に見つめ、できることから着実に始めていく、できないことはどうすればできるのかを真剣に考え、できることへと変えていける、何事にも挑戦できる高岡市を目指します。
そのような私たちが目指す姿、新しい高岡を作っていくための具体策については、104策を提示させていただきましたが、市民・議会・経済界・職員など様々な方のご意見を伺いながら、皆様とともに磨きあげていきたいと考えております。
令和4年度へ向けた予算編成作業は既にスタートしております。来月からは夏季政策協議、いわゆるサマーレビューを行う予定であり、高岡を前へ進めるための協議を進めてまいります。
市政運営に当たりましては、初心を忘れず、市民の皆様の声にしっかりと耳を傾け、知恵をいただきながら、市民、地域、企業が主体となり活躍できる「持続可能な未来都市高岡」の実現に向かって日々努力していきたいと考えています。ここにお集まりの議員の皆さんは、高岡の未来に責任を持ち高岡を良くしたいという思いでいらっしゃると信じています。議員各位をはじめ市民の皆様には御理解と御協力いただきますよう、心からお願い申し上げます。
更新日:2024年03月25日