Vol.39 市長就任から1年を迎えて―「感謝」と「謙虚」の原点

更新日:2026年07月12日

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高岡市長の出町譲です。市政の舵取りを担って1年、皆さまのご協力に感謝いたします。市政を運営していく上で「感謝」と「謙虚」を胸に刻み、この1年間全力で駆け抜けてまいりました。訴えてきた「税金の使い方のチェンジ」と「対話の政治」という基本理念のもと、私たちは今、数々の新しい政策を打ち出しています。

 

現在の最優先課題は、能登半島地震からの迅速かつ確実な復旧復興です。被災された方々の暮らしを守るため「液状化対策における住民負担ゼロ」を強く訴えてまいりました。実現は困難と見られていましたが、県からの力強い財政支援をいただき、他の被災した自治体も足並みをそろえて「住民負担ゼロ」の方向へと舵を切っていきました。就任直後に立ち上げた「復興会議」には地元の皆さまにも加わっていただき、長期的なまちづくりのビジョンを議論する一方で「今こそ必要な取り組み」にも全力で知恵を絞ってまいりました。また、「高岡ほっとカフェ」や「イルミネーションの点灯」など、「心の復興」支援策も実践してきました。

 

一方で、限られた財源で「命と暮らしを守る予算」を確保するため、巨額の負担がかかる公共施設についてもチェンジが必要です。市庁舎や体育施設の整備計画は一度立ち止まらせ、方針を転換しました。今後は市民の代表である議会の皆さまと議論を尽くし、市民のためになる持続可能な形を模索してまいります。

 

もう一つの柱「対話の政治」も成果を実らせています。市内全36地区で実施する「まちかどトーク」では、地域の方の声を受け、県外からの移住夫婦への「家賃補助制度」を打ち出し、既に成果が出ています。また、教育現場へも対話を広げ、市内にある全33の市立学校を訪問しました。「探究的な学び」の重要性を痛感し、推進モデル校での実践研究を開始。現場の先生方の熱意により、他の学校へも変革の風が吹き始めています。

 

さらに、命と暮らしに直結する重要な改革を推進しています。「病院改革」では、公的病院連携・機能分担を話し合う「持続可能な医療を考える高岡市長・公的病院長の会」を創設し、「高岡市全体を一つの大きな病院」とする構想を進めています。この方針に呼応する形で、高岡市医師会が主導となって画期的なシステムが動き出しました。それが、高岡医療圏で導入された「家持あんしんネット」です。このシステムは、医療機関をデジタルネットワークで結び、患者さまの同意を得た上で、3つの医療機関それぞれの医療情報を確認することができるようにした仕組みです。救急受診や転院時でも途切れることのない継続的な医療を受けることができ、より安全・安心な医療につながります。「公共交通改革」では、交通事業者同士が協力し合う体制づくりといった、これまで行政が手掛けてこなかった未知のチャレンジに取り組みます。加えて「AIオンデマンドバス」や「次世代EVバス」のトライアルを進め、誰もが自由に移動できる未来の「暮らしの足」の形の実現を目指します。これらの改革は時間がかかるかもしれませんが、「市民の命と暮らしを守る」同じ志を持つ強力なパートナーが地域にいるからこそ、私はどんな困難な改革も必ずやり遂げられると信じています。

 

このほか、子育て支援のおむつ券交付や古城公園整備も実行しています。この1年で大胆な「チェンジ」と「対話」を形にできたのは、市職員の多大なる努力と柔軟な対応のおかげであり、心から感謝します。改革はまだ始まったばかりですが、今後は誰もが未来に胸躍る「ワクワクする高岡」を皆さんと共有していきます。これからも市民、議会、職員への感謝を忘れず、謙虚な姿勢で公約を着実に形にしていきます。「ずっとここで暮らしたい」「子どもたちの世代へ引き継ぎたい」と思える「住みたいまち 高岡」を、皆さまも共につくり上げていきましょう!