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新必修教科「ものづくり・デザイン科」の1年
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新必修教科「ものづくり・デザイン科」の1年
〜初めて挑戦しましました〜
児童生徒の豊かな感性や郷土を愛する心の育成と活力あるまちづくりを目指し、昨年4月に、市内の小・中・養護学校全40校の小学5・6年生、中学1年生の授業で、ものづくり・デザイン科がスタートしました。学習内容や作品制作の様子など、この1年を振り返り紹介します。
●美術館、博物館などでの学習
美術館で金工・漆芸作品の鑑賞(福岡小学校生)
児童生徒に金工や漆芸の美術品を通して、高岡銅器・漆器の素晴らしさを理解してもらうため、ものづくり・デザイン科のスタートに合わせ、美術館や博物館で、常設展や企画展を開催しました。数多くの小・中学校から児童生徒が訪れ、伝統工芸の歴史や特徴を学習しました。また、高岡地域地場産業センターのリニューアルされた産業資料館にも多くの児童生徒が訪れ、高岡銅器・漆器の制作工程などを学習しました。
●銅器工場・漆器工房の見学
銅器工場の見学(横田小学校生)
戸出や長慶寺の銅器工場を訪問し、千数百度という高温の溶けた金属を流し込む「鋳込み」の様子や鋳型を壊して中から製品を取り出す「型ばらし」、製品をきれいに磨く「研磨」の工程などを見学しました。漆器工房では、青貝塗の工程を見学したり、彫刻塗の彫りの実演で、下絵なしで見事な絵柄を彫り上げるプロの技の素晴らしさを目の当たりにして、感嘆の声をあげていました。
●高岡銅器や高岡漆器の歴史・制作工程の出前授業
高岡銅器の出前授業(木津小学校)
高岡銅器や高岡漆器の製造・販売に携わる伝統工芸高岡銅器振興協同組合や伝統工芸高岡漆器協同組合の人が、出前授業で小・中学校を訪れました。高岡御車山に高岡の金工や漆芸の技が生かされていることや明治期に輸出していた工芸品のことなど、高岡銅器・漆器の歴史や制作工程などの授業を行いました。
●富山大学芸術文化学部や高岡工芸高校との連携
小・中学校教員の研修実習(鋳物制作)
児童に教える高岡工芸高校工芸科の生徒(能町小学校)
富山大学芸術文化学部の教授が、大学の鋳造施設を利用して、教員に鋳物制作の研修実習を指導したり、小学校で児童に鍛金の実技指導を行ったりしました。また、高岡工芸高校工芸科の生徒たちが、工芸技術者の助手として子どもたちを指導するなど、大学や高校も授業の一翼を担いました。
●鋳物や漆器作品の制作
彫金の指導(南条小学校)
優れた技術をもつ高岡の工芸技術者の指導を受け、子どもたちが思い思いのデザインの原型を作り、蝋型鋳造や砂型鋳造などの技法でペーパーウェイトやキーホルダーなどの鋳物制作に挑戦しました。また、青貝塗や彫刻塗、蒔絵の技法でオルゴール箱や丸盆、写真立てなどの漆器制作に取り組みました。
●地元産品の実技体験
菅笠作り(福岡小学校)
地域ならではの産品づくりに挑戦した学校もあります。福岡小学校の菅笠、中田中学校のかかし、国吉小学校のりんご栽培を通したジャムづくりなど、地域の特産物や地域に息づく「ものづくり」を体験しました。
●作品展の開催
「わたしたちが作りました〜高岡市ものづくり・デザイン科作品展〜」と題して、1月13日〜2月4日に美術館で、子どもたちが郷土の伝統工芸や産業を学び、一生懸命制作した個性的な作品の数々を展示しました。来場者からは、「どれもみんな上手に作ってあるね」、「デザインもいろいろなものがあって楽しいね」といった感想が多く寄せられました。
作品展(美術館)
富山大学芸術文化学部教授・中村滝雄さん
鍛金は、金属板を金づちで叩くことで器などを制作する技法です。特殊な道具(当金)と叩くという単純な行為で制作するので、初心者には理解し難く、小学生に理解してもらえるかとても不安でした。学校の先生方も大変だったろうと思います。しかし、先生方の取り組みは積極的で念入りで、事前に鍛金制作を体験し、児童に見学や試作を通して鍛金の仕組みや面白さを伝える工夫をされていました。そのように準備された環境で、児童たちはものづくりや金属に非常に興味を持ち、デザインすることや叩くという本能的な行為での制作を楽しんでいました。
高岡工芸高校工芸科3年・守 彩之さん
東五位小学校で、彫刻塗の中研ぎと上塗り、彩色の手伝いをしました。小学生の彫刻がとても上手でびっくりしました。中研ぎの研ぎ具合を教えるときは、思っていることをうまく伝えることができず、人に物事を教えるのは難しいことだと改めて思いました。小学校からものづくりの学習ができるのはとてもうらやましく、私もこんなふうに勉強してみたかったと思いました。「きれい」、「やってみたい」と思ってくれる子がもっと多くなればいいと思います。ものづくり・デザイン科の授業に参加して、たくさん学んだことがありました。それを生かして、私の今後の制作活動に取り組みたいと思います。そして、またこのような機会があればぜひ参加したいです。
支援体制
地場産業・教育関係者など14人による「ものづくり・デザイン科運営委員会」を設置し、今後の授業の円滑な運営や内容の充実を図ります。また、小・中学校の教員12人で「ものづくり・デザイン科研究委員会」を組織し、制作する新たな題材の開発や指導方法を調査研究します。
視察
ものづくり・デザイン科は、学校教育での産学官連携で全国的に非常に注目を浴びている事業です。文部科学省、他県の自治体や校長会など、さまざまな分野からの視察があり、制作実習の見学や授業への子どもたちの関心・意欲などについての質問がありました。
ホームページ
より多くの皆さんに知っていただくため、ホームページを開設していますのでご覧ください。
(
http://www.city.takaoka.toyama.jp/kyouiku/2010/monohp/001.html
)
ものづくり・デザイン科に関するお問い合わせは、学校教育課 電話番号:20-1480へ。
2007年3月号 No.17
平成19年3月1日発行
広報統計課
■電話番号
0766-20-1331
■FAX番号
0766-20-1664
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