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更新日:2021年5月27日
昭和9年12月28日
高岡市太田字桜谷
大正7年(1918)、もと、諏訪社の神木の老松を掘り出した際に内行花文鏡1面と管玉13個が出土したことから、古墳群の存在が注目され、付近に7基の円墳と2基の前方後円墳が発見されました。
その後、2基の前方後円墳は国の史跡として指定を受け整備されました。
柄鏡の形状をした前方後円墳です。全長62m・前方部幅30m・高さ5.45m・後円部35m・高さ7mの規模を持ちます。
帆立貝の形をした前方後円墳です。全長50m・後円部径33m・高さ6mの規模を有します。前方部は、開墾中に掘削され形を失っています。
1・2号墳とも、内部は未調査であるが、2号墳後円部から紡錘車・石釧が出土していることや古墳の形態から、1・2号墳は、5世紀初頭を下らぬ時代の築造と推定され、富山県婦中町の王塚古墳とともに県内最古の古墳です。
また、地方には希な大型前方後円墳であることや、立地条件の良さから、この地方の有力首長、一説には伊弥頭国造である大河音足尼一族の墓と考えられています。
発見当時報告された7基の円墳は、戦時中に食糧増産のため畑地と化し、現在は確認しがたい状況です。
昭和40・41年に、市は1・2号墳の環境整備工事を行い、史跡公園として保存してます。
昭和37年3月30日高岡市指定考古資料
管理者高岡市立博物館
桜谷古墳付近から、大正7年に古墳群発見の契機となった、内行花文鏡1面と管玉13個が出土されて以来、数度に渡り貴重な遺物が見つけられ、代表的なもの6種28点が指定されています。
主な遺物の種類 |
概要 |
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内行花文鏡(ないこうかもんきょう)1面 |
径14cm。金銅製。鏡背には8つの円弧が花をめぐらしたように描かれている。現在、東京国立博物館で保管。 |
管玉(くだたま)13個 |
径6mm、長さ9mm。竹管状の装身具で連ねて首飾りなどにしたもの。 |
石釧(いしくしろ)3個 |
径5.4cm、厚さ1.2~1.4cm。腕輪として用いられる装身具で淡緑色碧玉製の完成品。 |
紡錘車(ぼうすいしゃ)1個 |
径5.4cm、厚さ9mm。淡緑色碧玉製で完形品。同心円で4段のくり方をなす。 |
青琅*(せいろうかん)1個*は、オウヘンに干す |
径6mm、長さ6cm。濃緑色の硬玉。 |
金環(きんかん)3個 |
径2.1cm。耳飾りとなる金銅環。 |
小玉(しょうぎょく)17個 |
あい色ガラス質。これらを連ねて装身具にする。 |
内行花文鏡
その他出土品
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