議会報告会・意見交換会(令和5年10月18日開催)
議会報告会・意見交換会開催のご報告
高岡市議会では令和5年10月18日(水曜日)に、令和5年度第2回目となる議会報告会・意見交換会を開催いたしました。今回は常任委員会に特別委員会を加えた各委員長からの議会報告を行ったあと、市民のみなさんと議員が7つのグループに分かれて、ワークショップ形式で様々な意見交換を行いました。


ワークショップで頂いたご意見
今回のワークショップでは、
- 安心して暮らせる高岡にするには?
- 魅力ある高岡の観光と交通とは?
の2つのテーマについて意見交換をしていただきました。また、普段の生活や職場、地域などで感じていること、高岡の良いところやもっとこうすれば良いのにと思うことなどについて、自由に意見交換する時間も設けました。
どのグループからもたくさんのご意見やアイデアが出てきて、会場は活気に溢れていました。そのうちの一部をまとめてご紹介させていただきます。市議会では頂いたご意見をしっかりと受け止めて、政策として実現できるよう、引き続き努めてまいります。
主なご意見
1.安心して暮らせる高岡にするには?
- 地域の絆、つながりが大事。
- 高岡の歴史を知る教育を通じて、誇りを持ってほしい。
- 乱雑に住宅を建てるのはいかがなものか、建物は減価償却ではなく、価値が上がっていかなければならない。
- 誰もが地元に流れている川がきれいになることを望んでいる(千保川の環境整備について)。
- 災害時の避難所の体制が不安。具体的には障がいを抱えているような子どもやお年寄りの方の避難体制をどのように構築していくか、訓練の時にもそうした方々も一緒に訓練をする必要がある。
- 福祉を支える現場では、何よりも働き手が足りておらず、また給料水準も低いが、このひとたちがいなければ、地域福祉は成り立たないため、今以上に行政サイドからも支援が必要だと強く感じる。
- 公共交通がしっかりと張り巡らされており、便利なまちをつくることが生活の安心感にもつながるのではないか。
- 「地域のつながりを深める」。
- 地域の方々が気軽に相談し、悩みを共有しながら助け合うことが大事で、またそうした拠点も必要。
- 子どもが少なくなっている状況下で、これまで以上に子育て環境の向上に取り組む必要がある。
- 高齢化社会において、以前より、年寄りは家にいるというのではなく、働いたり、生きがいを持って生活する視点をまちつくりに取り入れることが大切。
- 行政に対しての意見を言う場が必要。届けても一方通行でどう判断されているのかわからないので、市民とキャッチボールできる場があればいい。
- 地域のつながり、絆が強まり、そこから気楽に集まれる場所が生まれ、色々な話ができて、皆が楽しむ地域となる。
2.魅力ある高岡の観光と交通とは?
- インバウンドを重視し、今後コンシェルジュ会社(クレジット会社)へ働きかけを。
- 新幹線の大阪延伸は楽しみ。高岡商人と気質が合うはず。
- 車がなくても楽しめる高岡にする(現状は車を持っていることが前提で、場所によっては近くに駐車場がなくて不便)。
- 高岡ならではの魅力あるものづくり、まちづくり(食、産業、観光)。
- 高岡らしさ、まちの特徴や強みを活かす観光が、インバウンドを呼び込むことにつながるのではないか。海外観光客は、すでに日本の地域に目を向け始めており、都会にあるものではなく、このまちにしかないものを磨くことが特色ある観光になる。
- 観光はまちの活性化案として目立つものだが、多くの観光客を呼び込めるニーズが高岡にあるのだろうか。ほかのまちも取り組んでいる観光より、安心安全のまち、暮らしやすいまちづくりに注力したほうがいいのではないか(高岡の歴史遺産は誇れるものだが、観光客が来るかどうかは別の話ではないか)。
- まずはPR等で知ってもらうこと。
- 高岡の特徴である伝統工芸、文化(万葉、前田家)、国宝(瑞龍寺、勝興寺)、食、風景などをアピール・発信し、観光につなげ、魅力を伝えるべき。
- 発信は首都圏をはじめとする県外はもちろん、インバウンドを見据えたものが必要であり、それにより観光客が増え、満足して帰っていただくことで高岡のファンを増やす。
- 行政のやるべきことは観光地の磨き上げではなく、周辺整備に力を入れるべきで、市民自身がそこを歩きたくなるようなまちづくりが大切であり、コンセプトを明確にした魅力づくりが必要。
- 公共交通は、観光客よりも市民の買い物など日々の生活に対し利便性が高いものにしてほしい。
- 新高岡駅で降りても移動手段がないことがあるなど、改善すべきことがある。
- イベントを開催することで人が集まり、そこに高岡ならではのグルメがあれば、他市からの誘客につながり賑わうまちとなる。
3.自由意見交換
- 企業で外国人を雇っているところにゴミ出しのマナーなどを教えるなど、注意喚起をお願いしたい。
- 障がい者への理解が薄いことも懸念する(企業の中で障がい者の相談員となっていた方からのご意見)。
- 防災士会を各地域につくってほしい。資格を取得した後、地域での具体的な活動がない。
- 今回はじめて参加したことで、様々な意見を言うことができたり、他の参加者からも話を聞けていい機会になった。こういう取り組みをぜひもっとやってほしい。
- 前半の議会報告はつまらない。聞く側の気持ちになって、聞いていて楽しい、また勉強になるような形にしてほしい。
- 高岡には色々な魅力があり、それを伝えていくことが必要。
- イベントを発信し、活性化を図る。
- 外国人も多く、悩みを抱えている方も多いのでは。
- 悩みを抱えている方は多いため、助け合うことが必要であり、支援も必要である。
- 気象や避難情報等の固定電話・ファックス配信サービスは高齢者にとって有効なサービスである。
- このサービスは広報紙に掲載されていたが、地域で認識されておらず、会合の場にいた市議が紹介して周知されたことから、市議は今後も積極的に地域に入り、市政や行政サービスの広報役に努めていただきたい。
- 自治会、各種団体に対する人材育成が大事である。
- 企業誘致を積極的に取り組むべきである。
【参考】ワークショップ意見(全文) (PDFファイル: 398.5KB)
アンケートで頂いたご意見
- 気楽に議員さんと話して楽しかった。
- コミュニティや人のつながりの大切さを感じた。
- 高齢層と若年層の考え方や意見が全く違っているのが印象的だった。
- 公共交通、空き家問題、観光など、高岡にはまだまだ足りない面が存在していると感じ取ることができた。
- 色々な方と対話ができ、様々な視点から考えることができて、貴重な機会となった。
- 皆さんの考えていることを知ることができ、共感できるところもあり、勉強になった。
- 日頃の地域活動の中で出た意見や問題点を話すことができ、皆さんで考えていただき嬉しかった。少しでも全体の問題となり、一つでも解決できたらと思う。
- 楽しく意見交換ができ、ファシリテーターの方も良かった。
- ファシリテーターの議員が意見をつないで話し合いを発展させてくれた。
- 自由に意見を出し合える雰囲気が良かった。議員の方の専門知識から新しい見方もできて良かった。
- 楽しい雰囲気にしてほしかった。
- 白熱した時間だった。
- 初めての参加だったが、意見が有意義に活用していただけたらと思う。また機会があれば参加したい。
- ワークショップが良かった。次回も参加したい。
- 意見交換はまた開催してほしい。
- もっと多く(広域)の市民の参加があっても良いのでは。
- 開催をもっと市民にPRしては。回数も増やしては。
- 議会報告会を月2回行ってほしいと感じた。
- もっと話したいことがあったが、時間が足りなかった。
- 若い世代(子どもたち)に向けて開催するなど、小さいときから市政に関心を持つことが大事。
- 普段なかなか言えないことを話すことができてとても良かった。これをもとに意見を活用してほしい。
- 意見交換した結果を踏まえ、どう変わったのか報告してほしい。
- 3回参加したが、これまでの意見はどのように活用されているのか、市民に分かるように公表してほしい。
- 議会報告といってるが、委員会で取り組んでいることの紹介になっていると感じた。
- 第1部のスクリーンの資料が手元にあれば良かった。
- 第1部は新聞記事や議会だよりの内容と一緒ではないかと思った。もう少し工夫して裏話を入れてほしかった。
- 参考資料も各委員会が担っている内容だけで、具体的にどのような課題や成果があったか示してほしい。口頭ベースだけでなく、数値や写真など視覚的にわかるものがあれば良い報告になると思う。
- 何のための報告会で、参加していただいた市民にどのように感じてほしいのか、はっきりしていけば何をもっと伝えないといけないのか見えてくると思う。
- 市議会のHPにある委員会の審査概要報告書を伝えるとか、QRコードを載せるとかしても良かったと思う。
【参考】アンケート集計結果 (PDFファイル: 308.7KB)
議会報告会・意見交換会の開催概要
- 開会あいさつ 中川加津代 議長
- 委員会報告
- 民生病院常任委員会 報告 山口泰祐 委員長
- 産業建設常任委員会 報告 中村清志 委員長
- 総務文教常任委員会 報告 筏井哲治 委員長
- 港湾・公共交通対策特別委員会 報告 石須大雄 委員長
- 行財政改革特別委員会 報告 本田利麻 委員長
- ワークショップ
- 安心して暮らせる高岡にするには?
- 魅力ある高岡の観光と交通とは?
- 自由意見交換
- ワークショップ意見の贈呈
参加者代表から議長へ - 閉会あいさつ 酒井善広 副議長
高岡市議会広報広聴委員会では、今後も市民に開かれた議会、市民の声に耳を傾ける議会を目指し、議会報告会・意見交換会を企画してまいります。
更新日:2024年03月26日