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更新日:2020年3月2日

令和2年高岡市議会3月定例会

第一 市政の運営にあたって

一 はじめに

二 市政運営の基本姿勢

三 当面する重要課題

第二 令和二年度予算の概要

一 令和二年度予算編成の基本方針

二 歳出予算及び施策の概要

【地域産業】

(1) ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している

(2) 水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある

【歴史・文化】

(3) 世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている

(4) 暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている

【交流・観光】

(5) 高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている

(6) 生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている

(7) 交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている

【子育て・教育】

(8) 安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる

(9) 教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている

(10) いくつになっても興味のあることを気軽に学べている

(11) いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる

【安全・安心】

(12) 誰もが生き生きと自立して暮らしている

(13) 健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる

(14) 地域の人々の手で環境が守られている

(15) 安全で快適な生活を送っている

(16) その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている

(17) 市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる

三 歳入予算の概要

四 組織体制

第三 条例その他

第一 市政の運営にあたって 

一 はじめに 

令和二年三月定例会の開会にあたり、私の市政運営に対する所信の一端を申し述べます。あわせて、本日提出いたしました令和二年度予算並びに条例その他の議案について、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに、昨年末に中国で発生し、日本国内でも感染者が拡大している新型コロナウイルスについて、本市においても、感染症対策の徹底や、発熱やせきなどの症状が現れた際の対応などの周知に努めていたところ、去る二月二十一日に、感染者の本市への立ち寄り等が公表されたことを受け、翌二十二日には「高岡市新型コロナウイルス対策本部」を設置しました。また、先月二十五日に国が総合的な基本方針を発表したことを踏まえ、専門家のアドバイスをお聞きしながら感染拡大防止対策を強化しました。加えて先月二十八日には、本日からの小・中・特別支援学校の臨時休業を決定するなど更なる対策を図ったところであります。

学校の臨時休業については、小学校一年生から三年生のお子さんが家庭待機でお困りの場合には学校で自習させるなどの工夫もしながら、適切に対処してまいります。また県立学校入学者選抜に向けましては、前日指導を従来通り行うなど、不都合が生じないよう万全の準備に努めます。感染拡大を防ぐため、極めて重要な時期であり、児童・生徒、保護者の皆様をはじめ、市民のご理解とご協力をお願いいたします。今後とも、県との連携を密にし、全庁的な取り組みを徹底してまいります。

こうした中、先日国が発表した北陸三県の経済調査では、景気の総括判断が「拡大に向けた動きに一服感がみられる」とされ、下方修正となりました。加えて、市内の宿泊施設においてもキャンセルが相次ぐなど、新型コロナウイルス感染拡大による影響が出始めていることから、本市としては、今後の経済状況に応じ、県など関係機関と連携し適切に対応してまいります。

さて、国においては、昨年十二月、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」の改訂及び第二期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を行い、『将来にわたって「活力ある地域社会」の実現』と『「東京圏への一極集中」の是正』を地方創生の目指すべき将来として示しております。本市においても、高岡ならではの地方創生に取り組むべく、国や県の動向を踏まえ令和二年度から五カ年の第二期高岡市総合戦略「みらい・たかおか」を策定したところであります。

国の令和二年度予算においては、前年度を上回る地方の一般財源総額が確保されました。加えて、「まち・ひと・しごと創生事業費」を引き続き一兆円確保するとともに、「地方創生推進交付金」についても前年度と同額の一千億円確保されたほか、Society5.0を推進するための支援の枠組みの新設など運用の改善が図られました。地方創生の実現に向けた各種の措置が講じられたことは評価すべきものと考えております。引き続き国に対し、地方税財源の確保・充実強化や東京一極集中の是正など、真の地方自治の実現に向けた取り組みが進められることを求めてまいります。

今年は、いよいよ東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。本市においても、六月三日にはオリンピックの聖火リレーが、八月十五日にはパラリンピックの採火式が予定されております。加えて、五月十五日からバドミントン日本代表選手ジュニア代表(U―十九)が強化合宿を行うほか、ホストタウンとしても、ポーランドレスリングチームの代表選手の直前合宿を受け入れます。また、先日、本市出身の柔道男子九十キロ級の向翔一郎選手が日本代表に選出されました。本県関係選手では出場内定第一号であり、心からお祝い申し上げます。向選手をはじめとする本市ゆかりの選手やポーランド選手の活躍を市民の皆様とともに応援し、感動を分かち合いたいと楽しみにしております。

二 市政運営の基本姿勢 

市政運営にあたっての基本姿勢といたしまして、まずは財政健全化、行財政改革、公共施設の再編の三点について申し上げます。

財政健全化については、来年度が、五カ年の「財政健全化緊急プログラム」の中間年に当たる三年目の年となります。これまで可能な限り前倒しして改善策に取り組んでまいりましたが、令和二年度の予算編成に当たって一層厳しい取り組みが求められると考え、今年度当初から各部局長との政策協議の場を設けるなどして、議論を深めてまいりました。その結果、来年度予算においては、事務の更なる効率化などにより六億円の収支改善を達成するとともに、費用対効果の向上や将来にわたって行財政運営を維持できる仕組みづくりを図ったところであります。引き続き、財政健全化に着実に取り組み、一日も早い持続可能な財政構造の確立を目指してまいる所存であります。

次に行財政改革については、「第二次行財政改革アクションプラン」に基づき効率的・効果的な行財政運営に取り組み、計画当初に設定した目標をおおむね達成しました。現行のアクションプランは今年度で最終年度を迎えますが、現在進めている「財政健全化緊急プログラム」や「公共施設再編計画」と一体的に取り組むため、計画期間を令和四年度まで延長するとともに、近年の社会情勢やテクノロジーの変化に対応したプランの改定も併せて行うことで、更なる効率的・効果的な行財政運営を推進してまいります。

三点目の公共施設の再編につきましては、「公共施設再編計画」に基づき、公共施設の総合的かつ計画的な管理に引き続き取り組んでまいります。本年四月には、福岡地域の住民の方々のご理解を得て、集会所三十三か所及び防雪センター二か所を各地域に譲与することとし、関係議案を提出しておりますが、その他の再編対象の施設においても、施設を利用している地域の方々や関係団体のご理解を得るため、丁寧に説明し、十分ご議論いただきながら進めてまいります。

これらの取り組みを基本に持続可能な行財政運営の確立を目指しながら、本市の発展を図ってまいります。令和二年度は、新たに策定した第二期高岡市総合戦略「みらい・たかおか」のスタートの年として、これまでの取り組みを基盤に、若い世代、特に女性の転出超過や子どもの減少への対応を強化することとし、高岡の強みを生かし、将来を切り開く「ひと」づくりに軸足を置いて、「まち」づくり、「しごと」づくりとの好循環の確立に努めてまいります。

また、現在の総合計画第三次基本計画の計画期間は令和三年度までであることから、次期計画に向けて地方創生への動きや社会経済情勢の変化を踏まえつつ、本市が目指すまちの将来像「市民創造都市 高岡」の実現のため、今後の展望や新たなまちづくりの方向性を明確にしたいと考えております。このため、令和三年度をめどに議会をはじめ市民の皆様のご意見も伺いながら第四次基本計画の策定に取り組むこととし、来年度から作業に着手いたします。

人口減少・少子高齢化をはじめ、地域に共通する厳しい社会情勢を克服するためには、広域的に進められている地域経済の活性化や交流人口の拡大などの取り組みを加速させ、圏域全体の活力の維持・向上を実現することが必要であります。とやま呉西圏域連携中枢都市圏については、先日、令和三年度から五年間の「第二期とやま呉西圏域都市圏ビジョン」を策定することに合意したところであります。引き続き現行都市圏ビジョンを着実に推進するとともに、第二期都市圏ビジョンの策定に向け、これまでの連携事業を深め充実するよう県西部六市で協議を重ねてまいります。

三 当面する重要課題 

それでは、当面する市政の重要課題について申し上げます。

はじめに、中心市街地の活性化についてであります。

本市の中心市街地の核である御旅屋セリオについては、セリオタウン構想と軌を一にして、御旅屋セリオ内に生じた貴重な空間資源を活かすため、これまでの機能に加え、県、市の行政機能の一部や、高岡地域地場産業センター、まちづくり会社等を集約し、今後の中心市街地の活性化の重要拠点となるよう整備を進めております。

本市はこれまで、新高岡駅から高岡駅・中心市街地を経て山町筋・金屋町、また古城公園方面に至る都心軸への高次都市機能の集約・誘導を図ってまいりました。高岡駅周辺では、駅前東地区において建設が進められてきたホテルの開業を今月十九日に控え、マンションも今年の秋に竣工予定となっているほか、新たな再開発事業の動きも見られ、民間主導のまちづくりが着々と進められております。

御旅屋セリオにおける多様な交流や賑わいを生み出す場づくりの効果が、まちなかの民間投資と相まって、中心市街地全体が活性化するよう、引き続き取り組みを進めてまいる所存であります。

次に、教育将来構想の推進による教育改革について申し上げます。

グローバル化の進展や科学技術の飛躍的な発展、少子高齢化の進行、人口減少社会の到来など、社会が大きく変化する中にあって、未来を担う子どもたちの教育充実が一層重要となっております。

この四月からは、新しい時代に必要となる能力の育成に重点を置く新学習指導要領が小学校で全面実施されるなど、これからの時代を見据え、日本の学校教育は大きく変わろうとしております。本市においても、子どもたちの連続した成長を切れ目なく支援する小中一貫教育をすべての小中学校において推進するとともに、時代の変化に対応した教育環境の整備を図り、高岡ならではの教育の充実に、市民の皆様とともに取り組んでまいります。

学校環境の整備については、市内全域の学校の配置バランスに配慮しつつ、望ましい学校の規模を確保するよう、先月の総合教育会議において、「今後十年を見据えた高岡市における小中学校の配置について」の方針を固めたところであります。その中で、高岡西部、高陵、伏木、中田の各中学校区の再編統合時期や設置場所等をお示しし、今後は、既に取り組みを進めている五位中学校区、国吉中学校区とともに統合に向けた具体的な作業に取り掛かってまいります。新たな学校づくりにおいても、各学校の歴史や伝統を受け継ぎ、児童生徒や保護者、地域の信頼と期待に応えるよう取り組みを進めてまいります。

また、今後ますます重要となるICTを活用した教育環境については、Society5.0の時代を生きる子どもたちに必要とされる能力を十分に伸ばすことができるよう、国の補正予算を活用し、タブレット端末の整備と校内通信ネットワークの整備に着手します。タブレット端末については令和五年度までに、すべての小・中・義務教育学校の児童生いたずらに一人一台を計画的に整備することとし、校内通信ネットワークについては、令和二年度に整備を完了する予定であります。引き続き、時代の変化を踏まえ、未来を担う子どもたちの教育環境の充実に鋭意取り組んでまいる所存です。

次に、交通ネットワークの充実について申し上げます。

一月に春の臨時便ダイヤが発表され、新高岡駅に停車する「かがやき」及び「はくたか」臨時便の運行が、引き続き六月末まで実施されることになりました。昨年の台風第十九号により車両基地が被災し厳しい状況が続く中、ご尽力いただいたJR各社をはじめ関係各位に敬意を表します。また、今月十四日に北陸新幹線開業五周年を迎えるにあたり、これまで「かがやき」停車運動や新高岡駅の利用促進にご尽力いただいた市民の皆様をはじめ関係各位に感謝申し上げます。今後も、新高岡駅が「飛越能の玄関口」としての存在感を高めるため、駅勢圏の魅力を広くアピールするほか、飛越能地域全体の振興・発展のため、新高岡駅の更なる利用拡大を図ってまいります。あわせて、来る金沢・敦賀間開業やその先の大阪全線開業を見据えて、引き続き関係機関に「かがやき」定期便の停車をはじめとした速達性、乗り継ぎ利便性などの向上を粘り強く求めてまいります。

また、同じく一月に、JR西日本から城端線・氷見線のLRT化など新しい交通体系の転換について提案がありました。これを受けて、将来にわたり地域住民の通勤・通学など日常の生活路線として鉄道を維持していくため、鉄道施設・設備の整備や維持運営の費用に係る課題をはじめ、まちづくりとの整合性や利用者の利便性向上など様々な観点から、実現方法及びその可能性も含めて、本市としても他の沿線三市及び県とともに議論を進めてまいります。

本市では、総合交通戦略に基づき、新駅整備はもとより、高岡駅・新高岡駅間のアクセスなど利便性の向上に努めてきたところであります。これにより、近年、北陸新幹線等の鉄道の公共交通利用者数は維持しておりますが、一方で路線バス等の利用者が減少傾向にあるなど、身近な公共交通利用にはまだまだ課題があります。本市としては、万葉線や路線バス、タクシーなどの公共交通の利活用や公共交通不便・空白地域における市民協働型地域交通システムの導入促進を図ることで、引き続き持続可能な交通体系の構築に努めてまいります。

第二 令和二年度予算の概要 

それでは、令和二年度予算編成の基本方針、歳出予算及び施策の概要、歳入予算の概要について申し上げます。

一 令和二年度予算編成の基本方針 

最初に、令和二年度予算編成の基本方針について申し上げます。

令和二年度の予算編成につきましては、財政健全化緊急プログラムの着実な推進を基本に、新技術・新サービスの活用による一層の効率化や費用対効果の向上、事業の選択と集中を図ったところです。

また、SDGsなどの新しい時代の潮流を踏まえつつ、新たに策定した第二期高岡市総合戦略「みらい・たかおか」で目指す地方創生を実現するため、「『令和』の時代に花開く『万葉のまちづくり』の推進」や「次代を担う子どもたちのための教育・保育環境の充実」など六つの柱に重点的に取り組むことといたしました。

これらに加え、新規・拡充事業として「未来に繋ぐ高岡新機軸」事業を盛り込んでおります。高岡ならではのまち・ひと・しごとを創生し、これらの好循環の確立に向けた「持続可能な「みらい・たかおか」を創造する変革・挑戦予算」として令和二年度予算を編成したところであります。

このような基本方針のもとに予算を編成した結果、

令和二年度の予算規模は、

一般会計においては、六百六十億三千五百四十五万三千円

特別会計は、十会計の合計で六百四十一億二千百四十七万七千円

総計では、千三百一億五千六百九十三万円

となりました。前年度と比較すると、一般会計では前年度を〇・六パーセント上回り、特別会計を含めた総計では、前年度と比べて〇・二パーセントの増加となっております。

二 歳出予算及び施策の概要 

続きまして、令和二年度主要施策の概要について、総合計画に掲げた「めざすまちの姿」に沿って、その主な内容をご説明申し上げます。

地域産業 

(1) ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している

第一の『ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している』まちについて申し上げます。

まず、「新たな事業活動の創出」につきましては、中小企業等の新事業展開や新分野進出を促進するため、創業から研究開発、新商品開発、販路拡大に至る各段階でのニーズに対応した各種支援を展開します。

「地域産業の競争力強化」につきましては、次世代技術の導入や人材の確保、事業承継等の今日の地域産業が直面する課題を踏まえ、新たな産業振興等に関する指針の策定に取り組みます。また、高岡地域地場産業センターの御旅屋セリオへの移転を支援するほか、地場産品の販売促進に向けた調査分析や中心市街地において賑わい創出イベントを実施してまいります。さらに、本市の鋳物発祥の地である金屋町に鋳物関係者をはじめとした様々な人の交流の場として金屋鋳物師町交流館を整備いたします。

「中小・小規模企業の経営基盤強化」につきましては、創業期、再生期などの企業のライフステージに応じた融資制度により中小企業者を支援します。

「雇用・勤労者福祉の充実」につきましては、とやま呉西圏域で連携して合同企業説明会や合同就職面接会を実施します。また、市内企業への関心を高めるため、学生などを対象とした企業見学会を開催します。

 

(2) 水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある

次に、第二の『水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある』まちについて申し上げます。

まず、「農業の持続的発展」につきましては、農道や農業用排水路などの農業生産基盤の整備を推進します。また、農業後継者の確保を図るため、新規就農者や就農初期段階の青年就農者を支援します。

「農山村の振興」につきましては、近年増加しているイノシシ等の有害鳥獣対策として、捕獲後の収集運搬に対する支援を拡充します。

「林業の振興」につきましては、森林環境譲与税を活用して、適正な森林管理と効率的な林業経営に向けた本市の基本方針を策定します。

歴史・文化 

(3) 世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている

次に、第三の『世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている』まちについて申し上げます。

まず、「文化財の保存・活用」につきましては、瑞龍寺の防災施設の改修に対して支援するほか、勝興寺に対して、令和三年度の全体公開を見据え、多言語音声ガイドの整備等ガイダンス機能の強化を支援します。また、旧富山銀行本店、いわゆる赤レンガの建物の利活用に向けて耐震診断を行うとともに、保存活用計画を策定します。

「歴史的風致の保全・活用」につきましては、令和への改元を契機とした地域の歴史・文化への関心の高まりや吉久地区の重要伝統的建造物群保存地区選定への取り組み等も踏まえ、第二期歴史まちづくり計画の策定に取り組みます。

 

(4) 暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている

次に、第四の『暮らしの中に万葉と前田家ゆかりの文化が息づいている』まちについて申し上げます。

「地域に根ざした創造的な芸術・文化活動の育成」につきましては、北陸の工芸産地が連携して実施する「北陸工芸プラットフォーム形成プロジェクト」に参画し、インバウンドの拡大や工芸と異分野の連携を図ります。また、改元を機に来館者が増加している万葉歴史館において、常設展示室及び企画展示室を改修し、来館者満足度の向上や、万葉ファンの拡大を図ります。

交流・観光 

(5) 高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている

次に、第五の『高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている』まちについて申し上げます。

まず、「観光資源の発掘と保存・活用」につきましては、引き続き本市の強みである歴史・文化遺産などを観光資源として磨き上げていくほか、北陸新幹線の敦賀開業を見据え、関西方面へのプロモーション活動を強化します。また、インバウンドの増加や二〇二五年の大阪万博開催などを踏まえ、新たな観光振興ビジョンの策定に取り組みます。

「イメージアップ・誘致活動の強化」につきましては、本市を応援してくださる方々の増加を目指して、引き続き複数の寄附受付サイトでふるさと納税を受け入れるとともに、地場産品を返礼品に活用し、高岡の魅力を全国に発信してまいります。

「国内・国外交流の推進」につきましては、アジア圏に向けたWeb広告や欧米に向けた広域連携によるものづくりをテーマにしたプロモーションを展開します。

 

(6) 生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている

次に、第六の『生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている』まちについて申し上げます。

まず、「商業・サービス業の振興」につきましては、勝興寺周辺での賑わい創出イベントの開催を支援します。

「中心市街地活性化の推進」につきましては、セリオタウン構想と軌を一にして、御旅屋セリオに公益施設を導入し、中心市街地の活性化を図ります。

「市街地の整備」につきましては、高岡駅前東地区での民間による新たなマンション等の整備事業に対して支援します。

「住宅・宅地の整備」につきましては、市営住宅について計画的な住戸改善を進めるため、公営住宅長寿命化計画を改定します。また、本市への移住・定住を推進するため、商工会議所、公共職業安定所と連携し、移住マッチングサイトを活用した情報発信を行います。

 

(7) 交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている

次に、第七の『交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている』まちについて申し上げます。

まず、「高岡駅・新高岡駅の周辺整備」につきましては、計画期間の中間年を迎えた本市の総合交通戦略をこれまでの社会情勢の変化も踏まえて改定します。また、JR城端・氷見線とあいの風とやま鉄道を乗り継ぐ通学定期利用者に対し助成します。

「高速道路網・幹線道路網・地域公共交通体系の整備」につきましては、新高岡駅周辺の交通利便性の向上を図るため、令和二年度末に暫定二車線での供用開始を目指して、引き続き京田踏切の立体交差化を進めます。また、万葉線の利便性向上のため、車両の冷房化に対する支援を行います。

「港湾の整備・活用」につきましては、引き続き県や関係機関と連携し、伏木万葉ふ頭でのクルーズ船歓迎行事の開催や市内観光地を組み入れたバスツアー、給水費用に対する補助などによりクルーズ船の誘致に努めます。

子育て・教育 

(8) 安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる

次に、第八の『安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる』まちについて申し上げます。

まず、「教育・保育の一体的提供の推進とサービスの充実」につきましては、認定こども園の受入れ定員を拡充するとともに移行に必要な施設整備に対し支援します。また、延長保育や病児保育など、多様な保育サービスを引き続き提供します。

「安心して妊娠・出産・子育てができる体制の充実」につきましては、産後三カ月未満の産婦・乳児に対する心身のケアとして、済生会高岡病院と連携し、新たに宿泊型サービスを開始するほか、高岡市民病院とも協力し、デイサービスなどを拡充します。また、世代間の貧困の連鎖を防止する取り組みとして、ひとり親家庭の子どもに対する学習支援の定員を倍増し、受け入れ体制を強化します。

「地域の子育て力の応援」につきましては、現在、放課後児童クラブ室の増設を進めている二校区で受入れ定員を拡充するほか、新たに民間事業者が実施する放課後児童クラブに対する支援制度を創設します。

 

(9) 教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている

次に、第九の『教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている』まちについて申し上げます。

まず、「確かな学力・豊かな心・健やかな体をはぐくむ教育の推進」につきましては、新学習指導要領に対応するため、教員を対象とした研修会を開催するほか、中学校の部活動指導員を増員し、指導体制を強化します。また、郷土の偉人である高峰譲吉博士のように世界に羽ばたく若者を育成するため、今月二十七日から公開する松楓殿再現展示を活用した顕彰活動や、子どもたちの科学技術への関心を高める教育環境の整備を進めます。

「地域に開かれた特色ある教育活動の充実」につきましては、慶應義塾大学SFC研究所との実践研究を活かし、市内すべての中学校及び義務教育学校において、論理的な思考力や表現力を育成する「論理コミュニケーション」の遠隔授業を拡充して実施します。また、小学校における外国語の教科化に対応するため外国語指導助手を増員します。

「教育効果を高める教育環境の充実」につきましては、この四月に開校する国吉義務教育学校において、一貫教育に必要となる改修工事を行います。また、五位中学校区の三小学校の再編統合に向け、建築の実施設計及び造成工事を進めます。そのほか、高陵、高岡西部の各中学校区において、再編統合に向けた開設準備会を開催します。

 

(10) いくつになっても興味のあることを気軽に学べている

次に、第十の『いくつになっても興味のあることを気軽に学べている』まちについて申し上げます。

「ライフステージに応じた生涯学習の振興」につきましては、定塚公民館の移転に向け、旧定塚保育園の改修工事を行うとともに現公民館の解体のためのアスベスト調査等を実施します。また、五年計画で生涯学習センター、中央図書館及び男女平等推進センターについて計画的に照明のLED化を行い、維持管理経費の縮減を図ります。

 

(11) いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる

次に、第十一の『いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる』まちについて申し上げます。

「生涯スポーツ活動の充実」につきましては、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会の開催年を迎え、その機運を高めるため、五月二十七日にチャレンジデー二〇二〇を行います。さらに、ホストタウンとしてポーランドレスリングチームの代表選手の直前合宿を受け入れるとともに、本市ゆかりの選手やポーランド選手をパブリックビューイングで応援します。

安全・安心 

(12) 誰もが生き生きと自立して暮らしている

次に、第十二の『誰もが生き生きと自立して暮らしている』まちについて申し上げます。

まず、「障がい者(児)福祉・自立支援対策の充実」につきましては、重度心身障がい者等への医療費助成制度について、新たに六十五才未満の重度精神障がい者の方の入院・通院を助成対象に追加します。

「高齢者福祉の充実」につきましては、新たにフレイル対策として、高齢者で虚弱の恐れのある方に対し、個別支援や、通いの場における保健指導、生活機能支援を行います。

 

(13) 健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる

次に、第十三の『健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる』まちについて申し上げます。

まず、「生涯を通じた健康づくりの推進」につきましては、令和二年十月からは新たにロタウイルスを定期接種に追加します。また、働く世代の男性をターゲットにした運動教室を開催します。

「医療体制・医療制度の充実」につきましては、高岡市民病院において若手医師・看護師を確保し、医療の質の維持強化を図るため、院内保育所の設計に取り組みます。

 

(14) 地域の人々の手で環境が守られている

次に、第十四の『地域の人々の手で環境が守られている』まちについて申し上げます。

まず、「環境保全対策の充実」につきましては、新たに太陽光発電と連携した電気自動車等の充電・電力供給システムの設置に対する助成を行い、低炭素住宅の普及促進を図ります。

「ごみの減量化・資源化の推進」につきましては、旧環境クリーン工場の跡地に新たなストックヤードを開設し、ごみ集積場に出せない家庭ごみの受入環境を整備します。

 

(15) 安全で快適な生活を送っている

次に、第十五の『安全で快適な生活を送っている』まちについて申し上げます。

まず、「防災対策の充実」につきましては、移動系防災行政無線について、令和四年中のアナログ電波終了に対応するため、設備改修の実施設計を行います。また、現在の防災センターが老朽化しているため、新しい防災センターの整備を継続して進めます。空き家対策については、新たに空き家を賃貸として活用するための支援を行います。

「消防・救急・救助体制の充実」につきましては、令和三年度からの氷見市との消防広域化の準備対応として、県西部消防指令センターのシステムを改修します。また、災害時の消防団の救助活動に必要な資機材の充実化を図ります。

「緑化の推進と保全」につきましては、市内の公園灯のLED化を実施し、維持管理費の縮減を図ります。また、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会開催に合わせ、新高岡駅に花の飾り付けを行います。

「上・下水道の整備」につきましては、「上下水道ビジョン」に基づき、水道事業では、地震などの災害に強い水道を目指して、管路の更新・耐震化を図るとともに、基幹施設の浸水対策に取り組みます。また、下水道事業では、公共下水道整備や老朽管路の更新、雨水管整備を推進するとともに、終末処理場ポンプ場等の維持管理業務を包括的に民間へ委託し、効率的な事業運営に努めます。

 

(16) その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている

次に、第十六の『その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている』まちについて申し上げます。

まず、「市民が主役の地域づくりへの支援」につきましては、市民のみなさまによる主体的なまちづくりを推進するため、引き続き市民共創フォーラムを開催するとともに共創事業の実施に対し支援します。また、特殊詐欺等の消費者トラブルの防止を図るため、市民団体と連携し、消費者教育を推進します。

「多文化共生社会の推進」につきましては、新たに税に関するパンフレットを多言語で作成するなど、引き続き外国籍市民にわかりやすい情報提供に努めます。

 

(17) 市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる

次に、第十七の『市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる』まちについて申し上げます。

まず、「高度情報化の推進」につきましては、住民記録、税、福祉等の基幹系業務システムを自治体クラウドへ移行することにより、事務の標準化と経費の節減を図ります。また、RPAを導入し、業務の自動化・効率化に取り組みます。さらに、次世代の情報通信技術がもたらす社会の変革等に対応していくため、新たに有識者をアドバイザーとして配置します。

「簡素で効率的な行財政の推進」につきましては、令和四年度からの総合計画第四次基本計画に向けて策定作業に入るとともに、その際、持続可能な開発目標SDGsの思想を取り込むため、市民の皆様や職員の意識醸成を図る普及啓発事業を実施します。また、外部研究機関と共同で指定管理業務等の評価基準の検討や財務書類の活用・分析に取り組みます。さらに、市税業務について、迅速・適正な滞納処分を行うため、預貯金照会調査を電子化するほか、スマートフォン決済アプリによるスマホ収納を導入し、納税環境の充実を図ります。

三 歳入予算の概要 

次に、歳入予算のうち、主なものについてご説明申し上げます。

まず、市税収入につきましては、各税目について、これまでの本市の税収動向や税制改正などを踏まえ、二百五十五億二千八百四十万四千円を計上しております。

地方交付税につきましては、地方財政計画において、地方が安定的に財政運営できるよう、臨時財政対策債の発行を抑制しながら、前年度を上回る地方交付税総額を確保することとされました。このほか合併算定替による特例の縮減等を踏まえて試算した結果、微増を見込んでおります。

また、各種交付金等につきましては、法人住民税率が引き下げられたことに伴う補てん措置として、新たに法人事業税交付金が設けられたほか、自動車取得税が廃止されたことに伴い、これを財源としていた自動車取得税交付金が廃止されました。これらを踏まえながら、地方財政計画等に基づき、それぞれ見込み額を計上しております。

国庫支出金及び県支出金につきましては、事業内容、事業採択の見通しなどを踏まえ、それぞれの事業に見合った額を計上しております。

市債につきましては、地方財政計画に基づき、臨時財政対策債の発行額を見込むとともに、事業債と合わせて財政健全化緊急プログラムに掲げた年間発行額七十五億円以内を堅持しております。早期の財政健全化を図るため、今後も引き続き、市債残高の減少に努めてまいります。

四 組織体制 

 行政組織につきましては、令和三年度からの消防広域化に向けた準備を着実に進めていくため、消防本部総務課内に高岡・氷見消防広域化準備室を設置いたします。

また、防災、中心市街地活性化、子ども・子育て支援等の施策を推進するため、必要な人員配置を行ってまいります。

一方、高岡ストックヤードの民間委託や廃棄物処理業務をはじめとした事務事業の執行体制の見直しにより、職員数の適正化を進めます。

これらの措置により、令和二年度当初の職員数は、前年度当初から十五人減員の千七百七十三人を予定しております。

第三 条例その他 

次に、条例その他議案について申し上げます。

条例議案につきましては、市長等の損害賠償責任の一部免責に関する新規条例のほか、民法改正等に伴う高岡市営住宅条例の一部を改正する条例など、十六件を提案しております。

その他議案につきましては、集会所及び防雪センターの地元自治会への譲与など三十八件を提案しております。

以上、令和二年度予算をはじめ、提出いたしました諸案件について、その概要をご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議のうえ、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

市長政策部秘書課

富山県高岡市広小路7-50

電話番号:0766-20-1218

ファックス:0766-20-1660