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更新日:2022年2月15日
瑞龍寺
公益財団法人文化財建造物保存技術協会(東京都)
大林組・松井建設共同企業体
雨漏・白蟻等による腐朽個所を修理するほか、基礎石の沈下修正、野地・小屋組の補修、軒先の垂下修正、屋根材の柿葺への復原等を行いました。
飛槍垂木、小屋組は飛槍桔木と母屋まで解体しました。
基礎コンクリート地業の上、礎石の据え直し及び軒下と土間の叩きの実施、屋根材について本瓦葺きから柿葺きへの復原、建具補修等を行いました。
全解体修理のため、工事に先立ち素屋根を建設しました。
後年、烏蒭沙摩明王堂へと改造がなされていたため禅堂への復原を行いました。当初の位置にある礎石は根巻コンクリートとし、その他の礎石等は基礎コンクリート地業の上、据え直し、内部は四半敷石の復原、土間叩き等を行いました。屋根は寄棟造の桟瓦葺きから切妻造の柿葺きへ復原等を行いました。
全解体修理のため、工事に先立ち、正面の向拝と後世増築の背面突出部を解体して素屋根を建設しました。
砺波市千光寺へ移築されていた向拝を解体、運搬、復原しました。主屋は古図や発見資料や発見部材等から復原新調しました。その他、基礎コンクリート地業の上、礎石類や雨落石等の据え直し、土間叩き等を行いました。内部は、竈の築造や戸棚及び須弥壇等の復原を行いました。
新調復原工事のため、解体工事はありませんが、向拝を解体移築したため、素屋根の建設による保存小屋を設置しました。
雨漏・白蟻等による腐朽個所を修理する他、転用されていた部材を補修により元の位置へ戻し、基礎石の沈下修正、壁の補修、屋根を桟瓦葺から柿葺きへの復原、土間における竃の築造等を行いました。
解体範囲は、後世改造の軸部と床組み及び天井。主屋部分の壁と軒及び天井の揚裏は当初の個所は極力残し、屋根は部分的な解体に留めました。
屋根材を桟瓦葺きから柿葺きに復原したほか、西側柱通りの柱間装置の復原や内法下の復原個所は、新たに当初の仕様で小舞掻より塗り直しました。その他は、木部の腐朽、破損部分の補修や繕い、取り替え等や建具等を復原新調しました。
後世増築の西面下屋を解体後、素屋根を建設しました。解体は、軸部を背面側柱通りの内法壁のみとし、軒は腐朽したかや負の一部、小屋組は野垂木まで解体しました。
礎石は基礎コンクリート地業の上据え直し、軒下と土間の叩きを行いました。屋根材を桟瓦葺きから柿葺きに復原し、北回廊の一部の壁を大外しして元の位置に戻したほかは、部材や建具等の修繕、復原新調等を行いました。
全解体修理のため、工事に先立ち素屋根を建設しました。
礎石は基礎コンクリート地業の上、据え直し、軒下と土間の叩きを行いました。改造されていた1階部分の復原をはじめ、屋根材の桟瓦葺きから柿葺きへの復原や部材や壁の修繕、建具等の復原新調等を行いました。
全解体修理のため、工事に先立ち素屋根を建設しました。
部分的に野地板まで解体しました。屋根下地の取替補修の後、土居葺きし銅板葺きを葺き直しました。
室中内陣の金箔ふすま壁を張り直したほか、ふすま・障子の張り替え、壁の塗り替え、柱の埋木など部分的補修を行いました。
昭和60年11月~平成8年3月
約23億円(文化庁、富山県、高岡市の助成及び事業主負担金による)
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