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ホーム > 防災・防犯 > 救急・救命 > 心肺蘇生法の手順

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更新日:2016年12月19日

心肺蘇生法の手順

(JRC2015:一般市民用)

1.周囲の状況と、傷病者の出血の有無を観察する

(1)周囲に危険がないか確認する

周囲に危険要素がないかを確認し、危険があれば危険を除去する、もしくは傷病者を安全な場所まで移動する。

(2)大出血の有無を確認する

大出血がないか観察し、出血があれば止血処置を優先する。
生命に危険のない出血であれば、他の応急処置(胸骨圧迫・人工呼吸)を行う。

2.反応【意識】を調べる

(1)傷病者の左右どちらかの側に位置する。

(2)傷病者に刺激を与えながら「わかりますか?」等の言葉を用いて呼びかけながら、反応を観察する。

意識を調べる

ポイント

呼びかけに対して目を開けたり、目的のある仕草を認めれば「反応あり」、全く反応がない場合は「反応なし」、痙攣(けいれん)は目的のある仕草ではありません。

3.助けを呼ぶ【救急車とAEDの要請】

(1)反応がなければ、大きな声で助けを呼びます。

例:
「誰か!意識のない方がいます。救急車を呼んでください!」

「AED(エーイーディー:自動体外式除細動器)があれば、持ってきてください!」

 

助けを呼ぶ

 

救急車

 

(2)協力者がいたら救急車の要請を依頼しますが、誰もいない場合は、自らが119番通報を行います。AEDは近くにあることを知っていれば取りに行き、指令員が行う心肺蘇生の指示を仰ぎます

4.呼吸の有無を調べる

(1)傷病者の胸から腹部を観察し、呼吸しているかを見ます

(2)「呼吸がない」または「普段通りの呼吸をしていない」場合は、心停止です。

(3)あごをしゃくり上げるような不規則な呼吸(死戦期呼吸)をしている場合は心停止のサインであり、「呼吸なし」と考えます

(4)呼吸がある場合は気道確保(頭部後屈あご先挙上法)(※よくわからない場合は「呼吸なし」とします)

反応の確認

5.胸骨圧迫

呼吸がなければ、胸骨圧迫を行う。

(1)圧迫する位置は

  • 胸骨の下半分(下図の赤色個所)
  • 胸の真ん中(下図の緑色個所)

(2)圧迫の速さは1分間に100回~120回のテンポ

(3)圧迫の深さは5センチで強く絶え間なく押す。
(小児・乳児の場合は胸の厚みの3分の1を強く押す)

(4)圧迫した分(押した分)だけ、確実に解除(戻す)します。

 

心臓マッサージを行う

 

 

心臓マッサージ

ポイント

胸の中心(胸骨)を、両肘を伸ばし垂直に圧迫することが重要です。
心臓の位置は左側ではなく、中心にあります。

6.気道確保【頭部後屈あご先挙上法】

胸骨圧迫30回終了後に気道確保を行います。

(1)救助者から見て傷病者の頭側の手を傷病者の額に、足側の手の指2本(人さし指と中指)であご先に当て、頭を後ろに反らせます。

(2)指2本で傷病者のあごを突き出すような姿勢にします。

気道確保

ポイント

あごの軟らかい部分を押さないようにします。頭を無理に反らせてはいけません。

7.人工呼吸

(1)気道確保をしたままの状態で、額に当てた手の指2本(人さし指と中指)で鼻をつまむ。

(2)救助者の口を大きく開けて傷病者の口を覆い、1秒かけて胸が軽く上がる程度の呼気吹き込みを2回行います。

(3)人工呼吸をちゅうちょする場合や、訓練を行っていない救助者は、人工呼吸を省略し、胸骨圧迫のみ実施します。

人工呼吸

ポイント

傷病者の口が小さい等の理由で確実に覆えない場合は、鼻と口を一緒に覆う等の工夫が必要です。
救助者は深呼吸せずに吹き込むことが重要で、胸が上がらなければ気道確保をやり直して、再度人工呼吸を行います。
人工呼吸は胸が上がらなくても2回までです。

8.AEDの使用

AEDが到着したら、心肺蘇生法を実施中であっても、直ちに装着(使用)します。
電源を入れて、AEDの指示に従ってください

 

AEDの使用

 

 

 

 

AED

ポイント

AEDを装着したら外したり、電源を切ったりしない。
AEDの音声に耳を傾ける(聞き逃さない)
パッドをはる際は

  • 体表が濡れていたら、拭き取る
  • 埋め込み機器上にパッドをはらない
  • はり薬がはられていたら除去する

9.心肺蘇生法の中断

心肺蘇生法は、「救急隊が到着し、中断の指示があったら」もしくは「正常な呼吸や目的のある仕草」を認められば中断できます。
中断後も呼吸の確認や意識の確認を行い、明確に異常が認められたら心肺蘇生法を再開します。

10.救命の連鎖

  1. 心停止の予防
  2. 早期認識と通報
  3. 一次救命処置(心肺蘇生とAED)
  4. 二次救命処置と心拍再開後の集中治療

以上の4項目がつながって、初めて救命が可能となります。

救命の連鎖

(1)心停止の予防

心停止や呼吸停止となる可能性のある傷病を未然に防ぐこと。
小児では交通事故や窒息、溺水などによる不慮の事故を防ぐことが重要となり、成人では心筋梗塞や脳卒中発症時の初期症状の気づきが重要です。

(2)心停止の早期認識と通報

早期認識は、突然倒れた人や、反応のない人を見たら、ただちに心停止を疑うことで始まります。
心停止の可能性を認識したら、大声で叫んで応援を呼び、救急通報(119番通報)を行い、救急隊が少しでも早く到着するように努めることが重要です。

(3)一次救命処置(心肺蘇生とAED)

一次救命処置は、呼吸と循環(心臓)をサポートする一連の処置で、心肺蘇生とAEDが含まれ、誰もがすぐに行える処置であるが、心停止患者の社会復帰においては大きな役割を果たします。

(4)二次救命処置と心拍再開後の集中治療

心肺蘇生のみでは心拍が再開しない傷病者に対して薬剤や医療機器を用いて行うものです。
心拍再開後は、専門の医療機関で集中治療を行うことで、社会復帰の可能性を高めます。

 

【図1】救命曲線

救命曲線

【図2】心室細動の時間経過による生存退院率

【図2】心室細動の時間経過による生存退院率

 

※この心肺蘇生法の手順は、最新の方法ですが、従前の心肺蘇生法を否定するものではありません。

 

お問い合わせ

消防本部警防課

富山県高岡市広小路5-10

電話番号:0766-22-3133