令和8年高岡市議会6月定例会(令和8年6月11日)

更新日:2026年06月11日

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令和8年高岡市議会6月定例会市長提案理由説明

第一 市政の運営にあたって

一 はじめに

令和8年6月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

市長に就任して11カ月経ちました。「チェンジ」を掲げ、行政運営をしていますが、高岡の歴史や文化については、これを守り、未来へとつないでいかなければなりません。歴史や文化こそ、本市の最大の強みです。磨きをかければ、市民の誇り、シビックプライドの向上につながります。これら本市の強みを魅力として広く発信していくことで、国内だけではなく世界中から、多くの観光客を呼び込みたいと考えています。

先月1日に行われた高岡御車山祭は、御車山保存会の英断により、小雨の中、決行されました。この日は降水確率100%。中止が懸念されていました。雨足が次第に強くなり、カッパを着こむ人が増えました。もうだめかと思ったとき、奇跡が起きました。急に雨がやみ、青空が広がったのです。市長として初めての勢揃式に臨み、御車山を出迎えることができました。

午後からは、強風のため巡行は中止となりましたが、県内外、海外から訪れた多くの方々に楽しんでいただくことができました。ありがとうございます。

高岡御車山は、豊臣秀吉が前田家に贈った御所車を、加賀前田家二代当主・前田利長公が高岡城を築いて町を開いたおり、町民に与えたのが始まりと伝えられています。平成28年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

高岡御車山祭が行われる5月1日は、「高岡の歴史文化に親しむ日」として、高岡市立の学校の休業日となっています。当日は子どもたちの姿も多くみられ、郷土が誇るお祭りに触れる機会としても定着しています。

また、5月16日には、伏木曳山祭が開催されました。こちらは、晴天に恵まれました。3年ぶりに地域外からの観光客も受け入れ、大いに賑わいました。

この祭りの最大の見どころは、提灯山車が互いにぶつかり合う「かっちゃ」です。本町公園前で3部に分けて、実施されました。桟敷席は、いずれの回も満席となりました。

私も午後6時半からの第1部で拝見しました。

山車の先端につけた「付長手」という大木がぶつかり、ドーンという音が響き渡ります。提灯は衝撃で、大きく揺れます。お互いが納得するまで山車同士が何度もぶつかり、最後は総代同士の握手で終わります。

伏木のまちなかは大きな歓声に包まれました。勇壮で活気あふれる祭りは、地域住民の心をひとつにします。この思いこそが、伏木地区を復興へと着実に進める原動力であると確信しています。

この2つの祭りには、多くの子どもたちも参加したり、見物したりしていました。高岡の伝統や魅力は、着実に未来へ引き継がれていきます。

今年度力を入れているのは、高岡古城公園の磨き上げです。景観再生事業を加速させます。日本100名城である「高岡城」の価値を高めるのが狙いです。

城郭考古学者の千田嘉博氏は先日、高岡ロータリークラブ主催の講演会で、高岡城の設計が傑出していると強調されました。具体的には、城の出入り口にある区画、「馬出」が本丸を取り囲むように連結して配置されていることに着目され、「日本の歴史の中でも馬出をもった城郭の頂点を極めた城」と説明されました。

さらに、馬出をもつ高岡城は、世界的にみても普遍的な価値があるとの見解を示されました。また、景観再生事業によって、本丸の堀と法面が見えるようになったことを高く評価していただきました。

古城公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれています。18種、およそ1,800本の桜が咲き誇る県内屈指の名所です。今年の桜まつりはライトアップ事業を強化し、ぼんぼりに照らされた夜桜を多くの市民や観光客の方々に堪能していただくことができました。秋の紅葉シーズンでもライトアップの実施を検討しています。引き続き、多くの方々に古城公園を楽しんでいただける仕掛けを考えていきます。

古城公園は、お城としても、公園としても、極めて価値が高いのです。市民が誇りとする城と市民に愛される公園を両立しなければなりません。前田利長公はじめ、先人に感謝しております。

二 市政運営の基本姿勢について

先月末に令和7年国勢調査の速報集計が発表されました。本市の人口は15万8,563人と、前回の令和2年調査時から7,830人減少しました。人口減少は加速しているのです。現状をただ傍観しているわけにはいきません。今こそ、未来を見据えたまちづくりが必要なのです。

現在、この先10年のまちづくりの「みちしるべ」となる総合計画の策定に取り組んでいます。基本構想の答申を受け、「住みたいまち 高岡」をまちの将来像に掲げ、今定例会に議案を提出いたしました。人口減少が進む中でも、ワクワクする高岡にするための構想です。この後は、基本計画の策定に向けて作業を進めていきます。

先月、スポーツ施設整備の方針を示させていただきました。竹平記念体育館にサブアリーナを整備する計画を取り止め、二塚地区内の高岡スポーツコアにおける総合体育館整備に向けた、新体育館建設の取組を進めるという内容です。

本市は、総合体育館整備のため、平成3年に二塚地区のおよそ1万7千平方メートルの用地を取得しました。2000年とやま国体を見据えて整備しようとしていたのですが、財政課題を理由に整備の先送りを繰り返していました。総合体育館の用地は、35年間放置されたままなのです。

一方、竹平記念体育館のサブアリーナについて、私は市議時代から二重投資の懸念を主張してきました。総合体育館の整備計画が存在しているからです。

現在の高岡市民体育館は老朽化が深刻です。昨年7月の市長就任以来、スポーツ施設の在り方について検討を進めてきました。

スポーツ施設の整備については、より負担が少なく、効果的な整備を考えていく必要があります。スポーツコア周辺には、商業施設や産業展示施設、JR城端線や北陸新幹線の駅があります。ここに総合体育館を整備することは、まちづくりの観点からも意義が大きいと考えています。今後、議会をはじめとした関係者の方々と議論を深めていきたいと考えています。

震災からの復興は、引き続き、最重要課題です。伏木地区では、JR伏木駅に隣接する集合賃貸住宅の一部を「復興ベース」として試験的に貸し出しを開始しました。コミュニティの希薄化が課題となる中、住民の皆さまに気軽に集まっていただき、伏木地区にさらなる賑わいが生まれることを願っています。

同じく、復興に取り組む吉久地区では、4月に地下水位低下工法の試験施工を市内で初めて開始しました。この後、伏木地区においても着手することとしており、横田地区では実施に向けた検討を進めていきます。

医療の問題も待ったなしです。4月には「持続可能な医療を考える高岡市長と公的4病院長の会」を開催しました。新たな地域医療構想について県から説明を受け、今後の協議方針について議論しました。引き続き、市内の公的4病院の連携強化を図ってまいります。

物価高騰の影響を受けた市民や事業者の支援などに関する取組も行っています。プレミアム付きデジタル商品券については、準備していた数の1.5倍となるおよそ7万4千口の購入申し込みをいただきました。購入いただいた商品券を利用いただくことで、市民の暮らしの支援だけでなく、地域経済の活性化を図っていきます。物価が高止まりする中、市民の皆様の生活を何より優先して市政運営を行ってまいります。

第二 提出議案について

次に、ただいま上程されました予算議案2件、条例議案8件、その他議案8件、報告案件1件のあわせて19件についてご説明申し上げます。

議案第47号及び第48号は、一般会計及び特別会計の補正予算です。

補正予算の規模は、

一般会計 1億1,324万6千円の増額

特別会計    9,576万4千円の増額

合計 2億  901万円の増額です。

今回の補正予算の主な内容について、ご説明申し上げます。

路線バス等の再構築に向けたロードマップの作成や運行事業の共同化・協業化の検討などを行う「市民にやさしい公共交通のあり方検討事業」について、国の補助採択に伴い増額補正します。路線バスの利用実態調査や自動運転の導入の可能性を探るなど、事業を拡充します。

また、国指定史跡である「高岡城跡」の歴史的・文化的価値を向上させる古城公園の樹木整理についても、国の補助内示に伴い増額補正し、事業のさらなる進捗を図ります。

加えて、市民病院にICT機器等を新たに導入し、医療従事者の負担軽減を図ることにより、患者さんに向き合う時間の増加につなげ、医療の質の向上を図ります。

さらに、氏名のフリガナ法制化に伴い、住民票システム等の改修を行うとともに、マイナンバーカードへのフリガナ記載対応のため、窓口体制を強化します。

そのほか、清掃、警備、設備点検や保守管理及び修繕業務を一括して委託し、市民に安定した施設サービスを提供するため、「公共施設包括管理業務」の債務負担行為を設定します。

続きまして、議案第49号から第64号までの条例その他議案について申し上げます。

条例議案につきましては、子ども・子育て支援法などの改正に伴う国民健康保険税条例の一部を改正する条例など、8件を提案しております。

その他議案につきましては、令和9年度から始まる新たな総合計画における基本構想の策定など、8件を提案しております。

報告案件1件につきましては、専決処分に係るもので、地方税法の改正に伴い市税賦課徴収条例の一部を改正したものです。

以上、提出いたしました諸案件についてご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議の上、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。

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