ノロウイルスによる食中毒に気をつけましょう
ノロウイルスについて
ノロウイルスによる食中毒は、一年を通じて発生していますが、特に冬季に流行する傾向があります。
主におう吐や下痢、腹痛などの症状が見られ、子どもやお年寄りなどでは、重症化することもあります。
また、感染力が非常に強く、保育園や学校など集団生活をしている施設では、特に注意が必要です。
ノロウイルスの特徴
- 人から人に感染する。
- 少ないウイルスでも感染する。
- 症状がなくても感染している場合がある。
主な感染経路
ウイルスが、手指や食品などを介して口に入ることで感染することがほとんどです。
- 食品を扱う人が感染し、その手指などを介して汚染された食品を食べた場合
- 汚染されていた食品(二枚貝など)を生あるいは十分に加熱しないで食べた場合
- 患者のおう吐物やふん便を処理した後、手についたウイルスや、不適切な処理で残ったウイルスが鼻や口に入って感染する場合
感染予防に努めましょう
手洗いの徹底
- 手洗いは、帰宅時、トイレの後、調理の前後、食事の前、汚物を処理した後などに、石けんを十分に泡立てて、流水で十分に洗い流しましょう。
- 石けんを十分に泡立てることで、手からウイルスを落としやすくする効果があります。
食品の取り扱いを控え、二次感染を防ぐ
- 食品を扱う方は、下痢やおう吐などの症状があるときは食品の取り扱いを控えましょう。
- 少量のウイルスでも感染するので、二次感染を防止しましょう。
- 症状がなくなった後も、1週間~1か月程度ウイルスの排出が続くことがあるので注意しましょう。
おう吐物や排せつ物を適切に処理
- 患者のおう吐物や排せつ物は、適切に処理しましょう。
- 作業時は、ビニール手袋・使い捨てエプロン・マスクを使用し、処理したものはビニール袋に、密封して捨てましょう。
- おう吐物や排せつ物は、ペーパータオルで静かにふき取った後、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤などを希釈したもの)で消毒後、水拭きしましょう。
- 処理が終わったら、丁寧に手洗いをしましょう。
十分に加熱する
- 二枚貝などは、十分に加熱しましょう。
- 新鮮なものでもウイルスに汚染されていれば感染します。
- 中心温度85度以上1分間以上が目安です。
かかってしまったら
水分を十分補給する
下痢やおう吐などによって脱水症状にならないように、水分補給が大切です。
かかりつけ医に相談する
脱水症状がひどい場合などは、医療機関で点滴をうけます。かかりつけ医に相談してください。
食品を扱う方は食品の取り扱いを控える
少量のウイルスでも感染するので、二次感染を防止しましょう。
更新日:2025年03月19日