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更新日:2019年10月1日
ブロック塀等は、私たちにとって重要な外構構造物として設置され、プライバシーの確保、防犯や防火などに役立っています。
しかしながら、平成7年1月の阪神・淡路大震災や平成23年3月の東日本大震災では、ブロック塀が倒壊し、大きな被害や事故が起きています。また、平成30年6月の大阪北部地震でも、人身事故が発生しました。
通学路、避難路、及び不特定または多数の人々が通行する道路に面するブロック塀等が倒壊した場合、通行人に危害を及ぼしたり、避難・救援活動の妨げになる可能性があります。
ブロック塀等のような私的財産は、所有者等の責任において管理することが基本です。
ブロック塀等の所有者等が管理責任を果たさず、他人に損害を与えたときは、自然災害による事故であっても賠償責任が生じる場合があります。 ご自宅又は所有のブロック塀等の安全を確認し、このような事故が起きないよう、地震に備えることが大切です。
ブロック塀等については、建築基準法施行令第62条の8や平成12年建設省告示第1355号で基準が設けられています。
建築基準法等の規定を満足するブロック塀等は、大きな地震にも耐えることができますが、年数とともに老朽化が生じます。
ブロック塀等の維持管理は、所有者、管理者の責任であり、日ごろからの点検により、適正な状態の維持に努めていただき、安全・安心な生活空間の構築をめざしましょう。
ブロック塀と組積造(れんが造、石造、鉄筋のないブロック造)の塀について、まずは外観をご自身で以下のチェックを行い、ひとつでも不適合があれば危険性があり得ますので、付近通行者への速やかな注意表示とともに、専門家にご相談ください。
チェック項目 | ブロック塀のポイント | 組積造の塀のポイント |
---|---|---|
①塀は高すぎないか |
〇塀の高さは地盤から2.2メートル以下であるか。 |
〇塀の高さは地盤から1.2メートル以下であるか。 |
②塀の厚さは十分か |
〇塀の厚さは10センチメートル以上であるか。 |
〇壁頂までの垂直距離の10分の1以上であるか。 |
③控壁はあるか | 〇塀の長さ3.4メートル以下ごとに、壁面から塀の高さの5分の1以上突出した控壁があるか。 (塀の高さが1.2メートル超の場合) |
〇塀の長さ4メートル以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控壁があるか。 |
④基礎はあるか | 〇コンクリートの基礎があるか、深さ30センチメートル以上根入れがされているか。 (塀の高さが1.2メートル超の場合) |
〇基礎は深さ20センチメートル以上根入れがされているか。 |
⑤塀は健全であるか |
〇塀に傾きやひび割れはないか。 | 〇塀に傾きやひび割れがないか。 |
⑥塀に鉄筋が入っているか | 〇塀の中に直径9ミリメートル以上の鉄筋が、縦横ともに80センチメートル間隔以下で配筋されているか。 〇縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎかけされているか。 |
(組積造には鉄筋は配筋されていません) |
注)コンクリートブロック造の上で上記によらない場合は、国土交通省が定める基準(平成12年建設省告示第1355号)に従った構造計算によって、構造耐力上安全であることを確かめなければなりません。 |
○全ての項目の適合を確認できた場合 ⇒ 今後も劣化・損傷等の観察を行いましょう。 なお、鉄筋の精密な診断を行いたい場合は、専門家に相談ください。 ○1つ以上適合しない項目がある場合 ⇒ 専門家に相談しましょう! 危険性が確認された場合は、付近通行者へ速やかな注意表示のうえ、補修・撤去等を行いましょう。 |
(公社)日本エクステリア建設業協会 富山支部事務局 TEL 076-478-1201
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