Vol.34 「けんか山」と伏木復興

更新日:2026年05月22日

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「けんか山」と呼ばれる「伏木曳山祭」で、伏木のまちは熱気に包まれました。3年ぶりに観客を招いての開催です。能登半島地震で大きな被害を受けた伏木ですが、この祭りは、復興への願いが込められています。

5月15日夜のライトアップから始まり、16日は朝に出発式。さらには、昼間の花山車の奉曳(はなやまのほうびき)※と、夜の提灯山車(ちょうちんやま)がぶつけ合う「かっちゃ」。3年ぶりに7基すべてがそろいました。この間、私は公務だけでなく、プライベートも含めて3回現地に赴きました。伏木にどっぷりつかった2日間でしたが、終始、興奮しました。

この祭りの最大の見どころは、提灯山車(ちょうちんやま)が互いにぶつかり合う「かっちゃ」です。本町児童公園前で3部に分けて、実施しました。桟敷席(さじきせき)は、いずれも満員となりました。

最初は午後6時半からで、私は観覧席に座って、観覧しました。2基の山車が「イヤサー」というかけ声を出しながら動く。「イヤサー」というのは、ますます栄えるという意味です。25メートルほど離れた2つの山車。「総代」の笛の合図で、若者たちは、綱を引きながら、走り出します。

山車の先端につけた「付長手(つけながて)」という大木がぶつかります。ドーンという音が響き渡ります。提灯は衝撃で、大きく揺れます。お互いが納得するまで何度もぶつかり、最終的には総代同士の握手で終わります。

「かっちゃ」を繰り広げるのは、山車6基です。それぞれおよそ360個の提灯をつけ、夜の町にくっきり浮かび上がります。この提灯山車(ちょうちんやま)は、重さ8トン、高さ8メートルほどです。「付長手(つけながて)」は樫の大木で、大きいもので直径30センチほど。長さは約5メートル。

私は観戦しながら、高岡ケーブルに生出演。けんか山と震災復興について、考えを語りました。

伏木の曳山は、昼間には別の表情を見せます。花飾りをつけた豪華絢爛な花山車です。それぞれの山車にはご神体や人形が鎮座しています。

伏木は能登半島地震の影響で、多くの住宅で液状化の被害を受けました。公費解体で、更地になっている土地が増えています。深刻な状況ですが、私は伏木曳山祭を見ると、復興は必ず成し遂げることができると、思っています。伏木曳山祭は、地域住民の一致団結の証です。

 

※花山車の奉曳(はなやまのほうびき)…彫刻や装飾が施された華やかな山車が町を練り歩くこと。