HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
ここではHPVワクチンについて、定期予防接種としてHPVワクチンの接種を検討している方(小学校6年生から高校1年相当)向けに説明しています。
HPVワクチンの「キャッチアップ接種」を検討している方はこちらをご覧ください。
子宮頸がんとは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特別なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が発症します。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から十数年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは、全国では年間約10,000人が発症し、年間約2,700人が死亡すると推定されています。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、多くの子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。
HPVワクチンについて
現在国内で接種できるHPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)があります。HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染及び前がん病変の予防効果に関して、いずれのワクチンも高い有効率が示されており、初回性交渉前の年齢層に接種することが推奨されています。
ワクチンの種類と接種間隔
予防接種の種類 | 接種回数 |
標準的なスケジュール |
標準的なスケジュールで接種できない場合 |
---|---|---|---|
サーバリックス(2価) |
3回 |
2回目は1回目接種から1か月後 3回目は1回目接種から6か月後 |
2回目は1回目接種から1か月以上あける 3回目は1回目接種から5か月以上、かつ2回目接種から2か月半以上あける |
ガーダシル(4価) |
3回 |
2回目は1回目接種から2か月後 3回目は1回目接種から6か月後 |
2回目は1回目接種から1か月以上あける 3回目は2回目接種から3か月以上あける |
シルガード9(9価) |
15歳の誕生日の前日までに1回目の接種を行う場合 2回 |
2回目は1回目接種から6か月後 |
2回目は1回目接種から5か月以上あける (5か月未満であった場合、2回目の接種から3か月以上あけて、3回目を接種する) |
シルガード9(9価) |
15歳の誕生日以降に1回目の接種を行う場合
3回 |
2回目は1回目接種から2か月後 3回目は1回目接種から6か月後 |
2回目は1回目接種から1か月以上あける 3回目は2回目接種から3か月以上あける |
(注意)過去に1度でも接種されている方は、以前に接種したHPVワクチンと同一の種類のワクチンを使用することになっていますが、残りの接種を行う場合には、医師とよく相談した上で、シルガード9(9価)を選択しても差し支えありません。
HPVワクチンの定期接種について
HPVワクチンの接種にあたっては、厚生労働省のホームページに掲載されているリーフレット等を参考に、ワクチンの有効性や副反応等について医師とよく相談し、検討してください。
定期接種対象者
小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
接種をお勧めする年齢(標準の接種年齢):中学1年生に相当する年齢
(注意)規定回数の接種完了には約6か月かかります。
接種場所
接種医療機関一覧は下記ファイルをご確認ください。
(注意)事前に電話で予約しましょう。
予診票の再発行
予診票を紛失された方、高岡市に転入してこられた方で予診票の発行をご希望の場合は下記のいずれかの方法で再発行します。
【来所】
高岡市健康増進課(保健センター)へお電話の上、母子健康手帳と来所者の本人確認ができるもの(マイナンバーカードや運転免許証等)をお持ちになり、窓口へお越しください。
【郵送】
下記の書類を高岡市健康増進課宛てに郵送してください。後日、高岡市健康増進課から予診票をお送りします。
- 母子健康手帳の写し(「出生届出済証明」のページ及び「予防接種の記録の全ページ」)
- HPVワクチンの予診票の再発行を希望すること及び次の事項を記載したもの
(1)申請者の氏名
(2)予防接種を受ける人の氏名(申請者と異なる場合)
(3)予防接種を受ける人の生年月日
(4)予防接種を受ける人の住民票上(高岡市)の現住所
(5)日中連絡がとれる電話番号
(6)予診票の送付先(現住所と異なる場合)
気になる症状がある場合はご相談を
ワクチンの副反応は、注射部位の疼痛、発赤及び腫脹などの局所反応と、軽度の発熱やけん怠感などの全身反応があります。通常、数日以内に治りますが、気になる症状がある場合はかかりつけの医療機関にご相談ください。
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について
更新日:2025年02月17日