彫刻塗(ちょうこくぬり) |
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彫刻塗は江戸中期に活躍した名工、辻丹甫の技法を元祖としており木彫、堆朱(※1)、堆黒(※2)などによる雷文(※3)や亀甲の地紋(※4)の上に、草花や鳥獣、青海波(※5)、牡丹、孔雀などを彫り出したものが多く、立体感と独特の艶があるのが特徴です。
この技法は19世紀はじめ、板屋小右衛門らに受け継がれ現在、高岡の彫刻漆器は色漆による色彩技法や皆朱塗(※6)などによって再現されています。
高岡彫刻は平らなところにある程度の少ない段差をつけて模様を彫る「平彫り」を行い、これにマコモ蒔き(※7)、さらに色漆をつけて仕上げるのが特徴です。
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| ※1 「堆朱(ついしゅ)」 |
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彫刻を埋めないよう朱漆を幾重にも塗り重ねる
技法 |
| ※2 「堆黒(ついこく)」 |
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彫刻を埋めないよう黒漆を幾重にも塗り重ねる
技法 |
| ※3 「雷文(らいもん)」 |
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曲折した直線で雷を表現した文様 |
| ※4 「地紋(じもん)」 |
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同じ絵柄を連続で繋ぎ合せた紋様 |
| ※5 「青海波(せいかいは)」 |
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青い海原の波を表現している文様 |
| ※6 「皆朱塗(かいしゅぬり)」 |
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全体を朱塗りにし、マコモ墨で陰影をつける技法 |
| ※7 「マコモ蒔き」 |
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上塗(うわぬり)の際にマコモ粉を蒔き付ける |
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青貝塗(あおがいぬり) |
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青貝塗とは「鮑(あわび)」「夜光貝」「蝶貝」「孔雀貝」などを薄く削った青貝と呼ばれる材料を使い、三角形や菱形の細片を作りそれらを組み合わせて山水や花鳥などを表現する技法です。
貝を細工していくことを総称して螺鈿(らでん)といい、一般的には約0.3ミリ厚の貝を使いますが、高岡漆器では0.1ミリ厚の貝も使い細工していきます。
この薄い貝を使った場合、下地の漆の色が透けて貝が青く光って見えます。
漆黒の深みのある光沢の中に鮮やかな虹色を放つ青貝を用いるこの技法は高岡漆器独自のものです。
古くは唐山水や日本的な花鳥風月を青貝で調度品などにあしらい今日では洋風のモダンなインテリアなどにデザインされています。
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勇助塗(ゆうすけぬり) |
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勇助塗りとは江戸末期、初代石井勇助が当時、唐物として珍重されていた中国明時代の漆器に憧れ、その研究を重ね生み出した漆器の技法です。
特徴としては唐風の雰囲気をもつ意匠に花鳥、山水、人物などの錆絵(※1)を描き、青貝、玉石(※2)、箔絵(※3)などを施す総合的な塗りの技法です。
茶盆、器物など格調高く、繊細かつ趣に富んだ作品が県内外から高い評価を得ています。
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| ※1 「錆絵(さびえ)」 |
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漆に砥粉(とのこ)を混ぜたもので、立体的に描く技法 |
| ※2 「玉石(ぎょくせき)」 |
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蝋石(ろうせき)・ベッコウ・サンゴなどで装飾する。 |
| ※3 「箔絵(はくえ)」 |
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技法のひとつで、金銀の箔を漆で描いた文様に貼り
付る。
漆の乾燥後、拭き取ると文様部分にだけ箔が残る。 |
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