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更新日:2020年6月10日

令和2年高岡市議会6月定例会

令和2年高岡市議会6月定例会市長提案理由説明(抄)

市政の運営にあたって

市政の運営にあたって

令和二年六月定例会の開会にあたり、提案理由の説明に先立ちまして、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の対応状況について

まず初めに、日々、情勢が変化しております新型コロナウイルス感染症の対応状況についてであります。

昨年末に発生した新型コロナウイルス感染症は、現在、世界中で感染が拡大し続けており、国内においても一万七千人を超える感染者が確認され、長期間にわたる外出の自粛要請や学校及び事業者等への休業要請により、市民生活に大きな影響を及ぼしています。

市内では、五月に入ってからは感染例が確認されておらず、現段階では感染の拡大が抑えられているものと認識しております。これもひとえに、感染リスクを抱えながらも最前線で活動されている医療関係者を始め、様々な工夫を凝らしながら、市民生活を支えるサービスを提供して下さっている関係者の皆様のご尽力の賜物であります。また、外出自粛要請など感染拡大防止にご協力いただいた市民の皆様に対し深く感謝申し上げます。

併せて市内外からの支援の輪も広がっており、多くの皆様から寄附・寄贈を賜り、医療・教育・保育・福祉関係者などの最前線の現場に届けさせていただきました。重ねて感謝申し上げます。

先の臨時議会における補正予算では、新型コロナウイルス感染拡大を防止するとともに、感染拡大の影響を受けている市民生活と地域経済を支援するため、特別定額給付金や感染症拡大防止協力金など、市民や事業者の方々に支援を届けられるよう努めてまいりました。

先月中旬以降、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が順次解除されたことを受け、富山県では、対策の徹底を前提として外出自粛や休業要請が段階的に緩和されました。

本市でも、これまで休館等を行っていた市の所管施設について感染防止対策が整った施設から順次開館し、一部の施設において利用制限があるものの、現時点までに全ての施設を再開しております。また、小中学校についても、生徒の感染防止対策を図った上で、六月一日からは、三か月ぶりに通常登校を再開しました。徐々に日常生活の風景が戻りつつあります。

しかし、今後とも感染状況の動向に注意を払い、日常生活の中で市民お一人お一人が徹底した感染防止対策や働き方の新しいスタイルを実践していただくなど、社会経済活動と感染拡大防止の両立へ向け、「新しい生活様式」を定着させていくことが必要であります。引き続き本市としては、国、県の関係機関と連携しながら、「ポスト・コロナ」の市民生活の安全・安心と地域経済の再生に全力を尽くしてまいります。

財政健全化に向けた取り組みについて

次に、財政健全化に向けた取り組みについてであります。

財政健全化緊急プログラムの進捗状況につきましては、これまで職員一丸となり、行財政改革に取り組んでまいりました。五年間の緊急プログラムの三年目となる今年度当初予算時点で、年度末の収支改善必要額は残り約十六億円となる見通しであり、計画に則って改善が進んでおります。

今後は、社会構造の変化を的確に捉えながら、それぞれの事業の必要性をエビデンスに基づき判断し、スクラップアンドビルドを基本として、より根本的に見直すことが必要と考えております。そのため、四月から各部局の課題や重点事業等について、私自身が各部局長と議論するスプリングレビューを実施するなど、既に作業を進めているところであります。更に、サマーレビューなどの政策協議の場において議論を深め、緊急プログラムの着実な進捗を図ってまいります。

教育将来構想の推進による教育改革について

次に、教育将来構想の推進による教育改革についてであります。

四月には、学校の再編統合により、国吉義務教育学校、五位小学校が開校するとともに、市内全ての小・中・義務教育学校において、子どもたちの成長を切れ目なく支援する小中一貫教育がスタートしました。残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、四月、五月と学校の臨時休業が続きましたが、昨年度取りまとめた「今後十年を見据えた高岡市における小中学校の配置」に基づき、引き続き計画を着実に推進してまいります。今後も、教育熱心な土地柄や豊かな自然、歴史、文化を生かし、Society5.0の時代を拓く、高岡ならではの未来創造のひとづくり、ふるさとづくりに鋭意取り組んでまいります。

また、学校の臨時休業に伴い、本市の市立学校においても、既存のICTの教育環境を活用し、児童生徒の家庭での生活や学習を支援する取り組みを積極的に進めてまいりました。このような取り組みを含め、学校では、ICTを活用した教育の必要性がますます高まっております。本市におきましても、今年度から「GIGAスクール構想」をスタートさせましたが、社会のICT化が加速する状況の中、構想の早期実現に努めてまいります。今年度中に全ての児童生徒に一人一台のタブレット端末の配備を実現するとともに、オンライン授業などの遠隔学習機能の強化をはじめとするICT教育環境の整備促進を図ります。これらの環境を活用して個々の児童生徒の個性に応じた最適な教育を提供し、子ども達の創造性を育む教育を実現してまいります。

地域経済の再生支援について

次に、地域経済の再生支援についてであります。

個人消費が大幅に落ち込むなど世界規模の金融危機となったリーマンショック以来の危機を迎えており、疲弊する地域経済の再生に対しても迅速な支援が必要であります。

五月には高岡版「先払い応援チケット」に参画する市内飲食店への支援や、商店街活動に対する支援を、緊急に対応してきました。また、本市のふるさと納税に『コロナに打ち克て!たかおかを応援したい』という項目を追加し、新型コロナウイルス対策に従事する方々への支援に加え、まちを元気づける取り組みまで幅広く役立ててまいります。更に、先日閣議決定されました国の第二次補正予算の活用をはじめとして、現下の地域経済の動向に即応した臨機の対応を迅速に実施してまいります。

一方、高岡駅周辺では、駅前東地区で建設中のマンションの入居開始が年内に予定されているほか、新たな再開発事業の着手も予定され、民間主導のまちづくりが着々と進んでいます。

御旅屋セリオでは、四月に大型観光バス駐車場を整備したほか、県内初のeスポーツ常設施設として「Takaoka e Park」が誕生しました。また、六月には観光交流課が入居し、オタヤ子ども広場も開設したところであります。今後は、七月に御旅屋セリオ・マルチスペースが開設されるほか、秋に地場産業センターや県消費生活センターの移転が予定されています。中心市街地とその核である御旅屋セリオの活性化の取り組みが着実に進展しており、引き続き、地域経済をけん引する民間開発の流れを促進してまいります。

新たな総合計画の策定について

最後に、新たな総合計画の策定についてであります。

現在推進中の総合計画第三次基本計画は令和三年度が終期となっており、今年度から令和四年度を始期とする第四次基本計画の策定に着手したところであります。新型コロナウイルスの影響で社会経済が大きく変わろうとしている中、総合計画基本構想に掲げるまちの将来像『豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる「市民創造都市 高岡」』の実現を着実に目指してまいります。

昨年度策定した第二期高岡市総合戦略「みらい・たかおか」では、将来にわたり人口減少・少子高齢化の進展が予想される中で、人口減少を克服し、地域経済の活性化を図るため、「ひと」の創生を起点として、体系的な施策・プロジェクトを盛り込んでおります。

総合計画第四次基本計画では、この総合戦略「みらい・たかおか」をリーディングプロジェクトとして、安全・安心の市民生活、その根幹を成す教育や子ども子育て、地域社会を支える人づくりを軸に将来を見据えた必要な方策を講じていく所存であります。外部有識者や市民の皆様の声をいただき、議論を深めながら策定作業を進めてまいります。

お問い合わせ

未来政策部秘書課

富山県高岡市広小路7-50

電話番号:0766-20-1218

ファックス:0766-20-1660