電気火災に注意

更新日:2024年03月25日

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電気は、私たちの日常生活において必要不可欠なエネルギーとして、年々需要が増加しています。電気を利用する電気製品は、様々なものが開発され、私たちの暮らしに欠かせないものになっています。そんな身近な電気製品ですが、使用方法を誤ったり、使用環境によっては思いがけない火災を引き起こします。

身近にある電気製品は、ちょっとした使用方法の誤りで、火災になってしまう恐れがあります。取扱いには十分に注意してください。

身近な電気製品の火災

電気ストーブの火災

電気ストーブは、火を直接の熱源としないため安心しがちですが、高温の発熱体が露出している形態が多く、誤った使い方をすると火災につながります。以下のポイントを守り、使用する際は、十分に注意してください。

防ぐためのポイント

  1. 電気ストーブの周りは常に整理しましょう。
  2. 外出や就寝前には必ず電源を切り、プラグを抜きましょう。
  3. 燃えやすいものの近くで使用しないようにしましょう。
  4. 使用しない時は、必ず電源プラグを抜きましょう。
顔と手のついた電気ストーブが「寄るな 寄るな 寄るな」と言って周囲の本や新聞を近づけないようにしているイラスト、エプロンを着用した女性がトースターのプラグを抜いているイラスト、顔の付いた電気ストーブが自分のそばに衣類が干してあるのを見て「ゲッ!」と言っているイラストが3枚並んでいるイラスト

電気ストーブの火災事例

使用していた電気ストーブに毛布が触れて、時間の経過とともに出火しました。

コンセントやプラグ、配線の火災

コンセントやプラグといった配線器具は、内部の接続部が緩み発熱したり、プラグのトラッキング現象等、普段気づかないところで火災が発生することがあります。

このような火災を防ぐために、普段から使用している電気器具や電源コード、コンセント、プラグ等を点検しましょう。また、普段使用していない電気器具のプラグは、コンセントから抜くように心がけてください。

トラッキング現象による火災

トラッキング現象とは、コンセントやプラグのすき間に付着したほこり等が湿気を帯びて、微小なスパークを繰り返し、やがて新たな電気回路(トラック)が形成され出火に至る現象をいいます。

防ぐためのポイント
  1. コンセントやプラグは、ほこりがたまらないようにしましょう。
  2. プラグは丁寧に扱いましょう。
  3. 傷みやゆるみがあるプラグは使わないようにしましょう。
  4. プラグはコンセントにしっかりと差し込みましょう。
  5. 使用しない電気器具は、電源を切り、電源プラグを抜きましょう。
左上にコンセントに刺さっているプラグの上にほこりが積もっているイラストの右に「プラグにほこりをためない」と書かれたイラスト、左下にコンセントに刺さっているコードの被覆に傷がついて毛羽立っているイラストの右に「いたんだまま使用しない」と書かれたイラスト、右にこたつに入った年配の男性とアイロンの電源プラグを抜いている年配の女性のイラストが3枚並んでいるイラスト
トラッキング現象による火災事例

壁のコンセントにテーブルタップのプラグが、長時間差し込んだままにしていたため、コンセントとプラグの間にほこりなどがたまってしまい、トラッキングを起こして火花が散り、電源コードに火がついて出火しました。

電気コードの短絡(ショート)による火災

電気コードが家具の下敷きなっていたり、コードをくぎやステップル等で強く固定してしまうと配線被覆や銅線を傷つけて短絡などの原因となり火災が発生することがあります。また、コードをたばねることで熱がたまり、被覆が溶けて火災原因となることがあります。

防ぐためのポイント
  1. 家具等でコードを踏まないようにしましょう。
  2. コードをくぎ等で固定することは絶対にしないでください。
  3. コードの位置を点検しましょう。
  4. コードをたばねないようにしましょう。
コンセントに刺さっている電気コードがちゃぶ台の脚の下敷きになっているイラストの下部に「重いものをのせない」と書かれたイラスト、電気コードが束ねられたままコンセントに刺さっているイラストの下部に「コードをたばねない」と書かれたイラストが2枚並んでいるイラスト
電気コードの短絡(ショート)による火災事例

電気器具のコードが家具等の下敷きになっていたため、配線被覆が傷つき、配線部分で短絡(ショート)が起き、火花が散って周囲の可燃物に燃え広がりました。

たこ足配線(過電流)による火災

電気コードは使用できる電気の量が定められており、多くの電気機器を接続して使用した場合に許容量を超えてしまい、熱を持つことがあります。

防ぐためのポイント
  1. たこ足配線をしないようにしましょう。
  2. テーブルタップを使用する場合は、電気容量(許容電流)を守るようにしましょう。
  3. 燃えやすいものの近くで使用しないようにしましょう。
  4. 使用しない時は、必ず電源プラグを抜きましょう。
延長コードにたくさんのプラグが刺さっているイラストの下部に「タコ足配線をしない」と書かれたイラスト、二口コンセントに電源タップを経由してたくさんのプラグが刺されて熱を持っているイラストが2枚並んでいるイラスト

(補足)許容電流とは

許容電流とは、電線やケーブルに連続して流すことができる電流の最高限度のことです。そもそも、電線やケーブル等に電流を流すと、物質の抵抗により発熱します。

許容電流を超えたからといってすぐにブレーカーが反応するわけではなく、一定時間電流が流れ続けるため、火災につながる危険性があります。

テーブルタップ(許容電流1500ワット)に電気アイロン(消費電力500ワット)、電気炊飯器(消費電力600ワット)、電気ポット(消費電力700ワット)、オーブントースター(800ワット)をつないで使用

合計消費電力は、500ワット+600ワット+700ワット+800ワット=2,600ワット

テーブルタップの許容量1500ワットを超えています。

(上に示した消費電力は一例です。)

たこ足配線(過電流)による火災事例

テーブルタップに、複数の電気器具をつないで使ったところ、テーブルタップの許容電流を超えて使ったため、テーブルタップのコード部分が発熱し被覆が溶けて、周囲の可燃物に燃え広がりました。

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消防本部 予防課
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