令和8年高岡市議会9月定例会(令和8年9月2日)

更新日:2026年09月02日

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令和8年高岡市議会9月定例会市長提案理由説明

第一 市政の運営にあたって

一 はじめに

令和8年9月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

はじめに、8月18日に元衆議院議員、綿貫民輔氏が御逝去されました。これまで長きにわたり国のため、富山のために尽くしてこられ、本市の発展にも大きく貢献していただきました。昭和・平成・令和を駆け抜けた綿貫氏の歩みを思うと、心からの敬意と感謝の念が込み上げてきます。ここに、高岡市民を代表して心からご冥福をお祈り申し上げます。

この夏は、大きな災害が相次ぎました。熊本県での地震、千葉県での大雨です。これらの災害により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、ご遺族に心からお悔やみを申し上げます。

また、福井県では、8月29日から30日にかけての記録的な大雨により、甚大な被害を受けました。

本市でも、8月27日から28日にかけて、レベル4大雨危険警報とレベル4土砂災害危険警報が発令され、激しい雨に見舞われました。さらに、線状降水帯が発生したことにより、直ちに災害対策本部を設置し、土砂災害に対する避難指示を発令し、10地区9か所の避難所を開設しました。

この大雨では、本市において土砂崩れが発生しました。また、床上・床下浸水などの住宅被害も発生しました。被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。

この大雨による被害を受け、富山県と石川県において、本市を含む8つの自治体に災害救助法が適用されました。インフラの復旧をはじめ、生活の再建に向けた早急な支援を準備するよう指示しました。被災された方々の一日も早い生活再建の支えとなればと考えております。

本日現在においても、その被害の全容は定かではありません。速やかに復旧に向けた対応を指示したところでありますが、今後においても、被災者の生活を第一に考え、躊躇することなく、迅速に対応してまいりたいと思います。

この地震と大雨を踏まえて、災害時における市長としての重責を改めて痛感しました。何より、命を救うことが大事です。「防災の日」の昨日9月1日には、高岡市医師会と医療救護の災害協定を結びました。かねてから医師会が提案していたもので、この協定により、大規模災害が起きても、医療救護活動がより迅速かつ円滑に実施されます。本市としても、引き続き災害への備えを万全にしていきます。

夏場に災害が起きた場合、避難所の暑さ対策をどうするのか、本市でも改めて考えなければいけません。市内全ての市立学校における体育館の空調整備が完了していないからです。しかし、災害はいつ、いかなる時に起こるか予測がつきません。この状況を踏まえ、空調が整備されている普通教室も含めた避難所のあり方について、現場となる学校と協議・検討するよう、担当部局に指示しました。今ただちにできる最善の策は何なのか、引き続き考えてまいります。

この夏「諦めない」ことの大切さを学びました。教えてくれたのは、高岡商業高校野球部です。「夏の甲子園」予選の富山大会では、試合のたびに力をつけ、そして、大会を制覇しました。

甲子園では、山口県代表の強豪校相手に、なかなか得点につながらず、厳しい展開が続きました。このまま終了かと思いきや、最終回に執念で1点をもぎ取ったのです。アルプススタンドも大興奮。私も涙が止まりませんでした。「最後まで諦めない」。それは市政運営にも当てはまります。人口減少など難しい課題もありますが、決して諦めません。

二 市政運営の基本姿勢について

私は教育こそ、未来のまちづくりだと考えています。課題を見つけ、それをどう解決していくか。そのような「探究的な学び」を経験した子どもたちが増えることこそが、本市の豊かな未来につながります。こうした考えから、今年度より、市立学校では、「探究的な学び」を取り入れて教育活動を実践しています。モデル校の高陵中学校では、生徒たちが、市の課題や取組について学び、自分の興味・関心にあわせて課題を設定し、活動しています。

この10月には、探究学習を提唱しているジャーナリストの池上彰氏が高岡にいらっしゃいます。高陵中学生のこれまでの成果発表を見てもらい、その後、講演していただきます。池上氏は、いくつかの大学の教授を務め、教育者としても高い見識をお持ちです。教育改革の重要性を広く市民の方にご理解いただくのがねらいです。高岡の将来を担う子どもたちのため、「探究的な学び」を推進していきます。

住民の不安を希望に変えるのが行政の役割です。伏木地区では、令和6年能登半島地震により被災し、公費解体された自治会公民館について、再建に向けた取組を支援してまいります。伏木曳山祭の山宿や、獅子舞の練習などが可能となります。地域住民が集まることで、地域の更なる活性化につながるものと期待されます。

地域住民が主体となった復興の歩みも、着実に進んでいます。公費解体された跡地に、地域住民が高校生や大学生などのボランティアとともに、ひまわりの種を植えました。住民が水をやり、雑草を引き抜き、大事に育てました。8月には多くの花を咲かせ、住民などが集まる憩いの場となりました。引き続き、復興に向けた取組を支援していきます。

にぎわいづくりも大切です。新高岡駅は本市のみならず、県西部及び飛越能地域の玄関口です。より多くの方に利用していただくためには、駅へのアクセスをより良くすることが重要です。

課題であった駐車場不足については、この8月から、イオンモール高岡の駐車場を新幹線利用者にも開放いただけることになりました。自治体と連携して駐車場を一般開放していただくのは、イオン株式会社としては全国で初めての取組です。

8月には、次世代EVバス「e-Palette」の運行を行いました。新高岡駅からイオンモール高岡を経由し、高岡駅南口までつながるルートです。これは、包括連携協定に基づき、ネッツトヨタ富山株式会社様やイオンモール株式会社イオンモール高岡様から協力を得られたことで実現しました。今回の運行を通じて、多くの利用者に次世代モビリティを体感いただくことになりました。

これらは、いずれも民間企業との連携により実現したものです。今後も、民間企業との連携や協力をいただきながら、直面する課題の解決に向けて取り組んでまいります。

新高岡駅にとって追い風が吹いています。去る7月には、北陸新幹線の大阪延伸について議論する与党の整備委員会において、複数のルート案の中から、「小浜・京都ルート」の桂川案を採用することが正式に決定されました。大阪までの延伸が実現すれば、関西方面へのアクセスがさらに良くなり、本市の観光・産業分野等への効果も期待できます。一日も早い全線開業が実現されることを期待しています。

歴史と伝統ある夏の風物詩として日本海側随一の規模を誇る高岡七夕まつりは、開催期間を例年より一日長い8日間とし、大型行灯七夕を昨年より4本多い16本にしました。かつてのにぎやかな七夕まつりに近づけて欲しいという市民の声を受けて、増やしました。

大小様々な七夕が飾られ、まちなかを行灯や提灯が照らし、短冊が風に揺られる情景は幻想的でした。高岡駅にも新たな装飾やフォトスポットを設置するなど、駅前から中心商店街まで一体的なにぎわいを創出しました。実行委員会からは、昨年より1万人以上多い、およそ8万人の人が訪れたと伺っており、好評を得たと感じています。

最終日には、富山県商工会議所青年部連合会の創立50周年を記念してDJ KOO氏によるDJ盆踊りが同時開催されました。激しい雨が降り、急きょ会場がウイング・ウイング高岡の大ホールに変更となりました。大ホールは、見渡す限り、人で埋め尽くされました。参加者は、DJ KOO氏の呼びかけで、曲に合わせて体を動かしました。私も参加し、汗だくとなりました。素晴らしい夏の思い出です。関係者の皆さま、ありがとうございました。

古城公園の磨き上げも着実に進んでいます。古城公園樹木管理行動計画に基づき、樹木の整理が進み、橋や石垣、水堀の法面が遠くからでも望めるようになりました。今月13日には、「開町の日」を記念する「高岡城わくわくフェスティバル」の開催を予定しています。多くの方々に高岡城としての魅力、公園としての魅力を感じてもらいたいと思っています。

高岡を訪れた人に「高岡はいいまちだな」「もう一度来たいな」と思っていただけるよう、本市が誇る歴史や文化の磨き上げに取り組む必要があります。それがシビックプライドの醸成につながります。地元への誇りを持つ人が増えれば、結果的にUターンなどの効果があります。

移住施策の強化も必要だと考えています。先日発表された7月に首都圏で販売された新築マンションの平均価格は、前の年の同じ時期と比べて63.7%上昇し、1億6,493万円となりました。普通のサラリーマンの手の届かない水準にまで上昇しているのです。特に、これからの日本を支える若い方々にとっては深刻な状況と言えます。こうした中、本市では5月から、移住した新婚世帯を対象に、家賃の半分を補助する移住新婚世帯家賃支援金を始めました。既に6件の申し込みがあります。若い力を高岡に呼び込んでいきます。

10月には、本市の令和9年度の予算編成方針を発表させていただきます。令和9年度は、新たな総合計画がスタートする年です。令和9年度当初予算は、極めて重要なものです。計画に掲げる施策、事業を積極的に展開し、「住みたいまち 高岡」の実現に向け着実な一歩を踏み出します。

市民がまちに愛着と誇りをもち、安心して暮らしていけるよう、「市民の皆様からお預かりした税金は、市民のために最大限活用する」という意識を強く持ち、予算編成を進めます。

第二 提出議案について

次に、ただいま上程されました予算議案4件、条例議案3件、その他議案9件、認定議案2件のあわせて18件についてご説明申し上げます。

議案第67号から第70号までは、一般会計及び特別会計の補正予算です。

補正予算の規模は、

一般会計 8億6,033万9千円の増額

特別会計 3億7,668万3千円の増額

合計 12億3,702万2千円の増額です。

今回の補正予算の主な内容について、ご説明申し上げます。

国の「ふるさと住民登録制度」を活用し、本市に継続的に関わりを持つ関係人口の創出や拡大を図り、将来的な移住・定住の促進につなげます。

あわせて、インバウンドをはじめ多くの観光客に利用されている雨晴駅において、駅を核とした賑わいの創出と鉄道利用の促進を図るため、駅舎の改修に向けた基本方針を策定します。加えて、市民生活に欠くことのできない交通手段の維持・確保のため、路線バスの運行を支援します。

さらに、市立学校において質・量ともに適切な学校給食の提供を続けていくため、物価高騰分を増額補正します。また、多様な保育サービスを提供するため、延長保育事業と一時預かり事業について国の補助単価の改定に対応して増額補正します。これらの事業により、子どもたちの健やかな成長を支援します。

続きまして、議案第71号から第82号までの条例その他議案について申し上げます。

条例議案につきましては、高岡駅北口交流広場にバスケットボールコートを供用することに伴う高岡市都市公園条例の一部を改正する条例など、3件を提案しております。

その他議案につきましては、高陵中学校区小中一貫校の体育館増築工事に係る工事請負契約の締結など、9件を提案しております。

認定議案2件につきましては、令和7年度の本市企業会計に係る決算、並びに一般会計及び特別会計の歳入歳出決算について、監査委員の審査意見書を添えて認定を求めるものです。

以上、提出いたしました諸案件についてご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議の上、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。

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