Vol.23 ワクワクする高岡へ チェンジ元年予算

更新日:2026年03月17日

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高岡市議会3月定例会が始まりました。3月定例会というのは、令和8年度予算案を審議する重要な議会です。私にとっては初めての当初予算です。皆様からお預かりした大事な税金。議員の皆様としっかり議論していきます。

初日の提案理由は1万3,596文字。途中で水を飲みながら、読み上げるのに、ほぼ1時間かかりました。今回、「市政の運営にあたって」と題した冒頭部分について、皆様にお伝えします。

 

どんなまちを目指すのか。

具体的なイメージは、シャンソンの歌「オー・シャンゼリゼ」です。

「街を歩く 心軽く 誰かに会える この道で

可愛い君に声をかけて こんにちは僕と行きましょう

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ

いつも何か すてきなことが あなたを待つよ シャンゼリゼ」

 

 

第1 市政の運営にあたって

1 はじめに

令和8年3月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

今年の冬は、大雪となりましたが、除雪作業に従事された皆様のおかげで、厳しい冬を乗り切ることができました。これから春を迎えるにあたり、感謝の想いでいっぱいです。

 

先般の衆議院議員総選挙では、高市総理は「重要政策の大転換」を訴え、自身の強い覚悟を示しました。この姿に多くの国民が共鳴したのです。国民は今、変化を求めているのです。

 

高岡市も変革、チェンジしなければなりません。昨年6月に、いみじくも変化を求める市民からの負託を受けました。

 

それから8カ月が経ち、この間、働いて、働いて、働いてきました。人口減少社会に対応するためには、一刻の猶予もありません。今回が私にとっての初めての当初予算編成となりましたが、その想いも込め「チェンジ元年予算」と銘打ちました。

去る1月に「二十歳の集い」を開催し、1,122人が出席しましたが、中にはこの式典のために帰省した人もいました。高岡に思い入れのある若者はかなり多いのです。このような若者たちに高岡に住んでもらうため何をすべきか。いったん都会に出ても、高岡に戻ってきてもらうためには何をすべきか。これは我々に突き付けられた重要な課題です。

そのようなことを考えていた矢先、高岡商工会議所女性会の新年例会にお招きいただき、コーラスグループの「オー・シャンゼリゼ」を拝聴し、改めて、この歌詞に共感しました。

 

「街を歩く 心軽く 誰かに会える この道で

可愛い君に声をかけて こんにちは僕と行きましょう

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ

いつも何か すてきなことが あなたを待つよ シャンゼリゼ」

 

まちを歩けば誰かと出会う、そのような「ワクワクする」まちづくりをしなければなりません。春になりました。高岡市は、富山県、いや、日本で咲き誇るまちにチェンジします。

 

2 市政運営の基本姿勢について

市政運営にあたっての基本姿勢について申し上げます。

市長に就任して以来、「対話」を重視した市政運営を行っています。未来に期待を持てる高岡にチェンジするためには、市民や関係者に理解いただくことが欠かせません。そのための手法が対話なのです。

 

就任当日に足を運んだのは、令和6年能登半島地震で液状化の被害が大きかった伏木、吉久、横田の3地区です。その後も対話集会を開き、被災者の声を聞きました。

 

市内各地に出向き、様々なテーマで「まちかどトーク」も実施しています。本日までに市内36地区のうち19地区で行い、市民の皆様と一緒にまちづくりについて議論しています。

また、高岡市立の小・中学校、義務教育学校、特別支援学校にも訪れ、これまでに33校のうち29校を訪問しました。子どもたちや教員の話を聞き、高岡の未来に思いを馳せています。

 

私は記者時代から、現場百遍を心がけていました。現場に神が宿っているからです。市長となり、様々なご意見をお聞きしながら痛感しているのは、市民の皆様の深刻な現状です。不安を希望に変えなければならないのです。「一人暮らしで将来が不安」、「物価高で生活が苦しい」、そのような不安を払しょくし、明るく、ワクワクするようなまちづくりをします。

 

また、令和8年度は大きな絵を描く年です。次の10年の高岡市の方向性を決める総合計画を策定します。将来像としている「住みたいまち 高岡」の実現に向け、全力で取り組みます。先人たちが築いてきた歴史・文化都市、商工業都市、自然都市としての重層的な高岡の魅力を大切にしながらも、AI(人工知能)の普及やグローバル化の進展を踏まえてチェンジしなければなりません。

 

新たな時代を乗り切るためには、外部の知見も必要です。行政運営に関する専門的な知識や豊富な経験を持つ「市政特別アドバイザー」などを積極的に活用します。中央省庁や全国の自治体とのネットワークづくりにも役立てます。

 

また、人口減少が急激に進む中、県西部6市の連携はますます重要です。2月末には、県西部地域の経済成長や市民サービスの向上を目指す第3期とやま呉西圏域都市圏ビジョンを策定しました。

 

3 直面する重要課題について

次に直面する市政の重要課題について、申し上げます。

まずは、令和6年能登半島地震からの復旧・復興です。昨年11月に設置した「高岡市復興会議」は、私が会長となり、地域住民の代表者、専門家と共に、被災地の未来を一緒に練り上げる挑戦です。

初会合で提言された伏木地区でのイルミネーションは、わずか1カ月で実現しました。今後の復興のカギを握る「住民の団結力の結晶」と言えるものです。この点灯式には、震災以降、伏木を離れていた方も出席され、多くの方の笑顔を見ていると、今後は、「心の復興」も必要だと改めて感じました。

今回の災害の教訓を踏まえて、新たな復興計画を策定します。復旧に留まることなく、より魅力的な復興のまちづくりの指針にします。

復旧・復興を進めると同時に、今後起こりうる災害への備えにも万全を期す必要があります。

 

2月には消防本部・高岡消防署の新庁舎が完成したところであり、今後も市民の安全・安心を最優先に災害に強いまちづくりを目指します。

物価高騰の影響を受けている生活者や事業者に対し、国の交付金を活用した支援を行います。水道基本料金の減免のほか、高齢者・障がい者施設、保育所、認定こども園、幼稚園等の光熱費や食材費に対し支援します。また、住民税非課税世帯などへの生活支援も行います。

 

そして、誰もが安心して暮らすためには、地域医療体制の確保が不可欠です。昨年12月には、「持続可能な高岡市民病院のあり方検討会議」の提案書を受け取りました。市民病院の医療の質向上と経営健全化に向けた取組への提案、持続可能な地域医療体制に向けて市民病院が担うべき役割・機能について検討を進めるようご意見をいただきました。

 

これらのご意見を踏まえ、令和8年度から「持続可能な医療を考える高岡市長・公的病院長の会」を立ち上げます。市民の安全・安心を支える地域医療体制を確保するため、医療の最前線の皆様と議論しながら方向性を探ります。人口減少社会において、地域医療が厳しい環境に置かれているからこそ、先手を打って、地域の医療を守ります。

 

次に子育て・教育についてです。妊娠、出産、育児と切れ目なくサポートする環境整備を進めます。また、生活困窮世帯への支援、不登校や外国人児童生徒への支援、障がいのある児童生徒への支援など、子ども達一人ひとりに寄り添います。4月には旧平米小学校の一部が教育総合支援センターへと生まれ変わります。ここを拠点に、子どもたちの健やかな成長と自立を支えます。子どもや親にやさしいまちづくりを進めます。

また、公共交通の改革も待ったなしです。昨年から市内交通事業者、専門家を交えた勉強会を開催し、現状と課題について意見交換しています。利用者の減少や運転手不足など、公共交通を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。事業者同士が競争するのではなく、協力する仕組みづくりが求められています。お年寄りから子どもまで誰もが快適に利用できる、やさしい公共交通の実現を推進します。

 

高岡の歴史と文化が凝縮された高岡古城公園の魅力を磨き上げます。部局横断の若手職員で構成するワーキンググループを立ち上げました。

県内唯一の日本100名城である高岡城の歴史的価値を再認識し、より多くの人に楽しんでもらえるよう取り組みます。

高岡の夏の風物詩と言えば「高岡七夕まつり」です。昔は多くの人で賑わっていましたが、最近は元気がないと指摘されます。夏の思い出をつくり、地域への愛着や誇りを高めていただくため、華やかな祭りの演出に取り組みます。まちを歩けば誰かと出会う、いつも何か素敵なことが起こる、そのようなワクワクするまちづくりを進めます。

(引用)

Michael Wilshaw/Michael A. Deighan作詞作曲. 安井かずみ訳詞(日本語)“オー・シャンゼリゼ”. GOLDEN☆BEST ピーター.ピーター(池畑 慎之介).Sony Music Direct,2009.(CD).