加賀藩主前田家墓所(前田利長墓所)

更新日:2024年03月25日

ページID : 8075

 高岡市の「前田利長墓所」が、石川県金沢市の「前田家墓所」と共に「加賀藩主前田家墓所」の名称で、国史跡指定の答申を受けました。

文化財の概要

(1)名称

加賀藩主前田家墓所(前田利長墓所)(かがはんしゅまえだけぼしょ(まえだとしながぼしょ))

(2)所在地

高岡市関72番1の1外

(3)面積

高岡市33,391平方メートル(金沢市を含めると119,686平方メートル)

(4)指定の理由

加賀藩主前田家は、2代利長の時代に約120万石を有する全国最大の大名家となった。富山県高岡市に所在する2代藩主前田利長墓所と石川県金沢市に所在する前田家歴代墓所は併せて約12万平方メートルにもなり、全国でも有数の規模と威厳、風格を備え、江戸時代の大名権力や墓制を知る上で貴重であり、保存状態も良好である。特に、高岡市の前田利長墓所は大名個人墓として全国でも最大級の規模である。

前田利長墓所の概要

加賀藩2代藩主前田利長は、慶長14年(1609)に高岡城を隠居城に定め、生涯を閉じる。高岡市の「前田利長墓所」は、3代利常が利長の三十三回忌にあたる正保3年(1646)に造営したものである。
一辺約180メートルの正方形区画を有し、大名個人墓として全国でも最大級の規模をもつ。墓域は、外堀、内堀の二重の堀で囲まれ、高い規格性を有する。その中心に一辺15.5メートルの御廟が位置する。御廟は、加賀で産出する戸室石で覆った二重基壇上にかさ塔婆(かさとうば)型墓碑が立つ。基壇の立面には狩野探幽の下絵と伝承される130枚の蓮華図が陽刻される。

指定の意義

  1. 「近世高岡の文化遺産群」の構成資産の一つである「前田利長墓所」が、国指定文化財となることにより、世界文化遺産登録に向けて資産内容が充実する。
  2. 前田利長墓所が全国に知られることにより、高岡市の歴史と文化に理解が深まり、また県内外からの来訪者の増加による地域の活性化につながる。
前田利長御廟の写真。真ん中に階段があり、周りは木に囲まれている。

前田利長御廟

墓所内区正面入口の写真。石製の鳥居や複数の石燈籠が立っている。

墓所内区正面入口

アクセス

  • JR新高岡駅から徒歩25分、高岡駅から徒歩15分
  • 加越能バス(シャトル6)「瑞龍寺口」下車徒歩10分
  • まわるん「瑞龍寺口」下車徒歩10分

(補足)新高岡駅4番のりば、高岡駅7番のりばからご乗車できます。(4-11月の土曜日、日曜日、祝日運行)

  • 新高岡駅から車で3分、高岡駅から車で3分
  • 能越自動車道高岡インターチェンジから車で15分
  • 北陸自動車道高岡砺波スマートインターチェンジから車で15分

(注意)駐車場は、瑞龍寺・八丁道観光駐車場をご利用ください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財保護活用課
〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50
電話番号:0766-20-1453
ファックス:0766-20-1667

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