Vol.36 高岡の歴史文化 花咲かそう

更新日:2026年06月17日

ページID : 13951

高岡市議会6月定例会が始まりました。初日の提案理由で「市政の運営にあたって」と題した冒頭部分について、なるべくわかりやすい言葉で表現しました。皆様にお伝えします。

 

第1 市政の運営にあたって

1 はじめに

市長に就任して11カ月経ちました。「チェンジ」を掲げ、行政運営をしていますが、高岡の歴史や文化については、これを守り、未来へとつないでいかなければなりません。歴史や文化こそ、本市の最大の強みです。磨きをかければ、市民の誇り、シビックプライドの向上につながります。これら本市の強みを魅力として広く発信していくことで、国内だけではなく世界中から、多くの観光客を呼び込みたいと考えています。

 

先月1日に行われた高岡御車山祭は、御車山保存会の英断により、小雨の中、決行されました。この日は降水確率100%。中止が懸念されていました。雨足が次第に強くなり、カッパを着こむ人が増えました。もうだめかと思ったとき、奇跡が起きました。急に雨がやみ、青空が広がったのです。市長として初めての勢揃式に臨み、御車山を出迎えることができました。

午後からは、強風のため巡行は中止となりましたが、県内外、海外から訪れた多くの方々に楽しんでいただくことができました。ありがとうございます。

 

高岡御車山は、豊臣秀吉が前田家に贈った御所車を、加賀前田家二代当主・前田利長公が高岡城を築いて町を開いたおり、町民に与えたのが始まりと伝えられています。平成28年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 

高岡御車山祭が行われる5月1日は、「高岡の歴史文化に親しむ日」として、高岡市立の学校の休業日となっています。当日は子どもたちの姿も多くみられ、郷土が誇るお祭りに触れる機会としても定着しています。

また、5月16日には、伏木曳山祭が開催されました。こちらは、晴天に恵まれました。3年ぶりに地域外からの観光客も受け入れ、大いに賑わいました。

この祭りの最大の見どころは、提灯山車が互いにぶつかり合う「かっちゃ」です。本町公園前で3部に分けて、実施されました。桟敷席は、いずれの回も満席となりました。

 

 

私も午後6時半からの第1部で拝見しました。

山車の先端につけた「付長手(つけながて)」という大木がぶつかり、ドーンという音が響き渡ります。提灯は衝撃で、大きく揺れます。お互いが納得するまで山車同士が何度もぶつかり、最後は総代同士の握手で終わります。

 

伏木のまちなかは大きな歓声に包まれました。勇壮で活気あふれる祭りは、地域住民の心をひとつにします。この思いこそが、伏木地区を復興へと着実に進める原動力であると確信しています。

 

この2つの祭りには、多くの子どもたちも参加したり、見物したりしていました。高岡の伝統や魅力は、着実に未来へ引き継がれていきます。

 

今年度力を入れているのは、高岡古城公園の磨き上げです。景観再生事業を加速させます。日本100名城である「高岡城」の価値を高めるのが狙いです。

 

城郭考古学者の千田嘉博(せんだよしひろ)氏は先日、高岡ロータリークラブ主催の講演会で、高岡城の設計が傑出していると強調されました。具体的には、城の出入り口にある区画、「馬出」が本丸を取り囲むように連結して配置されていることに着目され、「日本の歴史の中でも馬出をもった城郭の頂点を極めた城」と説明されました。

さらに、馬出をもつ高岡城は、世界的にみても普遍的な価値があるとの見解を示されました。また、景観再生事業によって、本丸の堀と法面が見えるようになったことを高く評価していただきました。

古城公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれています。18種、およそ1,800本の桜が咲き誇る県内屈指の名所です。今年の桜まつりはライトアップ事業を強化し、ぼんぼりに照らされた夜桜を多くの市民や観光客の方々に堪能していただくことができました。

秋の紅葉シーズンでもライトアップの実施を検討しています。引き続き、多くの方々に古城公園を楽しんでいただける仕掛けを考えていきます。

 

古城公園は、お城としても、公園としても、極めて価値が高いのです。市民が誇りとする城と市民に愛される公園を両立しなければなりません。前田利長公はじめ、先人に感謝しております。