令和元年度高岡市議会9月定例会

更新日:2024年03月25日

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令和元年高岡市議会9月定例会市長提案理由説明(抄)

市政の運営にあたって

  • 九州北部地方における大雨のお見舞い
  • 高岡万葉まつりについて
  • 市制施行百三十周年について
  • スポーツの分野のうれしいニュースについて
  • 中心市街地の活性化について
  • 大和高岡店閉店について
  • 教育将来構想の推進による教育改革について
  • ICパーク高岡の分譲について
  • 財政健全化の推進について

一 市政の運営にあたって

令和元年九月定例会の開会にあたり、提案理由の説明に先立ちまして、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

九州北部地方における大雨のお見舞い

初めに、先月の九州北部地方における大雨により犠牲となられました方に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。本市においても、先月三十日に、土砂災害の発生が懸念されたため四千九百一世帯に対し避難勧告を発令いたしました。防災の日の今月一日には伏木、牧野地区で総合防災訓練を行ったところでありますが、これらの訓練を通じ、今後とも市民の安全確保に努め、災害への備えを万全にするべく取り組んでまいります。

高岡万葉まつりについて

改元から四か月あまりが経ち、我が国は、新元号「令和」の下で新しい歩みを進めております。「万葉のふるさと」づくりを推進してきた本市においても、十月四日から六日に開催する高岡万葉まつりでは、万葉集全二十巻朗唱の会が第三十回の節目を迎えることを記念した高岡版「梅花の宴」コーナーの設置や、万葉トークイベントを開催するなど、趣向を凝らした内容としたいと考えております。多くの方にご参加を頂いて、万葉ゆかりの地としての本市の魅力を市内外にアピールしたいと存じます。

市制施行百三十周年について

また、高岡市は、明治二十二年に全国で初めて市制が施行された三十一市の一つであり、本年、市制施行百三十周年の節目の年を迎えました。十月十四日には、これを記念したシンポジウムを開催いたします。このシンポジウムを機に、先人達の思いを今に生かして、市民一人ひとりが主体的にまちづくりに参加する機運を高め、シビックプライドの醸成と高岡の更なる飛躍を目指してまいります。

スポーツの分野のうれしいニュースについて

さて、この夏、スポーツの分野で本市にとってうれしいニュースが続きました。高校野球では、高岡商業高校が三年連続で富山県代表として全国高校野球選手権大会に出場し、一回戦、二回戦と接戦を制して昨年に引き続き甲子園で二勝を挙げました。三回戦では惜しくも敗れたものの、最後まで粘り強く戦う高商ナインの姿に、大きな感動を覚えたところであります。また、バドミントンでは、本市を拠点とするトナミ運輸バドミントン部所属の保木選手・小林選手のペアが世界バドミントン選手権大会男子ダブルスで準優勝を果たし、柔道では、世界柔道選手権大会で高岡第一高校出身の向選手が銀メダルを獲得しました。この夏の選手達の活躍で、私をはじめ高岡市民に大きな勇気と元気を与えていただきました。感謝申し上げます。引き続き本市ゆかりの皆さんが、オリンピック・パラリンピックへの出場をはじめ世界の舞台で成果を収められるよう期待いたしております。

中心市街地の活性化について

次に、中心市街地の活性化についてであります。

長年本市の中心市街地の顔でありました大和高岡店が閉店しましたが、今後も御旅屋セリオの機能面における拠点性は変わることなく、市民の皆様にとっても大切な場所であります。来週(十一日)には大和のサテライトショップもオープン予定であり、本市としても当ビルを管理するオタヤ開発株式会社のフロアコンセプト「市民が集う場所『セリオタウン』」と軌を一にして、中心市街地に生まれた貴重な空間を積極的に活用してまいりたいと考えております。活用にあたっては、既存の施設との連携を図ることを前提に、子育て支援機能の拡充をはじめ、多様な交流や賑わいを生み出す場づくりに努めてまいります。

また、若手経営者を中心とした「中心市街地賑わい創出会議」においても、まちなかの賑わいづくりについて検討いただいているところであります。近年、高岡駅周辺では、マンションやホテルの建設が進められているほか、富山銀行本店が十一月に移転オープン予定であるなど、民間主導のまちづくりが着々と進んできております。これらによる都市機能の集積や民間開発の流れを促進し、まちなかの活性化が図られるよう、経済界などとともに、全市的、オール高岡で取り組んでまいります。

大和高岡店閉店について

八月二十五日の大和高岡店閉店に際しても、大勢の方々が御旅屋セリオを訪れ、買い物を楽しんでおられたのを見るにつけ、高岡の大きなエネルギーを感じたところであります。今、まちなかでは様々な「時」や「場」を捉えて「まちおこし」、「ことおこし」の取り組みが活発に展開されております。どうか市民の皆様には是非とも、このエネルギーを再度まちなかに向けていただくとともに、個人、団体、企業を問わず、これらの取り組みを「ひとごと」としてではなく「我がこと」と捉えていただきたいと存じます。御旅屋セリオや中心商店街に自らお出かけになり、様々な取り組みにご参加いただきますよう、お願いいたします。

教育将来構想の推進による教育改革について

次に、教育将来構想の推進による教育改革についてであります。

令和二年四月に学校の再編統合を行う五位中学校区と国吉中学校区においては、学校関係者等からなる開設準備会を開催し地元のご意見を伺いながら、校名や校章、校歌等の制定など、具体的な事項について準備を進めております。

校名については、学校が立地する地域の歴史的名称を取り入れ、五位中学校区の東五位小学校、石堤小学校、千鳥丘小学校の三校を再編統合する新小学校は「五位小学校」と、また、国吉小学校と国吉中学校を再編統合する義務教育学校は「国吉義務教育学校」とすることとしたところであり、本議会で所要の条例を提案させていただいております。なお、五位小学校の校名は、先行して来年度に実施する、東五位小学校と石堤小学校の統合時点から使用することといたしております。

その他の再編対象である高陵・高岡西部・伏木・中田の各中学校区においても、新たな学校の設置場所や統合時期等について、本年度末までには一定の方向を固めるよう、地域懇談会を開催しているところであります。

今後も、保護者や関係の方々と議論を深めながら、地域と一体となって未来を担う子どもたちのより良い教育環境づくりに努めてまいります。

なお、小中学校の普通教室へのエアコン設置は、中学校については六月末時点で、市内すべての中学校で完了しております。小学校についても、八月末時点で十八校が完了し、残る七校も今月末までに工事が完了する予定であります。

ICパーク高岡の分譲について

次に、ICパーク高岡の分譲について申し上げます。

九月末に造成工事が完了するICパーク高岡については、本年三月より分譲申し込みを開始し、多くの企業から問い合わせをいただいております。このうち、三社と仮契約を締結し、今議会に契約締結に関する議案を提案しております。また、市内の既存工場等において、研究拠点や生産拠点の整備など様々な設備投資が進んでいるところであります。

引き続き、企業の誘致に全力で取り組み、ICパーク高岡の一日も早い分譲完了をはじめ、魅力ある働く場の創出や地域産業の活性化を図ってまいります。

財政健全化の推進について

次に、財政健全化の推進についてであります。

本市の平成三十年度一般会計決算では、財政健全化緊急プログラムに基づく歳入の確保や歳出の効率化など、これまでの取り組みの成果が表れてまいりました。

歳入については、市税収納率の向上や未申告調査の強化、ふるさと納税における新たなプロジェクト型寄附項目の立ち上げやお礼の品の充実などで、約一・二億円の増収を達成しました。今後も引き続き、高岡市民体育館に本市で初めて導入したネーミングライツなども含め、創意工夫を凝らした歳入の確保に取り組んでまいります。

また、歳出については、公共施設管理コストの縮減や事務事業の見直し、総人件費の圧縮などで約九・九億円の削減を達成し、歳入・歳出あわせて約十一・一億円の改善を図ることができました。目標額の約八・一億円を上回る改善であり、この間の市議会をはじめ市民の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。

今後は、内部経費の削減や事務事業の見直しは年々厳しくなるものと存じます。これまでの成果に甘んずることなく、引き続き制度にまで立ち入って構造的な課題にも果敢に取り組み、緊急プログラムに則って、持続可能な財政構造の確立を進めることが肝要であります。

このため、今年度は、年度開始早々の四月にスプリングレビューを実施し、各部局の課題や重点事業等について各部局長との政策協議を行いました。さらに、七月から八月にかけてのサマーレビューでは、中長期的観点や部局横断的な観点も含めた議論を深めてまいりました。これらを通じ、今後の投資的事業のあり方や各部局が主体となった事務事業の見直しについても検討するなど、来年度以降の予算も見据えた、通年型の予算編成作業を進めております。来月初めには令和二年度予算編成方針を策定し、予算編成作業を本格化させてまいります。

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