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更新日:2023年3月16日
帯状疱疹は、体内に潜んでいる水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが原因となって発症します。
多くの場合、小児期に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染し、水ぼうそうとして発症しますが、治癒後も体内に潜んでいます。その後、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下した際にウイルスが活性化し、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹は、50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。
帯状疱疹は、身体の左右どちらかの神経に沿って痛みを伴う発疹(水ぶくれ)が帯状に生じます。しかし、初期症状である痛みの感じ方はさまざまであり、中にはあまり痛みがなく、かゆい、しびれる、違和感があると感じるだけのケースもあります。
痛みが生じた後、皮膚症状が現れるとピリピリと刺すような痛みになります。多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によって3か月以上も痛みが続くことがあります。これは、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。
ほかにも、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎や耳鳴り、めまいなどの合併症を引き起こすことがありますが、できるだけ早く治療を行うことによって予後を改善できる合併症もありますので、帯状疱疹かなと思った場合は、症状が軽くても早めに受診をしましょう。
帯状疱疹の予防には、日ごろの体調管理が重要です。食事や睡眠をしっかりとり、適度な運動、リラックスした時間をもつことでストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。
また、体の片側にズキズキ、ピリピリした痛みや発疹が現れた場合は、早期に医療機関(皮膚科)を受診しましょう。抗ウイルス薬による治療はできるだけ早く開始するほど効果が期待できます。そして、抗ウイルス薬等の治療を行うとともに、安静とバランスの取れた食事を心がけることが重要です。治療中は、患部を冷やさないように注意し、痛みが強い場合はお風呂でしっかり温まることで、痛みが緩和されます。
帯状疱疹の予防には、日ごろから体調を整えることが重要ですが、50歳以上の方は、帯状疱疹の発症を抑えたり、重症化予防のためのワクチン接種があります。
帯状疱疹の予防接種は、個人の判断にて接種を行う任意の予防接種(予防接種法の対象外)であるため、接種をご希望される場合の費用は、全額自己負担となります。
帯状疱疹のワクチンは、乾燥弱毒水痘ワクチン(1回接種)と乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(2回接種)の2種類があります。医療機関によって取り扱うワクチンや接種費用が異なりますで、接種をご希望される方は、直接医療機関にご相談ください。
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